鋼橋架設等作業主任者受講と橋梁施工方法と危険性のまとめ

2021年7月28日安全教育,特別教育・技能講習,資格講習特別教育・技能講習

この記事では、橋梁架設工事に必要な作業資格である「鋼橋架設作業主任者」の資格の取得方法と、橋梁工事の橋の架設方法を解説していきます。

毎日、どこかで利用している橋ですが橋の施工は、「架設工事」といわれて専門的職種の知恵と土木的な技術力がすごく詰まっています。

何気なく使っている橋だけど、どうやって作っているんだろう?

なんて疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?

そこで、橋梁架設工事に必要な作業資格の取得方法と、橋梁工事の橋の架設方法や対策について解説していきたいと思います。

このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら

と工法種類と作業資格

今回の技能講習は、鋼橋架設工事の施工に伴う作業主任者講習になりますが鋼橋架設工事は読んで文字のごとく、鉄の橋になりますが、橋には他にもPC桁とかいろいろあります。

鋼橋架設工事の施工方法について

今回は鋼橋架設工事についてまとめていきます。

①橋桁等を「ファブ」で制作する

橋桁等は、「ファブ」と言われる制作工場で国土交通大臣の指定工場で作成されます。

ここで作成されて現場に納品されます。

現場には建設業許可の看板とは他にこの制作工場の看板も掲示されていますので仮囲い等に貼ってあります。

「ファブリケーター」と言われ、JFEなど大手の企業が鉄骨制作工場としては有名です。

②作成された橋桁等を架設現場へ運ぶ

このような工場で作成された橋桁はトラックなどで現場へ運搬されて、様々な現場状況や環境に応じて施工方法が検討されて工事されていきます。

では実際に橋の架設にはどのような工法があるかまとてみました。

送り出し工法での鋼橋架設は河川等で採用される施工方法

河が流れてい場所や建設箇所の下に道路道路などがあり、移動式クレーンやトラッククレーンが設置出来ない場合には、橋を組立する場所に更地の大きなスペースが必要になります。

そこで一度主桁と手延機を組み立てしてスペースがないと施工できない工法になります。

簡単に説明すると、イメージとして広いスペースにレールを並べて、桁を組んでレールで滑らせて前に押し出していくイメージになります。橋の先端に付けたガイド(手延機)を橋の橋脚に到着させていく桁本体を対岸に引き込んでいくイメージとなりますなります。

引用:日本データバンク株式会社

対岸で同様に広いスペースが必要になり、手延機を解体できる場所が必要になりますが、ゆっくりと押し出していくとので当然ながらクレーンのように吊って設置するよりかは、時間がかかります。

せり出していくので先端を前に押し出してる際に重さでズリ落ちない内容に、強度計算や施工の技術力が伴われます。

橋梁施工は危険リスク高い工事労災事故は多い

労災は平成30年8月3日、大分県玖珠郡の橋梁新設工事現場で起きた。
川田建設が元請として施工する工事であり、ピーエム工業は下請として入場していた。

被災したのはピーエム工業の68歳の男性労働者。橋台の上から滑車を使い、対岸に向け資材を送り出す作業をしていたところ、滑車の支柱部分が倒れた。

倒れた支柱に巻き込まれた労働者は約7メートル下の河川敷に墜落し、首と腰の骨を折るなどの重傷を負った。労働者は現在も休業中で復職の見込みは立っていないという。労働安全衛生法は注文者に対し、下請の労働者に建設物などを使用させるときは、労災を防止するための必要な措置を講じなければならないと定めている。

また、事業者に対しては、労働者に墜落する危険性のある場所で作業をさせるとき、囲いや手すりなどを設けなければならないと定めている。川田建設とピーエム工業は墜落を防止するため、橋台の端に手すりなどを設けていなかった。

