現場資格を取得!コンクリート橋架設等作業主任者技能講習 受講資格と講習内容を解説!

この記事では、コンクリート橋架設等作業主任者という資格と講習内容について解説していきたいと思います。

また、同じ架設作業主任者である「鋼橋架設等作業主任者」との違いについても合わせて解説していきます。

現場での資格取得に向け、コンクリート橋架設等作業主任者技能講習が不可欠です。

この講習は、労働安全衛生法に基づく重要な資格であり、コンクリート橋の架設工事において安全を確保する責務を果たすためのスキルを身に付ける機会となります。

作業計画の立案から安全点検、事故対応まで、コンクリート橋架設等作業主任者の業務を包括的に学ぶことが可能です。この記事では、講習を受講するための要件や内容について詳しく解説していきます。

コンクリート橋架設等作業主任者技能講習とは?

コンクリート橋架設等作業主任者に必要なスキルと経験
コンクリート橋架設等作業主任者に必要なスキルと経験

コンクリート橋架設等作業主任者は、労働安全衛生法に定められた作業主任者のひとつであり、コンクリート橋架設等作業主任者技能講習を修了した者の中から事業者により選任される。 また、主任者となるための技能講習を修了した者すなわち資格取得者のこと、あるいは資格そのものを指すこともある。

引用:ウィキペディア

となっています。

コンクリート橋架設等作業主任者は、橋梁の上部構造が、高さが5m以上のもの又は当該上部構造のうち、橋梁の支間が30m以上である部分に限るコンクリート造のものの架設又は変更の作業を行います。

その作業において労働災害の防止、安全面などの監督・指導行うことが作業者の主な仕事内容となっています。

特に作業をするのは、その資格内容にある通りにコンクリートでできている橋、高速道路やバイパスといった大きな橋を架設するときに作業主任者として従事します。

役立つ技能講習:コンクリート橋架設等作業主任者

役立つ国家資格:コンクリート橋架設等作業主任者
役立つ国家資格:コンクリート橋架設等作業主任者

試験無しで取得出来る国家資格

国家資格となると、通常は試験に合格しなければならないと取得できない資格が多いのですが、コンクリート橋架設等作業主任者は講習を受ければ取得することができる資格となります。

そのため、国家資格を取得しておくと、給与面や処遇を改善するメリットに繋がります。

もちろん、架設工事の作業主任者として従事することもできるので取得しておくとよい資格ではないかと思います。

「技能講習:コンクリート橋架設と鋼橋架設の違いを探る」

鋼橋架設等作業主任者とは?

橋梁の上部構造であって、金属製の部材により構成されるもの(その高さが5m以上であるもの又は当該上部構造のうち橋梁の支間が30m以上である部分に限る)の架設、解体又は変更の作業

引用:鋼橋架設等作業主任者技能講習
建災防おおさか

つまり、金属製の部材の橋を架設工事をする場合に使用する資格ということです。

そのため、コンクリート橋架設等作業主任者の資格では鋼橋の架線工事に従事することはできないということです。

コンクリート橋架設と鋼橋架設等作業主任者の違いは?

コンクリート橋架設等作業主任者と鋼橋架設等作業主任者の違いは?
コンクリート橋架設等作業主任者と鋼橋架設等作業主任者の違いは?

コンクリート橋架設等作業主任者と鋼橋架設等作業主任者の大きな違いは架設工事をする際に使用する部材が違うということです。

  • コンクリート橋架設等作業主任者…コンクリート部材
  • 鋼橋架設等作業主任者…金属製部材

部材が違うということは施工方法もまた違いがありますので、資格それぞれにも違いがあるということを確認して受けるようにしましょう。

下の記事では、鋼橋架設等作業主任者についての施工方法や資格内容といった内容について解説しているので詳しく知りたい方は合わせて読んでみてください。

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鋼橋架設等作業主任者技能講習 受講資格と講習内容

コンクリート橋架設等作業主任者講習の技能講習受講要件

では、講習の内容について解説していきます。

受講の条件を満たした上で講習を受け、終了時に修了試験を受けることで合格となります

(※終了試験は講習を普通に受けていれば落ちることはほぼありません。)

受講料はテキスト代を込みで10,000円~15,000円前後となっています。

技能講習コンクリート橋架設等作業主任者受講資格

受講資格は以下のようになります。

満18歳以上に達した後、次のいずれかに該当する者

  1. 橋梁(りょう)の上部構造であって、コンクリート造のものの架設又は変更の作業(次号において「コンクリート橋架設等の作業」という。)に関する作業に3年以上従事した経験を有する者
  2. 学校教育法による大学、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校において土木又は建築に関する学科を専攻して卒業した者で、その後、2年以上コンクリート橋架設等の作業に従事した経験を有するもの
  3. 次の各号に掲げる者で当該訓練を修了した後2年以上コンクリート橋架設等の作業に従事した経験を有する者。
  • (1) 能開法に基づく普通職業訓練のうち、建築施工系とび科の訓練の修了者。
  • (2) 旧能開法に基づく養成訓練のうち、とび科の訓練を修了した者。
  • (3) 能開法に基づく普通職業訓練のうち、別表第4のとび科の訓練(旧能開法の準則訓練である能力再開発訓練として行われたもの及び旧訓練法の能力再開発訓練として行われたものを含む。)を修了した者。
  • (4) 職訓法に基づく専修訓練課程の普通職業訓練のうち、とび科の訓練の例により行われる訓練を修了した者又は旧訓練法に基づく養成訓練のうち、とび科の訓練を修了した者。

