建設キャリアアップシステム:橋梁架設工事の評価レベルと登録基幹技能者になる方法

2020年11月26日CCUS,建設キャリアアップ(外国人雇用)CCUS,建設知識

この記事では、建設キャリアアップシステムを通して、橋梁架設の技能者としてレベルアップしていく方法を解説していきたいと思います。

また、上級職長として現場管理を任される登録基幹技能者になる方法についても合わせて解説していきたいと思います。

建設キャリアアップシステムと登録基幹技能者に関する解説は、リンク先から知ることができるので分からない方は合わせて読んでみてください。

建設キャリアアップシステムに登録したばかりだと、

建設キャリアアップシステムでレベルアップすると、大手ゼネコンの現場とか公共事業とかの現場監督にもなれるみたいだけど、どうしたらなれるのかな?

と、実際に登録したとしてもどのような条件を満たせばレベルアップしていくのかよく分からないですよね。

建設キャリアアップシステムとは、WEBサイトとICカードを利用して、建設技能労働者や事業所の情報をデータ化していく仕組みで、官民現場の効率化などを目指して作られました。

公共事業を展開している企業だけでなく、ハウスメーカーでも建設キャリアアップシステムへの登録が加速しています。

そして、橋梁架設工事は大規模かつ様々な知識や経験を必要とする職種です。

そんな橋梁架設工事の職人として、建設キャリアアップシステムでの評価を上げるにはどのような条件を満たす必要があるのか解説していきたいと思います。

また、橋梁架設工事の現場監督として管理することができる「登録基幹技能者」になるためにはどのような条件を満たす必要があるのかも合わせて解説していきます。

このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら

建設キャリアアップの評価レベルとは?

能力評価制度とは、建設技能者のレベルを経験・知識・技能・マネジメント能力での評価を基本に4段階で評価したものです。

  • レベル1:初級技能
  • レベル2:中堅技能者
  • レベル3:職長として現場従事できる技能者
  • レベル4:高度なマネジメント能力を有する技能者=登録基幹技能者など

各職種により、レベル1~4の取得に必要な条件が異なります。

橋梁工事における建設キャリアアップシステムでの能力評価制度

今回は、能力評価制度を通して橋梁工事での評価レベルを上げる条件などを解説していきたいと思います。

橋梁工事ランクレベル4のキャリアアップランク(ゴールドカード)

この資格取得すれば職人の中で、ナンバーワン!になれる

橋梁工事でレベル4の評価を得るにはいくつかの条件を満たす必要があります。

橋梁工事での就業年数が、10年間(2150日)・職長として3年(645日)の経験が必要になります。

以下の資格のうち、1つ保有をしなければならないと定められています。

  • 登録橋梁基幹技能者
  • 1級土木施工管理技士
  • 優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター
  • 安全優良職長厚生労働大臣顕彰

また、レベル2、3の基準に示す保有資格していることも条件に含まれています。

登録橋梁基幹技能者の要件と取得方法

この資格取得でスーパー職長になれる!

鋼橋架設工事の登録橋梁基幹技能者とは、高い技能を必要とされるうえ、経験や知識を持っていなければならないスーパー職長です。

主な仕事内容としては、ゼネコンや元請の監督者に対し鋼橋架設工法対して効率的な作業方法の提案・調整を行うことをしています。

また、他の技能者に対しての指導・監督まで架設工事の安全・品質など、最も重要な役割を持つ技能者です。

資格取得の条件と講習・試験の内容は以下の通りです。

資格取得の条件

  1. 鋼橋架設工事の実務経験 10 年以上
  2. 次の教育・講習を修了していること
  3. 3.職長として 3 年以上の実務経験を有していること職長教育を修了して、受講申込日までに 3 年以上の職長経験を有している者
  4. 年齢が28歳以上であること

試験講習の内容

  • 基幹技能一般知識に関する科 目
  • 工事現場における基幹的な役割及び当該役割を担うために必要な技能に関する事項
  • 基幹技能関係法規に関する科 目
  • 労働安全衛生法その他関係法令に関する事項
  • 建設工事の施工管理、工程管 理、資材管理、その他の技術上 の管理に関する科目

認定講習最終日(4 日目)の講義終了後、試験が行われます。

試験時間と問題数は、90分間で、出題数50問の講習試験です。

登録基幹技能者に関する概要については以下のリンク先から知ることができるので興味のある方は是非見てみてください。

建設キャリアアップレベル3の橋梁工事(シルバーカード)

技能講習取得で作業主任者になり、経験を積むレベルです

評価レベル3になるには、いくつかの条件を満たす必要があります。

現場経験としては7年(1505日)が必要で、職長として1年(215日)の経験が求められます。

また、下記の資格のうちどちらかを取得し、且つレベル2の条件を満たす資格を取得している必要があります。

レベル3から職長経験を求められるので、職長・安全衛生責任者教育を受講している必要があります。

尚、足場の組立て作業主任者技能講習の内容については以下の記事のまとめてあるので合わせて読んでみてください。

キャリアアップのレベル2技能者(ブルーカード)