労働新聞社引用

山岳地域ではケーブルエレクション工法も採用して橋梁架設

谷や山間の橋梁仮設では、ベント設置やクレーンの配置などが出来ず、送り出し工法の広い敷地の確保が出来ない場所など現場条件などがあります。

崖や谷で、ベントが設置できない場合には両岸のに鉄塔設備を設置します。

この鉄塔にアンカーブロックを設置して両岸からワイヤー張りサーカスの綱渡りのような感じでワイヤーでロープを貼り、このロープに直接吊りが出来るようなケーブルクレーンを現場で組立して橋梁設置を行っていきます。

引用:日本データバンク株式会社

山岳部や渓谷など施工スペースも限られておりケーブルクレーンで架設を繰り返していきます。

取り付け部材を固定して仮固定としてワイヤーロープを利用して落下しないように直吊りして桁固定等などを進めていきます。

ウィンチの要領に似ていていますが、経験と知識をもった職人(技能者)でないと施工にはかなり危険が伴います

仮設計画重要なトラベラクレーン工法の橋梁仮設工法

この施工方法は高速道路や鉄道などでは、施工を見かける場合があります。

橋を施工する場所に移動式クレーンが設置できない場合には、桁のうえに直接クレーンを配置して、施工していきます。

施工としては、桁架設が進むにつれてクレーンが走行するため走行レーン(軌条)を設置してベントも必要に応じて逐次施工も必要になりますが、クレーンの支持設置する場所の強度や位置な確認して施工して施工しないと崩落する可能性も伴います。

クレーンは支持部分に設置されているので、材料の桁材は運搬台車(車両)で近くまで運ばれて施工されます。単純トラス桁が数径間あるなどの条件の場合など適用される架設工法です。

引用:日本データーバンク

一括施工橋梁架設は一度は携わりたい驚愕圧巻クレーン施工

海上での橋梁施工はとくに大型の船で橋が運ばれてきて、大きな海の上でクレーンで設置されたりしているのをテレビで見たことがあると思います。

この大きなクレーンはフローチングクレーンと呼ばれ、台船と呼ばれる船で橋を丸々運搬してきて、大型の船舶型クレーンを使用して架設する工法になります。

当然ながらかなりスケースの大きい施工になるので、一括してドカッと施工になるので一括架設とかも言われています。

これは見た目の通り、工期は短くなりますが海のうえでの作業になるので気象条件が左右されますが施工の一括化するには最適な工法になります。

鋼橋架設工事施工方法ベント工法とクレーン吊り上げ取り付け

トラッククレーンベント工法は、移動式クレーンで鋼製ベントと呼ばれる架台を一時的に橋脚の代わりになる受け台を組み上げます。

トラックやトレーラーで運ばれてきた鋼製の架設桁を移動式クレーンで吊り上げして、順番に組んで行きます。

引用:日本データーバンク

橋桁を、ボルト(溶接)等で堅固に固定したら桁は繋がり、本来の橋脚と橋梁で支持されたら、このベントは解体します。施工的には多く採用される工法で、仮設レンタル会社からもレンタルしやすく仮設設備としては、短期間で施工も出来るの橋梁架設作業になります。

ただし、施工を間違ったり手順を見落とすと重大な災害も実際に発生しています。

新名神高速道路有馬川橋橋桁落下事故

橋梁を支えるはずのベントが、転倒して橋桁ごと墜落したニュースはご存知でしょうか?

新しく開通した新名神は事故が頻繁に発生したのは知っている人も多いと思います。

今は宝塚SAが人気な新名神ですが、ただこの高速道路工事では非常に大きな大惨事の事故が発生しています。

平成26年4月22日16時30分頃、国道176号、有馬川及び 旧176号を横過する有馬川橋橋桁の降下作業準備中に何らかの原因により上り線橋桁(約120m、約 1,350t)が、国道176号上に落下した。あとからの調査で、桁を支えるベントが傾いた為に、橋桁が工事中に落下した。

