この記事では、鉄筋工が使う必須の工具、「ハッカー」について解説していきたいと思います。
鉄筋を組み立てるときに鉄筋同士を締める工具、ハッカーですが、ここ最近になって全自動式のものが登場してきました。
ですが、まだまだ現場では手動のハッカーがまだ主流になっているので今回は、手動のハッカーを紹介していきたいと思います。
鉄筋工が日常的に使用するハッカーについて、その最強とも言われるBXとバクマの選び方に迫ります。鉄筋の締め付けや結束に欠かせないハッカーは、作業の質やスピードに直結する重要な道具です。
本記事では、プロ仕様のアイテムであるBXとバクマに注目しながら、その特徴や使い勝手、アイテムの解説を行います。鉄筋工の道具選びのポイントや実際の作業における効果について、詳細に掘り下げていきましょう。
どちらのハッカーが最適なのか、その選び方や注意点を押さえて、鉄筋工事の世界を深く探求していきます。
鉄筋工の必須工具ハッカーを選ぶポイント

「そもそも、ハッカーってどうやって使うの?」という方にむけて、まずハッカーという工具を解説していきたいと思います。
鉄筋ハッカーとは?
鉄筋と鉄筋を針金(結束線)で締め付ける道具です。 鉄筋工築物・橋・道路などあらゆる仮枠工事に鉄筋を入れる場合、鉄筋と鉄筋を針金(結束線)で締め付けるときに使用します。 二つ折りにした針金の束を片手に持ち、一本ずつ指で押し出して輪になった部分にハッカーのツメをフックします。
ハッカーの特長と締め付け方
つまり、鉄筋などの組み立てで、なまし線(針金)を使用して締めていくときに使用する工具です。
なまし線、結束線、針金、番線と名前がバラバラ
今回はこの工具について解説していきますが、締め付け鉄線は名前もバラバラですが、土木の教科書とかではなまし線とか書いてあります。
私は、結束線と教えられたのでここでは結束線と記載していきます。
鉄筋を結束する結束線には、種類がありまして鉄、メッキ(ドブづけ)、ステンレスの3種類が販売されております
以前から結束線は生地(鉄)を使ってましたが、気づいたらステンレスやメッキが主流となってきてます。
生地は湿度が高くなるだけですぐに錆びるため、保管や躯体かぶりからヒゲが飛び出してしまい。サビを誘発してしまうことがあります。
鉄筋ハッカーの使い方はどうやって使うの?

鉄筋工の方々が、結束線を締めるときに使用している工具がハッカーです。
締める手順は、
- 二つ折りにした、結束線(針金)の束を片手に持ち、一本ずつ指で押し出して輪になった部分にハッカーのツメをフックします。
- ①でフックした、結束線(針金)を手元に引きながら、もう一方の結束線(針金)(手で引っ張っている方)をハッカーの先にかけ、同時に3、4回ハッカーを回転して締め付けます。
- 締め付け完了後ツメを抜き取ります。
※参考:ハッカーの特長と締め付け方
この一連の動作を素早く丁寧に行うことが、鉄筋工に求められる能力の一つです。
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鉄筋工事に最適なブランド: バクマ・BXのハッカー

