現場資格を取得!車両系建設機械・コンクリート圧送特別教育 受講資格と講習内容を解説!

ここでは、コンクリート圧送作業に必要な資格を取得する方法を解説していきたいと思います。

コンクリート圧送とは、建設する際にコンクリートを流し込む(圧送する)作業を指します。

そして、コンクリート圧送するために必要なコンクリート車は、運転する免許の他にコンクリート圧送作業を行うための資格を取得する必要があります。

実際には、打ち込みのときは土工がバイブレーター持って、ポンプ屋と喧嘩している場合もあります。

バイブレーターで生コンは締め固めていくのですが、流し込むのはポンプ屋さんになり流し込むスピードが速いと土工は締め固めが追いつかないで言い合いになっていたのを思い出した・・・

それが今回は簡単に取得できる方法を教えていきたいと思います

コンクリートポンプ車:ピストン・スクイズの違い

車両系建設機械・コンクリート圧送特別教育 受講資格と講習内容を解説
車両系建設機械・コンクリート圧送特別教育 受講資格と講習内容を解説

まず、コンクリート圧送に必要な資格を知る前にコンクリートの圧送車について解説していきます。

コンクリートポンプ車とは?

コンクリートの圧送車は、通称「コンクリートポンプ車」と呼ばれる車両でトラックやトレーラなどの車両を改造(架装)して作られたものになります。

小さいもので2トントラックほどのものから、大きいもので20トントレーラ以上のものまで様々な大きさがあります。

コンクリートポンプ車には、コンクリートを圧送する配送管を、目的の場所に流し込むために「ブーム」と呼ばれるもので操作していきます。

ブームの長さは改造された部分の大きさによって異なり、2トントラックほどの大きさの車両では8mほど、20トンクラス以上の車両であれば36mほどの長さがあります。

ブームは通常、折りたたまれており、コンパクトな輸送をすることが可能となっています。

コンクリートポンプ車:ピストンとスクイーズの違い

次にコンクリートポンプ車の種類について解説していきます。

コンクリートポンプ:スクイーズポンプ形式

コンクリートを物理的に絞り出して圧送するポンプ形式です。

ポンピングチューブと呼ばれるゴム製のチューブを利用して、ローラーを回転させる力を使って歯磨き粉を絞り出しようにコンクリートを圧送することができます。

長所としてはチューブの内圧を真空に近い状態に減圧出来してコンクリートを押し出しするので、輸送配管やホッパーの残コン少なく、生コン車にホッパー返しが出来ます※本来はやってはいけないことですが・・・残コンの量が少なく経済的になります

短所はチューブが摩耗しますのでメンテナンスも必要で機械がパンク・故障するとコンクリートをまき散らすことになります。コンクリートの種類もありますがスランプの低いコンクリートは圧送出来ないデメリットがあります

コンクリートポンプ:ピストンポンプ形式

「ピストン(コンクリートピストン)」と「バルブ(弁)」がついており、水鉄砲のように押したり引いたりすること(油圧シリンダ)でコンクリートを圧送するポンプです。

長所は打設スピードが早いし 遠くまで長い配管が出来るのが特徴です。ピストンで押し出しするのでスランプの固いコンクリートも大丈夫ですね。 短所はやはり、配管のやホッパーの残コンが必ず出ます。 生コン車にホッパー返しは出来るとしても必ず残コンが出ますの清掃等のあと片付けが大変です。

ピストンクリート® | 製品情報 | 極東開発工業株式会社 (kyokuto.com)

コンクリートポンプ車のワンマン・ツーマンとは?

コンクリートポンプ車がコンクリートを打設する場所に近づけられないときや、ブームでは届かない場所で使用する方法です。

配管式を使用する場合は、人力で配管繋いでを配置し、打設箇所に至近距離でコンクリートを流し込んでいきます。

圧送するときの圧力、コンクリートの重さなどもあるので、コンクリート圧送職人はポンプの配置、配管の経路などを見定めながら作業を行う必要があります。

生コン圧送車を運転してくる人が当然いますよね。その人が機械操作してホース持って作業してやってきます。

その作業する一人だとワンマン・二人だとツーマンとかになります。打ち込み場所が遠い場合などはツーマンで来たりします。値段表も参考にこちらを見てもらい参考してください

車両系建設機械・コンクリート圧送特別教育 受講資格と講習内容を解説
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ポンプ車 配管費用・労務単価費用はこちらから

現場で知っておきたい知識として、ポンプ車の大きさ、資格についてまとめいきたいと思います。

ポンプ車の車体大きさ・長さはどれぐらい?