経験年数については事業主の証明が必要となります。また、上記の2.及び、3.に該当する者は、訓練を修了したことを証明する書面又は、卒業したことを証明する書面が必要です。

コンクリート橋架設等作業主任者技能講習受講科目

学科(多肢選択式)

  1.  作業の方法に関する知識(5時間)
    1. 橋梁りようの種類、材料、構造、設計図及び工作図
    2. 工法の種類及び作業の方法
    3. 架設等に係る点検の方法
  2. 工事用設備、機械、器具等に関する知識(1時間30分)
    1. 工事用設備及び機械の取扱い
    2. 器具及び工具
    3. 電気
  3. 作業環境等に関する知識(1時間30分)
    1. 墜落防止のための設備
    2. 落下物による危険防止のための措置
    3. 悪天候時における作業の方法
    4. 服装及び保護具
  4. 作業者に対する教育等に関する知識(1時間30分)
    1. 作業者に対する教育及び指導の方法作業標準
    2. 災害発生時における措置
  5. 関係法令(1時間30分)
    1. 労働安全衛生法
    2. 労働安全衛生法施行令
    3. 労働安全衛生規則及びクレーン等安全規則中の関係条項

修了試験(1時間30分)

 講習科目について、筆記試験又は口述試験によって行われます。

受講科目は基本上記のようになっていますが、講習の内容については実施先によって若干違ってくるので、気になる方は受講前に受講を受けようと思っている実施先に問い合わせてみてください。

技能講習を取得するメリット

自分の成長過程で作業資格や技能講習を受けた後は、「取得した資格に見合った仕事を行う」「日常業務で活かす」「他者への指導・支援」など意識的な行動が求められます。しっかりと目標を設定し、効果的にスキルアップへつなげていくことが肝要ですね自身のスキルアップは単なるキャリア形成だけでなく、個人や企業全体の競争力向上に欠かせない要素です。作業資格や技能講習を通じて身につけたスキルは、将来へつながる投資でもあります。私も様々な作業主任者や重機関連の資格を取りましたがこれは今、役に立ってますね今後取得するならこういう資格を目指すのもいいですね。

業種別職人から施工管理へ現場で役立つ資格をまとめ

私も施工管理になる前は現場職人でした。土木系なのでやはり土木施工管理技士を取得しましたね。良ければチェックしてみてください

土木系土木施工管理技士
建築系建築施工管理技士建築士
電気系・設備系管工事施工管理技士電気施工管理技士電気通信施工管理技士
給水装置工事主任技術者2級ボイラー技士消防設備士四類

この記事にまとめている技能講習一覧

技能講習一覧をまとめたこの記事についてご紹介いたします。技能講習は、労働現場において特定の作業を行う際に必要なスキルや知識を習得するための重要な取り組みであり、安全性と生産性の向上に貢献します。この一覧には、様々な職種における技能講習が含まれており、それぞれの分野で必要とされるスキルや手法を網羅しています。まず、建設業界における高所作業や重機操作などの技能講習が挙げられます。これらの講習は、安全意識を高め労働災害を防止することを目的としています。また、製造業ではフォークリフト操作や化学物質取り扱いなど、特定の作業に必要な技術や扱い方を身につけるための講習があります。

技能講習 早見表
木材加工用機械フォークリフト
プレス機械不整地運搬車
乾燥設備高所作業車
コンクリート破碎器ショベルローダー
地山の掘削小型移動式クレーン
地山の掘削および土止め床上操作式クレーン
土止め支保工車両系(解体用)
ずい道(掘削)車両系(基礎工事)
ずい道(覆工)車両系(整地)
採石玉掛け
はい作業ボイラー取扱
船内荷役ボイラー据付け
型枠支保工鋼橋架設
コンクリート解体コンクリート橋架設
足場組立て鉄骨組立て
木造建築物組立て
特定化学物質酸素欠乏・硫化水素
四アルキル鉛酸素欠乏
特定化学物質および四アルキル鉛普通圧力
有機溶剤化学圧力
ガス溶接石綿

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まとめ

今回は、コンクリート橋架設等作業主任者について解説していきました。

まとめますと、

  • コンクリート橋架設等作業主任者とは、コンクリート部材を用いた架設工事をする作業主任者資格
  • コンクリート橋架設等作業主任者は、橋梁の上部構造が、高さが5m以上のもの又は当該上部構造のうち、橋梁の支間が30m以上である部分に限るコンクリート造のものの架設又は変更の作業を行う
  • コンクリート橋架設等作業主任者と鋼橋架設等作業主任者の大きな違いは架設工事をする際に使用する部材が違う
  • コンクリート橋架設等作業主任者講習を受ければ資格を取得することができる

ですね。

資格取得をすること自体は、そんなに難しくはないのですが受講条件に様々な決まりがあります。

実務経験がともなう資格なので、受講するまでになかなか難しい資格だと思います。

ですが、取得しておくと作業主任者として従事することができるのでチャレンジしてみるのもよいかと思います

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