その結果、作業員10名が 死傷(死亡者2名、負傷者8名)した重大な労働災害で、更に国道通行止めを伴う公衆災害まで発生。

非常に恐ろしい事故が発生したニュースは、まだ記憶に新しいです。

架設工事で快適に作業をするためのおススメグッズ

架設工事は、専門的職種の知恵と土木的な技術力がすごく詰まっているので、とても魅力的に感じる一方、架設工事は危険が伴う工事でもあります。

安全のために、集中力を切らさないようにする必要があります。

ですが、夏場の作業は暑くて作業どころではないときもありますよね。

そこで、夏場の作業を快適に集中して作業するためのおすすめの商品を紹介します。

FV-AA18SEBWLL タジマ 清涼ファン風雅ベスト フルセットLLサイズ

フルハーネスを着用しても使用することができる空調服です。

通常の空調服では、風を遮ってしまうところをフルハーネスの下に着用することで風を遮らないように使用することができます。

ハーネス下のインナーパッドはメッシュ素材になっているので通気性も抜群になっています。

安全も快適さも獲得した一石二鳥な商品ではないかと思います。

また、フルハーネスを安全に取り扱う方法をまとめましたので、合わせて読んでみてください。

鋼橋架設作業主任者に受講資格は橋梁工事の責任者

橋梁架設工事にはいろいろな設置方法があるので興味があれば調べてみてください。

橋梁工事は架設だけでなく足場の施工吊り足場や張り出し足場など仮設工事も重要になります。

橋桁設置後も仕上げに入る橋梁塗装工事や床版工事などのコンクリート・舗装工事など多くの施工が伴います。

常に現場ごとに架設条件は違いますので鋼橋架設工事の職長は施工方法と安全・品質などの知識を持たないと大きな労働災害につながる可能性があります。

その施工を指揮する作業主任者の受講は非常に大切です。その資格の取得の方法をまとめてみました。

鋼橋架設等作業主任者の業務内容とは


金属製の橋梁の上部構造(高さが5メートル以上又は橋梁の支間が30メートル以上)の架設、解体又は変更の作業を行うには鋼橋架設等作業主任者を選任しなければなりません。つまり橋の工事ではほとんど該当してきます。

鋼橋架設等作業主任者は、労働安全衛生法に定められた作業主任者のひとつであり、鋼橋架設等作業主任者技能講習を修了した者の中から事業者が選任します。

鋼橋架設作業主任者の受講資格

  1. 橋梁架設などの作業に3年以上従事した経験がある
  2. 大学や高等学校などにおいて、土木や建築に関する学科を専攻し卒業後、2年以上の鋼橋架設などの作業に従事した経験がある
  3. その他厚生労働大臣が定める者
鋼橋架設作業主任者技能講習の内容と受講内容
  • 作業の方法に関する知識
    • 橋梁の種類、材料、構造、設計図及び工作図 工法の種類及び作業の方法 架設等に関わる点検の方法
  • 工事用設備、機械、器具等に関する知識
    • 工事用設備及び機械の取扱いや器具及び工具、電気
  • 作業環境等に関する知識
    • 墜落防止のための設備 落下物による危険防止のための措置 悪天候時における作業の方法 服装及び保護具
  • 作業者に対する教育等に関する知識
    • 作業者に対する教育及び指導の方法、作業標準、災害発生時における措置
  • 関係法令
    • 労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令、労働安全衛生規則及びクレーン等安全規則中の関係条項
  • 修了試験

免除科目のない人は計11時間の講習になり関連する資格の保有者は一部免除に該当する場合がありますが、鋼橋架設等の作業に3年以上従事した経験を有する等の受講資格が必要です。

橋梁架設工事作業のまとめ

最後まで読んで頂きありがとうございました。

作業主任者講習と簡単にまとめられてる事が多いですが、橋梁架設工事は実際には作業環境や作業条件によって施工が大きく変わります。

作業主任者は、資格講習を取得したあとには作業経験をたくさん詰まないと現場で潰しが効かないです。

工法には、現場条件に合わせてベント工法や送り出し工法など様々な施工があります。是非いろいろ調べてもらえればと思います。