この記事では、建設キャリアアップシステムにおける鳶職人として作業に従事するための能力評価基準をそれぞれのレベルに必要な基準を解説していきます。
自身のキャリア形成で将来的に「大きな仕事に就きたい」「今の仕事環境では不安だ」などと考えている方もいるのではないかと思います。
そこで、今回は鳶職人としてキャリアアップするのに欠かせない「建設キャリアアップシステム」における鳶職人の能力評価基準をそれぞれのレベルに合わせて解説していきたいと思います。
このブログを見て連絡してきた、練馬の新人保険屋さんの千尋(ちひろ)さん。
建設業の実態教えて欲しいと言われてブログを一緒にやることになりました。
建設キャリアアップシステムとは、インターネットサイトとICカードを利用して現場入場時にICカードを端末にチェックさせ、建設業で従事する労働者の入場管理からその方の資格情報や従事者記録を蓄積していき、その情報から、事業者の会社情報や社会保険の加入状況等を見える化していくシステムのことです。
現在、建設キャリアアップシステムは大手ゼネコンやサブコンでは導入が始まっており、今後民間のハウスメーカーでも導入が検討されています、
公共工事では既に必須になっており、今後この仕組みは全国に普及していく予定です。
このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら
建設キャリアアップシステム:鳶・土工職人の能力評価基準
建設キャリアアップシステムの能力評価制度は、建設技能者のレベルを経験・知識・技能・マネジメント能力の評価に基づき、4段階のランクで評価されたものとなっています。
4段階のランクとは、初級技能者からベテラン技能者へとランク分けされており、そのランク分けされたカードが職人さんごとに与えられます。
各レベルの目安としては、
- レベル1:ホワイトカードの初級技能者
- レベル2:ブルーカードの中堅技能者
- レベル3:シルバーカードの職長として現場に従事できる技能者
- レベル4:ゴールドカードの高度なマネジメント能力を有する技能者(登録基幹技能者など)
各職種により、レベル1~4の取得に必要な条件が異なります。
また、こうした鳶職人として必要な工具の知識等を必要とします。
建設キャリアアップシステム:鳶(とび)・土工/能力評価レベル4
鳶(とび)・土工/:能力評価レベル4就業日数
建設業での就業日数12年(2580日)と、職長として7年(1505日)の経験を積む必要があります。
鳶(とび)・土工/:必要資格
こちらのいずれかの資格を取得する必要があります。
- 登録鳶・土工基幹技能者
- 優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)
- 安全優良職長厚生労働大臣顕彰
また、レベル2、3の基準に示す保有資格を持っていることがレベル4になれる条件になります。
鳶(とび)・土工職は転職可能か?
資格取得したらやはり単価と給与はベースアップしたいところです。私も実際3回も転職してます。
ただ、なかなか転職サイトをみても建設業に特化した求人が少ないですよ。
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登録鳶土工基幹技能者:受験資格
職長の中の職長で、施工計画から部下の育成など元請や関係職長との調整まで全てこなすベテラン職人にしか取得出来ない資格になります。
2日間の講習を受講し、講義終了後試験が実施され合格点は60点以上で、「登録鳶・土工基幹技能者講習修了証」が交付されます。
取得条件としては
- 安衛法第60条に基づき安衛則第40条第2項で定める職長教育を受講し、修了後5年以上経過している者
- 次の資格(①~③)のいずれか1つ以上を有する者
- とび一級技能士
- 1級または2級建築施工管理技士
- 1級または2級土木施工管理技士
講習修了証の有効期間は5年間です。
5年毎に更新講習を受講が必要になります。これを取得すれば鳶の中で1番の鳶になれます。
実施している団体はこちらになります。
鳶・土工が使いたいアイテムは?
まずは、鳶土工で使いたいアイテムはラチェットと番線カッターになります。
この記事では、足場や鉄骨などの組立に必ず使用される「ラチェットレンチ」について解説していきたいと思います。また、人気のラチェットをいくつかピックアップして紹介していきたいと思います。普段から足場や鉄骨を組み立てる作業に関わ[…]
この記事では、職人が仮設工事に使う番線を切る工具、番線カッターについて解説していきたいと思います。同じ建設業に携わっている方でも、番線を扱う仕事でなければ番線を加工したり切断することのイメージがなかなかわきにくいのではないかと思い[…]
こちらの記事で是非チェックしてみてください。
そのなかで、土工ではよく使うのはノコギリです。 私が現場で作業していたころは腰道具にノコギリをつけて足場板(当時はまだ木材もあったので)手で切って番線で固定していました。
定番ですが、ゴムボーイは皆さん使っています。
切り口の綺麗さデザイングリーンチェンソーシルキー…
鳶(とび)優秀施工者国土交通大臣顕彰
建設マスターになるには、建設産業において工事施工に従事 されている個人で、現役として活躍している建設技能者のうち、次の基準を全て満たしている方です。
- 技術·技能が優秀であること
- 工事施工の合理化等に貢献していること
- 後進の指導育成に努めていること
- 安全·衛生の向上に貢献していること
- 他の建設現場従業者の模範となっていること
建設業者団体、都道府県、国土交通省地方整備局・北海道開発局から推薦を受けた方 について、優秀施工者国土交通大臣顕彰審査委員会において審査・選考しています。
原則、年齢40歳以上60歳以下の者 ・現場業務の従事期間が20年以上の者 ・無事故期間が3年以上である者 などが基準となっています。
実施している団体はこちらになります。
建設キャリアアップシステム:鳶(とび)・土工/能力評価レベル3
鳶(とび)・土工/能力評価レベル3:就業日数
就業日数8年(1720日)の経験があり、職長又は班長として 2年(430日)の経験がある職人がレベル3になれます。
鳶(とび)・土工/能力評価レベル3:必要資格
- 1級とび技能士
- 1級又は2級建築施工管理技士
- 1級又は2級土木施工管理技士
この3つの資格のいずれかと、レベル2で求められる技能講習系資格からうち3つ以上の取得が必要になります。
2級とび技能士を取得してレベル2の12資格から3個以上取得とハードルがなかなか高いです。
次に上位資格、鳶(とび)施工技能士と建設キャリアアップシステムレベル2.1に関してまとめいきたいと思います。
合わせてチェックしてみて下さい。
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