車の種類車両全長車両幅車両高さブーム地上高高さ
2t車小スクイーズ5155mm1695mm2680mm11m
2t車大スクイーズ5580mm1890mm2750mm14m
3.5tスクイーズ6680mm2060mm2750mm17m
5.5tスクイーズ7500mm2240mm3000mm19m
5.5tピストン7500mm2240mm3000mm19m
8tピストン9490mm2490mm3500mm25.7m
車両系建設機械・コンクリート圧送特別教育 受講資格と講習内容を解説

コンクリート圧送以外に必要な資格とは?

コンクリートポンプ車を運転するのに必要な免許は、運転するコンクリートポンプ車によって異なります。

運転に関しては、他の建設車両と同じく中型か大型の特殊自動車免許を取得する必要があります。

運転するだけであれば、運転免許を取得しておけば良いのですが、冒頭で紹介したようにコンクリート圧送作業を行うのであれば別の資格を取得する必要があります。

コンクリート圧送特別教育の受講時間

建設現場でコンクリートポンプ車を操縦し、打設作業を行うには車両系建設機械(コンクリート打設用)」の特別教育を受講し、「特別教育終了証」を取得する必要があります。

具体的には、労働安全衛生関係法令に基づく、「車両系建設機械(コンクリート打設用)の作業装置の操作の業務に係る特別教育」を修了することが義務づけられています。

違反した場合は、労働安全衛生法第119条に定める罰則が適用されます(6ヶ月以上の懲役または50万円以下の罰金)

この特別教育は、一度修了すれば永久にその効力が認められるものですが、時間の経過とともに教育内容を忘れてしまったり、慣れなどから作業手順を省略し、思わぬ災害を招くことを防止する為の資格です。

労働基準局通達「安全衛生教育の推進について」により、「特別教育を必要とする業務に従事する者」への安全衛生教育の実施時期として、「当該業務に初めて従事する時」(初回特別教育) に加えて、おおむね5年ごとに再教育が必要になります。

コンクリート打設用の特別教育を受講するには、コンクリートポンプ車を取り扱うメーカー、組合、コンクリート圧送を事業としている会社などで受講することができます。

法令では、
・「車両系建設機械(コンクリート打設用)の作業装置の操作」について4時間以上
・「車両系建設機械(コンクリート打設用)の運転のための合図」について1時間以上の実施が定められております。

特別教育は受講がめんどくさい?

職人の皆さんによると、特別教育の受講は監督や元請けから強く勧められるものの、多くの人がその手続きを煩わしいと感じています。では、その特別教育をどこで受講するのか?時代の変化により、実は簡単に受講することが可能です。

受講方法もオンラインや遠隔講座など様々であり、自宅や職場から気軽に受講できる環境も整っています。

現代では、オンデマンドで受講可能なWEB講習が提供されており、手軽に資格取得ができる魅力的な時代になっています。

オンデマンドで受講が出来る特別教育・安全教育はこちら

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プロ資格:コンクリート圧送施工技能士

コンクリート圧送特別教育を取得
コンクリート圧送特別教育を取得

特別教育以外にも取得しておくと良い資格があります。

コンクリート圧送施工技能士とは、より大規模な現場で作業を行う際に必要となる資格であり、国家資格として指定されています。

建設会社によっては、特別教育だけでなく、この資格を取得していることがオペレーターになる条件として挙げているところもあります。

コンクリート圧送施工技能士:受験条件・受験内容

コンクリート圧送施工技能士の資格を取得するためには下記の受験条件をクリアする必要があります。

  • 2級コンクリート圧送施工技能士…実務経験2年以上
  • 1級コンクリート圧送施工技能士…実務経験7年以上(2級所持の場合は2級取得から2年以降)

試験内容は実技試験(判断等試験と計画立案等作業試験)と、学科試験の2つを受験する必要があります。

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まとめ

今回は、コンクリート圧送をする上で必要な資格について解説していきました。

コンクリート圧送に取得しておくべき(しておくと良い)資格は下記の通りです。

  • 建設車両に関わる運転免許証(中型特殊・大型特殊)
  • 「車両系建設機械(コンクリート打設用)の作業装置の操作の業務に係る特別教育」
  • コンクリート圧送施工技能士

一見すると、コンクリート圧送に資格が必要なのかと疑問に感じるかもしれませんが、実際に様々な労災事故が起きています。

上記にあげた3つの資格を取得していなければオペレーターとして作業に従事することもできない建設会社もあるのでコンクリート圧送の作業を専門に行うのであれば取得すべきといえるでしょう。

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