そこそこの経験が求められるんだなあ…

レベル2を目指すには、3年(645日)の建設キャリアを積んでおく必要があります。

また、両方の資格が必要になります。

玉掛け技能講習は橋梁工事で必須となる資格なので、是非取得しておくと良いかと思います。

詳しくは下の記事でまとめているので、合わせて読んでみてください。

現場始めての判定されてないレベル1

高所作業になるので正しい墜落防止の知識を学ぼう

建設キャリアアップシステムに技能者登録され、かつ、レベル2から4までの判定を受けていない技能者はランク1になります。

橋梁工事建設キャリアアップシステムの申請先

建設キャリアアップを運用している建設業振興基金の建設キャリアアップのHPは以下の通りです。

橋梁工事の建設キャリアアップシステム申込み詳細

橋梁工事で建設キャリアアップシステム登録するには、まずここからそのシステムの概要について見てみてください。

橋梁工事の建設キャリアアップシステム事業者登録

請け負い事業者が建設キャリアアップシステムに登録しておくと、入札制度で有利に働くので是非事業者登録をしてみてください。

橋梁工事の建設キャリアアップシステム技能者登録

技能者個人が登録するのであれば以下のリンク先から申請してください。

各リンク先には、申請の書類やQ&A等が記載されておりますのでご活用下さい。

補足:(一社)日本橋梁建設協会がキャリアアップシステム運営団体?

同じような不祥事は建設業のイメージが悪くなっちゃう…

(一社)日本橋梁建設協会とは、橋梁大手の駒井ハルテックIHIなどが幹事団体の役員です。

橋梁工事の建設キャリアアップシステムを主催している団体なのですが、実は所属している役員企業の不祥事の後が絶えない企業でもあります。

例えば、駒井ハルテックは税務調査にて、元従業員及び現従業員が当社の取引先を経由して 2012年3月頃より不正な取引を行っていた可能性が発覚しました。

(以下のリンク先で事件の概要が分かります。)

IHI(旧石川島播磨重工業)では、資格を持たない従業員が航空機のエンジン検査を行ってテレビでも取り上げられて、検査関係の偽造をしていたことも…。

(以下のリンク先で事件の概要が分かります。)

更に橋梁工事では団体に所属してる有名橋梁会社が橋梁工事を巡る談合事件で、横河ブリッジらメーカー11社の担当者が、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで逮捕されている。

この11社とは、横河ブリッジ、JFEエンジニアリング、東京鉄骨橋梁、石川島播磨重工業、宮地鉄工所、川田工業、高田機工、栗本鉄工所、三菱重工業、川崎重工業、松尾橋梁などの企業です。

(以下のリンク先で事件の概要が分かります。)

橋梁架設は命がけでスケールが大きな工事で裏では、各社が不正ばかりだとこの団体も大丈夫なんでしょうか?

これから登録する側としては、心配ですよね。

各企業の動向に注意しながら、登録を検討してみてください。

補足:橋梁工事に便利な充電式インパクトレンチを紹介

マキタの工具は現場でも使用している職人さんが多いほど、人気の工具です。

特に今回紹介する充電式インパクトレンチは、コンセントのない橋梁工事でのボルト締め付けに大変重宝するものです。

バッテリーが切れると、使えなくなるという心配がありますが、マキタのバッテリーはパワーがあるので稼働時間を心配することなく使うことができます。

是非、チェックしてみてください。

もう一つ、インパクトレンチを使用するのであれば合わせて使用したい工具があります。

インパクトレンチに対応したANEXのオフセットアダプターです。

橋梁工事では、狭い場所でもボルトを締め付けなければならないことがあります。

しかし、この工具を使えばインパクトレンチが入らない場所でもサポートしてくれるので、どんな場所でも作業を行うことができます。

是非、マキタのインパクトレンチと共にチェックしてみてください。

まとめ

今回は、建設キャリアアップシステムを通して、橋梁工事職人としてレベルアップする方法と、登録基幹技能者になる方法を解説していきました。

まとめますと、

  • 橋梁工事建設キャリアアップシステムでレベル4になるには、就業年数10年・職長経験3年、登録橋梁基幹技能者1級土木施工管理技士優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)・安全優良職長厚生労働大臣顕彰のいずれか1つ資格を取得していること、レベル2・3を満たす資格を取得していることが必要である
  • レベル3になるには、就業年数7年・職長経験1年、鋼橋架設等作業主任者技能講習及び足場の組立て等作業主任者技能講習青年優秀施工者土地/建設産業局長顕彰いずれかの資格を取得していること、レベル2に定める資格を取得していること、職長・安全衛生責任者教育を受講していることが必要である
  • レベル2になるには、就業年数3年、玉掛け技能講習足場の組立て等作業従事者特別教育の資格を取得していることが必要である
  • 登録基幹技能者になるためには、鋼橋架設工事の実務経験 10 年以上、鋼橋架設等作業主任者技能講習・足場の組立て等の作業主任者技能講習玉掛技能講習の資格を取得していること、職長として 3 年以上の実務経験を有していること、職長教育を修了して、受講申込日までに 3 年以上の職長経験を有している者、年齢が28歳以上であることの条件を満たしたうえで、講習及び修了試験に合格することで取得できる

ですね。

条件が少し複雑化していますが、技能者としてレベルアップする姿を客観的に判断されるので処遇改善にもつながるメリットがあります。

是非、レベル4のゴールドカードを取得できるようにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。