現場資格を取得!車両系建設機械(解体用)運転技能講習 受講資格と講習内容を解説!

この記事では、解体工事で使用する車両系建設機械、解体用ユンボ(バックホー)の資格を取得する方法について解説していきたいと思います。

また、解体工事での労働災害リスクが他の工事に比べて高い理由などについても合わせて解説していきたいと思います。

ユンボ(バックホー)の資格は持っているけど、この資格だけじゃだめなのかな?と、実際にユンボ(バックホー)を操縦する資格は持っているけど、なぜ解体用と資格が分かれているのかよく分からないのではないでしょうか。

解体工事で使用するユンボ(バックホー)は、よくカニバサミみたいなハサミで木材を掴んだりしてるのを見たりしたことあると思いますが、特に解体工事現場では様々な解体工事機械があります。

実は、このようなアタッチメントを変えて使用するユンボ(バックホー)は、解体用の資格がなければ操縦することができません。

そこで、今回は車輌系建設機械取得後には解体の資格で仕事の幅を広げるためにも、車両系建設機械(解体用)技能講習取得と受講方法と講習日数などについて解説していきたいと思います。

また、解体での労働災害は多く、その発生リスクについても合わせて解説していきたいと思います。

車両系建設機械(解体用)運転技能講習とは?

車両系建設機械(解体用)技能講習とは?
車両系建設機械(解体用)技能講習とは?

車両系建設機械はあくまで免許ではなく資格講習なので資格には特別教育や技能講習修了や受講となります。

他の車両系建設機械で解説したように、3トン未満は特別教育、3トン以上は技能講習を受講するよう義務付けられています。

つまり、

小型車両系建設機械(解体用)の運転の業務に係る特別教育という資格講習がありますが、こちらは3t未満の機械の重さの機械しか操作出来ません。実際は、無資格でやってる人が多いということもあるので注意が必要ですね。

この重さについては、あくまで機械の機体重量なので、間違えないようにしましょう

そして、車輛系建設機械の解体用を扱う場合、必ず下の記事にまとめているユンボの資格が必要となるので取得していない方は、こちらの資格を取得しておくようにしましょう。

解体アタッチメントのオプションは様々なバリエーション

解体アタッチメントのオプションは様々なバリエーション
解体アタッチメントのオプションは様々なバリエーション

解体工事には様々なユンボのアタッチメントを使用して作業をします。

マニアックな内容ですが、オーソドックスな機械としてはブレーカー・圧砕機大割等があります。

ブレーカーに関しては先の尖がっている部分が油圧で解体を連打することで壊すことが出来ます。

また、カニの爪のようなハサミは油圧の力でコンクリートを破壊します。鉄骨も切断する事が可能です。

解体工事では労災事故が多い

ここでは、実際に起こった労働災害事例を紹介します。

車輛系建設機械の解体資格のないまま作業をして書類送検

北大阪労働基準監督署は、令和2年6月に発生した労働者が重傷のケガを負った労働災害に関連して、「MK企画興業」の名称で解体業を営む事業主(大阪府大阪市住之江区)を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)などの違反の容疑で大阪地検に書類送検した。物体の飛来により労働者に危険が生じる恐れのある箇所に労働者を立ち入らせた疑い。

労災は、大阪府寝屋川市の文化住宅解体撤去工事現場で発生したもの。同事業主が解体用つかみ機を使用して作業を行っていた際、廃材が労働者に直撃している。

また、同事業主は、解体用つかみ機の運転資格がないにもかかわらず自ら運転していたとして、同法第61条(就業制限)違反の容疑でも送検されている。

【令和2年9月30日送検】

労働新聞社引用

どの資格を取得する場合にもいえることですが、資格を取得するときには必ず扱う機械や工具・作業内容などの資格とともに安全教育を一緒に教えてもらうことができます。

そのため、資格を取得するということは、その工具や作業内容の正しい安全管理をすることができるともいえるので必ず受講して安全管理方法を知っている作業者が作業を行うようにしましょう。