では、ハッカーの一つであるバクマとBXについて解説していきます。
バクマ工業のハッカーはベアリングが最強
工業用製品やサービスを提供している「バクマ工業」を指します。
バクマは、ハッカー部分がチタンコーティングになっており腐食しにくく、耐久性のある素材を使用しています。
特にビールマンハッカー「国土無双」は、バクマ工業イチオシの工具となっているので、バクマで選ぶならこの製品がよいのではないかと思います。
バクマから販売されているハッカーは4種あるので1つずつ紹介していきます。
バクマ工業:ビールマンハッカー国土無双ハードは締め込みが早い
通常のハッカーに比べて耐久性が2倍あるので、落下などの衝撃に強くなっています。
また、ベアリングが入っているので回転が滑らかになり、結束スピードを向上させることができます。
バクマ工業ビールマンハッカー国土無双ソフトはグリップ握りやすい
耐久性やベアリングはハードタイプと遜色ありませんが、グリップ部分が手にフィットしやすい設計になっているので作業を快適に行うことができます。
バクマ工業ビールマンハッカー国土無双チタンハードは耐久性がすごい
こちらは、通常のハッカーに比べ、耐久性・耐摩耗性があるので物持ちがとても良いことが特長です。
特にフック部分が通常のハッカーよりも4倍の硬さになっているので非常に折れにくくなっています。
どのような場所でも使い勝手がよく、グリップもついているので手に馴染みやすい工具として鉄筋工の間でも人気のあるハッカーです。
また、チタンコーティングでできているので工具が傷みやすい金属素材でも耐久・耐摩耗性があるので工具としても長持ちが良いものだといえます。
ハッカーを持つにあたって悩んでいたら、まずはこのハッカーから試してみるのもアリではないかと思います。
最強のハッカー【チタンソフト フック穴付】ミドル国士無双 BHSF-M-T
こちらもミドルタイプ・チタンコーティングされているので先述したハッカーと特に機能は変わりません。
特長としては、フックを付けられる部分があるので高所作業でも落下も防止することができるので安全面としてはとても良い工具ではないかと思います。
また、先ほど紹介したハッカーよりも耐久・耐摩耗性が更にアップしているのでそうした頑丈性においても折り紙付きの一品です。
では、次に鉄筋工事が使いたいブランドはまだあるBX・一心などのブランドのハッカーを紹介していきたいと思います。
MIKIの人気の鉄筋ハッカー 高級BXとは?
BXとは、「株式会社MIKI」から販売されているハッカーブランドの名称です。
ハッカータイプが4種類に分かれており、用途などに合わせて使い分けられるようになっています。
以下の4タイプがBXの仲間ですので、一つずつ紹介していきます。
BX1標準グリップは握りやすいハッカー
グリップ部分がローレットグリップを採用しているのでゴムやラバータイプに比べ、蒸れにくく汚れにくい特徴があります。
滑りやすさなどは、ゴムやラバーに比べて劣りますがカバーのようになっていないので、グリップ部分が廃れて使えないなんてことがありません。
BX1はロングタイプになっているので、奥行きのある場所でも使いやすい構造になっています。
BX2標準グリップ作業性がいいハッカー
こちらも、ローレットグリップを採用しています。
BX2はミドルタイプになっているので使い勝手がよく、どんな場所でも使いやすいのが特徴です。
BX3標準グリップは狭い箇所に最適のハッカー
BX3は、ショートタイプになっているので、小さな場所でも小回りがきくものになっています。
また、小さく設計されているので、女性の方でもあつかいやすくなっていることも特徴です。
BX4標準グリップはプロでも扱いが難しい
BX4は鍵フックになっているので、力の入れ方にコツが要りますが、手に馴染めば無駄な力を加えずとも結束することができます。
まとめバクマとBXの違いは?
- バクマはチタンと改良設計シャフトの4種あるが、形状は一律
- BXは材質は一律だが、形状は4種類ある
といった違いがあります。
つまり、材質にこだわるならバクマ、形状にこだわるならBXを選ぶとよいということです。
バクマもBXもどちらも有名なブランドではありますが、特にハッカーをメインに製造している企業があるので紹介します。
初心者でも使いやすいハッカーは?一心産業

一心産業とは、主に建築現場で使用する工具を製造するメーカーです。
特に、ハッカーやシノといった工具をメインに作っています。
そのため、一心産業のハッカーは種類が多く、様々な場面に合わせたハッカーが取り揃えてあります。
※製品情報:『一心産業 製品紹介~ハッカー~』
一心産業イチオシのハッカーを紹介していきたいと思います。
最強のプロ仕様ハッカー 落下防止付 一心産業
ハッカーブランドとして名高い一心産業から、最優秀のハッカーが販売されています。
値段は安いのですが使いやすく、初心者やときどきハッカー使う人にはいいかもしれません。
落下防止用のロープを付けることができるので、高所作業においても安心して使用することができます。
また、通常、落下防止用ロープを付ける穴はグリップから直接つけるので、結束時に絡みやすい難点がありますが、穴あきキャップがついているのでロープが絡みにくく作業がしやすい面があります。
鉄筋結束の最強はこれ一心産業のベアリングが良いハッカー
ハンドメイドの一品で、ハッカーで結束戦締め付けする際に重要な回転力はベアリング内臓により、回転力抜群の商品になります。腰袋に道具差しに下げている周りからもいい道具使ってると見る目もかわります。
現場は職人の腕ともリンクしますので、やはり親方はかっこいいのを使っています。
雨天の中でも、本体は錆びにくいSUS403を使用されており、ハンドメイドの締め付部(ツメ)は手造りでされており、最良の仕上げになっています。
まとめ
今回は、鉄筋工にとって必需品といえるハッカーという工具について解説していきました。
まとめますと、
- ハッカーとは、鉄筋を針金で結束していく工具である
- ハッカーには、バクマとBXという工具が特に有名
- 2つの違いは、工具の材質と形状がそれぞれ違うということ
- バクマはチタンコーティングを採用しており、形状はミドルタイプ一律
- BXは、形状は4種に分かれ、ショートサイズからロングタイプまで4種それぞれ形状が違う
- 特に有名な企業は一心産業であり、ハッカーの種類も豊富
ですね。
今回は鉄筋工に特化して解説していきましたが、この作業は型枠大工でも使用することがある工具です。
マニアックな工具に着目して紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
工具それぞれには、その工具に特化したメーカーがそれぞれあります。
是非、今自分が使っている工具は他にもどんなメーカーがあるのか見てみると面白いかもしれませんよ。