この記事では、マニアックな資格不整地運搬車である「クローラダンプ(キャリアダンプ)」の資格を取得する方法について解説していきたいと思います。
また、キャリアダンプとはどういったものか、その特徴やどういったところで活躍するのかなども合わせて解説していきたいと思います。
キャリアダンプってあまり見たことがないけどどんな車なんだろう?と、名前からではどんな車なのかよくわからないですよね。
あまり知られていない建設車両ですが、一度は見たことがある車両ではないかと思います。
不整地運搬車と呼ばれるクローラーダンプを運転するには、クローラーダンプはキャリアダンプとも呼ばれており運転する為の資格が必要になります。
このブログを見て連絡してきた、練馬の新人保険屋さんの千尋(ちひろ)さん。
建設業の実態教えて欲しいと言われてブログを一緒にやることになりました。
そこで、今回はこのクローラダンプを運転するための資格取得方法と、その特長について解説していきたいと思います。
実は、筆者もこの資格持っていて、興味があり取得しました。
非常に面白い乗り物でしたので紹介していきます。
このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら
不整地運搬車とは?クローラダンプの特徴
まず、不整地運搬車とは、一体どんな車両なのか解説していきます。
一般的に公道で走っているダンプトラックとは違い、クローラーダンプはタイヤ部分がキャタピラタイプとなっているダンプです。
道が悪いところや、デコボコの道でも走れる最強のダンプです。(キャリアダンプといわれる場合もあります)
速度は機械によりますが、1速〜4速のギアの切り替えができます。普通のダンプみたいに前進走行では、時速60キロも出すことはできません。
4速入れたとして時速10キロ程度と非常にゆっくりと走るのが特徴です。
水陸両用クローラダンプ
なんと、水陸両用車の車両もあります。
こちらの工事現場では、浅瀬であれば余裕で走ることが可能です。
また、自衛隊車両にも導入されているように、山岳や悪路でも資材運搬も可能です。
クローラダンプのキャタピラには鉄製とゴム製がある
他のキャタピラ式の車両と同様、クローラダンプもキャタピラがゴム製と鉄製の2種類に分かれています。
ゴム製は、主に小型機械に使われることが多く、舗装された道路も走ることができます。
しかし、ゴムのためか切れやすく、短いスパンで交換しなくてはいけないデメリットがあります。
一方、鉄製は重量のある大型機械に使われることが多いです。
ゴムに比べて、不整地でも走りやすくなっており、また鉄製のためキャタピラが切れることなく長期的に走ることができます。
しかし、一度切れたら交換するのは至難の業であり、また舗装された道路を走行するとアスファルトにキャタピラが食い込んで、アスファルトはめくり上がるので走れないというデメリットがあります。
公道を走ることがないキャリアダンプはゴム製、公道を走るキャリアダンプは鉄製となっているようです。
車体の大きさと重量について
車両には様々な大きさが存在します。
小さなものでサイズで大きさは
長さ2925×幅1185×高さ1460で体重計に乗せると980キロぐらいです。
つまり1トンになります。この1トンがあとで重要になります。
また、最大の大きさだと、諸岡から販売されている20トンのキャリアダンプがあります。
それでも普通のダンプトラックと比べるとやや小型なものが多いかなと思います。
オフロードダンプはキャリアダンプと同じ資格?
ズバリ、同じ資格で走行できる車両は種類によって違います。
実は、このオフロードダンプトラックも「不整地運搬車」の種類に分類されるトラックです。
パッと見た感じでは、「普通のダンプトラックと何が違うの?」と感じるかと思いますが、タイヤが不整地でも走りやすいように重量感のある凸凹したタイヤを使っています。
一般的には公道を走ることがなく、現場内でのみ活躍する車両です。
公道を走ることができないのは法律で定められているからです。
不整地運搬車技能講習を受講して運転できるトラックは以下の通りです。
アーティキュレート式
前軸と後軸の間の車体が折れ曲がって操舵するタイプのオフロードダンプです。
小回りがきくダンプトラックです。
不整地運搬車の資格が要ります。
スキッドステア式
3軸6輪以上となっているタイプの車両です。
不整地運搬車の資格が要ります。
オーソドックスな2軸・4輪タイプ
見た目はダンプトラックと変わらない感じに見えますが、その大きさと重量から「重ダンプ」とも呼ばれる車両です。
公道で走るわけではなので、運転免許など技能講習を受ける義務はありません。
つまり、オフロードダンプで特に資格の要らない車両はこのタイプに限ります。
ただ、企業によっては「大型免許取得し3年以上の者のみ」など独自の基準を設けているところもあります。
次に、資格取得する方法や不整地運搬車の補足知識などをまとめていきたいと思いますので次をチェックしてみてください
不整地運搬車を運転するには車両の登坂能力を把握
実は、整地されていないところを走ることが多いキャリアダンプは、度々転倒事故が起きていることが多い建設機械です。
主な事故原因で挙げられるのが、「車両ごとの登坂能力を把握していない」ということ、運転席でニュートラルのまま運転して転倒してしまったなど安全対策が不十分なことなどがあります。
技能講習を通して、安全対策を受講するかと思いますが、まずは運転する車両ごとの能力を把握するよう努めてみると良いかと思います。
下の記事は、その車両ごとの「登坂能力(登れる勾配角度)」が分かるようになっているので活用してみてください。
不整地運搬車を運転するには?
最大積載量1トン以上の不整地運搬車の運転作業に従事する方は、労働安全衛生法に基づく運転技能講習を修了しなければならないことが義務づけられています。
この大きなサイズになると長さ5900×幅2980×高さ3200にて16トンぐらいの重さになります。
大事なところで1トン未満なら特別教育の講習だけで、運転が出来ます。
1トン以上であれば技能講習試験が必要です。
次のページで紹介するのはこの不整地運搬車の取得出来る技能講習ですが、その講習時間についてまとめていきたいと思います。その取得するメリットとは?
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