車両系建設機械(解体用)運転技能講習の取得方法

基本的に車両系建設機械(整地・積込・運搬)の資格講習修了者が対象になり、講習時間は1日で済みます。

ただし保有している資格によって、講習時間が変わります。

ちなみにユンボというのは、商標名なので、バックホーと呼ぶといいですね

車両系建設機械(解体用)運転技能講習1日(5時間)コースでの受講

どちらかの資格を保有しているのが受講条件となります。

  • (1)車両系建設機械(整地・運搬・積込み・掘削用)運転技能講習を修了した方
  • (2)建設機械施工技士1級合格者でトラクター系を選択した方、又は2級の1種及び3種に合格した方

車両系建設機械(解体用)運転技能講習技能講習1(3時間)コースでの受講

どちらかの資格を保有している方が受講することができます。

  • 1級建設機械施工技術技士合格者でショベル系を選択した方
  • 2級建設機械施工管理技士2種に合格した方

建築機械施工技士はこのあと説明いたします。

技能講習を取得するメリット

自分の成長過程で作業資格や技能講習を受けた後は、「取得した資格に見合った仕事を行う」「日常業務で活かす」「他者への指導・支援」など意識的な行動が求められます。しっかりと目標を設定し、効果的にスキルアップへつなげていくことが肝要ですね自身のスキルアップは単なるキャリア形成だけでなく、個人や企業全体の競争力向上に欠かせない要素です。作業資格や技能講習を通じて身につけたスキルは、将来へつながる投資でもあります。私も様々な作業主任者や重機関連の資格を取りましたがこれは今、役に立ってますね今後取得するならこういう資格を目指すのもいいですね。

業種別職人から施工管理へ現場で役立つ資格をまとめ

私も施工管理になる前は現場職人でした。土木系なのでやはり土木施工管理技士を取得しましたね。良ければチェックしてみてください

土木系土木施工管理技士
建築系建築施工管理技士建築士
電気系・設備系管工事施工管理技士電気施工管理技士電気通信施工管理技士
給水装置工事主任技術者2級ボイラー技士消防設備士四類

この記事にまとめている技能講習一覧

技能講習一覧をまとめたこの記事についてご紹介いたします。技能講習は、労働現場において特定の作業を行う際に必要なスキルや知識を習得するための重要な取り組みであり、安全性と生産性の向上に貢献します。この一覧には、様々な職種における技能講習が含まれており、それぞれの分野で必要とされるスキルや手法を網羅しています。まず、建設業界における高所作業や重機操作などの技能講習が挙げられます。これらの講習は、安全意識を高め労働災害を防止することを目的としています。また、製造業ではフォークリフト操作や化学物質取り扱いなど、特定の作業に必要な技術や扱い方を身につけるための講習があります。

技能講習 早見表
木材加工用機械フォークリフト
プレス機械不整地運搬車
乾燥設備高所作業車
コンクリート破碎器ショベルローダー
地山の掘削小型移動式クレーン
地山の掘削および土止め床上操作式クレーン
土止め支保工車両系(解体用)
ずい道(掘削)車両系(基礎工事)
ずい道(覆工)車両系(整地)
採石玉掛け
はい作業ボイラー取扱
船内荷役ボイラー据付け
型枠支保工鋼橋架設
コンクリート解体コンクリート橋架設
足場組立て鉄骨組立て
木造建築物組立て
特定化学物質酸素欠乏・硫化水素
四アルキル鉛酸素欠乏
特定化学物質および四アルキル鉛普通圧力
有機溶剤化学圧力
ガス溶接石綿

オンデマンドで受講が出来る特別教育・安全教育はこちら

オンデマンド講習資格取得講習の解説を詳しく説明オンデマンド講習資格取得講習の解説を詳しく説明
職長安全衛生教育解説!低圧電気取扱者特別教育 
足場の組立等特別教育解説!玉掛け特別教育解説!
フォークリフトの運転の業務に係る特別教育解説チェーンソーによる伐木等特別教育解説!
振動工具取扱作業者安全衛生教育解説!自由研削といしの取替え等業務特別教育解説!
フルハーネス型墜落制止用器具特別教育    解説!コンクリートポンプ車特別教育解説!

