ワイヤーソー・ウォールソー工法とは?無音工法・解体工事に作業軽減と工期短縮

解体工事といってもその工事には、様々な工法があるのをご存じでしょうか?解体工事の一つに無騒音解体をすることができる「ワイヤーソー工法」という方法があります。

ですが、普段から建築関係に携わっていたとしてもその具体的な工事方法はどういったことが行われるのかよく分からないですよね。

そこで、今回はワイヤーソー工法について分かりやすく解説していきたいと思います。

是非、解体工事の方法を検討されるときなどに役立ててみてください。

静音解体工法:ワイヤーソー工法とは?

静音工法:ワイヤーソー工法とは?
静音工法:ワイヤーソー工法とは?

ワイヤーソー工法とは、解体方法の一種で切断系工法の一つとして採用されています。

主に、リング状に巻き付けたダイヤモンドワイヤーを高速回転させて鉄筋コンクリートを切断して解体をしていきます。

具体的には、

特殊油圧モーターとダイヤモンドチップが付いたワイヤーを使い、断対象物にそのワイヤーを環状に巻き付け、高速回転で切断する作業です。

水中や高所・地下・護岸・柱・梁・橋却など大型構造物を搬出しやすい大きさに切断します。

遠隔操作による、低騒音・低振動・低粉塵工法なので環境への配慮が必要な工事に威力を発揮します。

ワイヤーソー工法について分かりやすく解説した動画があるので、是非ご覧ください。

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東京都江戸川区にて破損した水門のワイヤーソー切断撤去工事の映像…

このように、ワイヤーを糸のこのように何度も切断面にあてて、切っていきます。

料理で行う、糸きりのような方法ですね。

ワイヤーソー工法を使うメリット

ワイヤーソー工法を利用するメリットは下記の通りです。

  • 自由自在に切断することができる
  • 切断対象の制限がない
  • 環境に配慮しなければならない建築物などの解体でも利用できる
  • 建物補強工事にも使える
  • 切断面が滑らかになるので解体物を安全に運搬できる
  • 遠隔操作ができる
  • 低振動・低騒音・粉塵が少ない

特に、ワイヤーソー工法は解体工事でネックとなる騒音をできる限り抑えることができ、尚且つ粉塵が少ないので環境に配慮した工法を行うことができることは大きなメリットになるのではないかと思います。

ワイヤーソー工法の用途

ワイヤーソー工法を主に使用する場所としては下記のような場所で利用されます。

  • 住宅の多い場所での静的解体
  • コンクリートや重い鉄筋解体
  • 岩盤工事や石材の切り出し
  • 構造物解体

で利用されています。

但し、ワイヤーソー工法は様々な形態の構造物を切断することができます。実際に駅改修工事でも利用されてますね。ネットに転がっていたものを転用させてもらいますので興味がある人は見てみてください。

ウォールソー工法とは?

ワイヤーソー工法と同じように、切断系解体工事の種類に分類されるのが「ウォールソー工法」です。

ウォールソー工法とは、切断面にレールを固定し、その上を移動する特殊切断機でコンクリート構造物の床や壁など平面、斜面の切断を行います。

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お見積り・お問合せはお気軽にどうぞ工法紹介ページ https://www.coring-osaka.co.jp/bus…

固定されたレールに沿って切断が行われるため、正確に短時間で作業が行なわれます。最大50cm深さの切断が可能で、低騒音・無振動工法です。

ワイヤーソーには必須:コア抜きとは?

ワイヤーソー工法以外にも穿孔して解体する「コア抜き」と呼ばれる解体方法があります。

ダイヤモンドコアビットを使用し、コンクリートの構造物に対してコンクリートの壁や床に穴をあける穿孔(せんこう)工事です。
電気・空調設備等のケーブルや配水管を増設する為の穴を明ける作業でよく用いられる工法です。
騒音やホコリなどの公害を最小限に抑え、短時間で施工できます。
コア抜きと言われることもある工法です

外構やエクステリアでもブロックに穴を開ける作業とかありますが、コンクリートに穴を開けるのとは訳が違います。圧倒的にコンクリートに難しく機械の固定から鉄筋切断が無いように知識が必要です。

コアボーリング、コア削孔、コア穿孔とも言います

コアの穴あけは壁や床に対して、一般的には25Φ~600Φまでの穴をあけることが出来ます。600Φって直径でいうと60センチの穴になります。

600Φ以上のコア抜きは160Φで花びら状にあける連続コアの方がコストも低く抑えられます。連コアで壁をぶち抜きます。

一般的には水を使った湿式の工事がほとんどです。水を使うことにより粉塵を抑えること出来ます。ハツリで壊すよりも当然静かです。 

コア抜き水を使う理由

水を使う理由としては、摩擦熱を抑えることなんですよ。ダイヤモンド刃の摩耗による熱も冷ますことがで刃の消耗を抑えることができ、作業効率も良くなります

コンクリートに穴をあけていくと、セメント成分が水に溶けてながら流れてくるのでノロというコンクリートを切った灰色の水が出ます。

じゃどれだけの長さの穴を開けられるというと、削孔長は、正直機械によりますがいくらでもって感じですね。
10mでも20mでも削孔することが可能です。

ワイヤーソー工法のまとめ

ワイヤーソー・ウォールソー工法は、解体工事における革新的な方法であり、無音工法として作業軽減と工期短縮に貢献しています。解体工事の多様な工法の中で、ワイヤーソー工法は革新的でありながらも具体的な方法について十分理解されていないことが一般的です。

本記事では、ワイヤーソー工法について分かりやすく解説しました。ワイヤーソーは、直径約10mmのワイヤーにダイヤモンドチップが埋め込まれ、コンクリート構造物などを切断する際に使用される革新的なツールです。この工法は無騒音解体を実現し、騒音や粉塵の発生を抑えつつ効率的に作業を進めることができます。 解体工事の際には、環境への配慮や周囲への影響を最小限に抑えることが求められます。

ワイヤーソー工法はそのような観点からも優れた解体方法であり、建築関係者や関心を持つ方々にとって有益な情報となるでしょう。

ワイヤーソー・ウォールソー工法を通じて、解体工事をより効率的かつ環境に配慮した方法で行うことが可能です。今後も新たな工法や技術の発展に期待し、解体工事の進化と環境への配慮が進んでいくことを期待しています。

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