 

車両系建設機械:建設機械施工管理技士も取得!

車輛系建設機械を操縦するのであれば、是非合わせて取得しておきたい資格としておすすめするのが「建設機械施工管理技士」です。

では、建設機械施工技士とは一体どんな資格なのか解説していきたいと思います。

一級建築士や一級土木施工管理とか聞いたことある人がいるかと思いますが、こちらは建築設計とかの監督としてのプロ資格ですが、建設機械施工技士は建設工事における機械施工に従事する者の技術向上を目指して作られた資格です。

国土交通省の資格免許です。機械工事を使った建設・土木工事で計画どおりかつ安全に行うためには、正しい知識と経験を持った人を証明する資格です。結構難しい国家資格です。

建設機械施工技士が準拠する法律、建設業法第27条に準拠しています。建設機械施工技士は、施工技術の向上を図るためにできた資格になります。

安全かつ確実に建設機械の操作および指示ができる人材を確保するべく、法律によって定められています。

建築機械施工管理技士には1級と2級があり、1級を取得すると監理技術者として現場を管理することができるだけでなく、各種建設機械の技能講習を免除してもらうことができるようになりますつまり、1級を取得すると建設機械として定められている機械を操縦・管理や指導を行うことができます。

ただし、一部資格によっては少しだけ技能講習を受講しなければなりません。

2級は、以下の6つの区分に分類され、2級取得者は合格した区分の機械だけを取り扱うことができます。

1種 : トラクター系建設機械操作施工法(ブルドーザー)

第1種 : トラクター系建設機械操作施工法(ブルドーザー)

2種 : ショベル系建設機械操作施工法(油圧ショベル)

3種 : モータグレーダ操作施工法(モータグレーダ)

車両系建設機械:整地機械の種類(モーターグレーザー)

4種 :締固め建設機械操作施工法(ロードローラ)

第4種 :締固め建設機械操作施工法(ロードローラ)

5種 :舗装用建設機械操作施工法(アスファルトフィニッシュー)

第5種 :舗装用建設機械操作施工法(アスファルトフィニッシュー)

6種 :基礎工事用建設機械操作施工法(アースオーガー)

第6種 :基礎工事用建設機械操作施工法(アースオーガー)

これらの建設機械は技能講習を受講することができれば、操縦などをすることができます。

しかし、施工管理技士としての資格を取得することができれば、操縦・運転だけでなく施工管理や指導なども加えて行うことができるので、難しいですが取得しておくと仕事の幅が広がるのではないかと思います。

解体工事に興味持った方はぜひ受験してみたらいかかでしょうか。

まとめ

今回は、車輛系建設機械のなかでも解体工事に関わるユンボの資格について解説していきました。

まとめますと、

  • 車両系建設機械解体工事用の資格は車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)の資格を取得しておくことが前提条件
  • 解体工事は労働災害リスクが高く、また騒音被害を及ぼすこともあるため周囲に一層の注意を払う必要がある
  • 建設機械施工管理技士を取得すると、1級は各種建設機械の操縦・指導・管理を行うことができる
  • 2級建設機械施工管理技士では、6種に分かれた建設機械それぞれを受験するとその受験した機械を操縦などすることができる

ですね。

解体工事に関わる車両系建設機械解体は以外と簡単に資格は取れそうですが、建設機械施工技士は経験を積まないと無理ですね。

解体工事は解体する場所や内容に応じて様々なアタッチメントの選定が必要です。

非常に難しい仕事になります。車両系建設機械と併せて取得してみてはどうでしょうか?

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