この記事では、建設キャリアアップシステムを通して、トンネル工事職人として能力評価を高めるにはどのような条件や資格を必要とするのか解説していきたいと思います。
また、上級職長として大規模な現場を管理することができる「登録基幹技能者」になるための資格取得方法も合わせて解説していきたいと思います。
建設キャリアアップシステムに登録している方にとって建設キャリアアップに登録したけど、いまいちどう活用していけばいいのか分からないなあ…
と、このシステムについて実際どのように自分のキャリアと関わっていくのか資格の概要だけではイマイチつかみづらいかと思います。
また、カードがランクアップできるといっても、ランクアップするにはどのような条件が必要なのか、職種によって違うのでなかなか分かりづらいのではないかと思います。
建設キャリアアップシステムとは、建設業に従事する人々が技能水準の適正な評価や 、現場の効率化などを目的な現場入場する際に提示して記録を蓄積していくシステムです。
トンネル工事は都市部までは開削からシールドなど様々な工事があります。
そんな、トンネル工事職人として一番になるにはどのような資格が必要か建設キャリアアップシステムを通して解説していきたいと思います。
このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら
トンネル工事における建設キャリアアップシステムの重要性
建設キャリアアップシステムで定められている能力評価制度は、建設技能者のレベルを経験・知識・技能・マネジメント能力での評価を基本に4段階で評価したものです。
- レベル1:初級技能
- レベル2:中堅技能者
- レベル3:職長として現場従事できる技能者
- レベル4:高度なマネジメント能力を有する技能者(登録基幹技能者など)となります。
この能力評価制度は各職種により、レベル1~4の取得に必要な条件が異なります。
このシステムは公共工事および民間の大手建設会社、大手住宅企業でも導入が予定されて運用開始していますので、参考になるかと思います
前提:トンネル工事はどうやって施工されるの?
まず、トンネル工事の施工方法について普段あまり馴染みがないことかと思います。
そこで、今回の記事の理解を深めるためにも、トンネル施工方法についての記事を参考にしてみてください。
この後に動画も載せています
この記事では、地下鉄やトンネルの構築方法=躯体構築の方法を実際の工事の手順とともに解説していきます。土木施工管理技士になるなら、実際に地下鉄やトンネルといった構造物が出来上がる過程を知っておかないといけないなあ…ですが、ど[…]
この記事では、トンネル構築方法について解説していきます。確かに、実際にどういった作業が行われているのか分からないですよね。しかも、トンネル作業って地下水やら土やら粉塵などとても汚れやすい現場ではないかなと思います。[…]
ヘルメットの形がトンネルでは違う:なぜ丸いのか?
このような、ヘルメット 全周つば付型(飛・墜)になっているものを使用します。なぜ、山岳系になると全周つば付を使うのか?
- 暑さをしのぐ為?
- 違いますね。多分、つばがあれば確かに首元を日光にさらさなくていいがトンネル・隧道では違うかな?
- 浮石から頭を守る?
- 確かにトンネルでは浮石(工事で簡単に落ちそうになってる石)とか守る為かな?
- 湧水から頭を濡らさないこと
- 低体温になることがあるので、なるべく体を冷やさないようにする工夫
こんな感じなんでしょうか?
安全性に考慮したヘルメットになっているので、是非どんなものを使用するのか見てみてください。
アニメ動画「知ってる?トンネル」は素人でもつくり方がわかる
トンネル関連の豆知識を軽快なリズムに乗せて紹介する短編アニメ25作品(1作品17秒)の動画です。
「文章でみてもイマイチよく分からないよ…」なんて方は、面白いので是非チェックしてみてください。
「トンネル工事技能者のための能力評価基準とは?」
今回はトンネル工事における能力評価制度は、どのようなものなのか解説していきたいと思います。
“建設キャリアアップシステムにおけるトンネル職人の能力評価:レベル4の重要性”
建設キャリアアップシステムでレベル4(ゴールドカード取得)するには、
就業年数10年(2150日)職長として3年(645日)
の経験を積んだプロフェッショナルが以下の資格を保有していることでレベル4になれます。
- 登録トンネル基幹技能者
- 優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)
どちらかの資格を保有しておりレベル2、3の基準に示す保有資格を持っている人になります。
また、職長として業務に携わるためにも安全教育を受講する必要があるので、是非以下の内容を合わせて読んでみてください。
この記事では、職長安全安全衛生責任者と職長の違いについて解説していきたいと思います。また、現場での統括安全の重要性なども合わせて解説していきたいと思います。と、実際どんな資格内容なのかよく分からないですよね。そこで[…]
資格取得が鍵!トンネル工事業界での転職成功への道のり
資格取得したらやはり単価と給与はベースアップしたいところです。私も実際3回も転職してます。
ただ、なかなか転職サイトをみても建設業に特化した求人が少ないですよ。
そこで、建設業に特化した正社員求人が満載のこちらのサイトを紹介します。登録しておくと、職人や施工管理などの職種から求人を検索できるのであなたの希望する求人を見つけやすくなります。
新しい仕事をこちらで登録してチェックしてみましょう。
基幹技能者としての道を極める:登録トンネル基幹技能者の取得要件
登録基幹技能者になると、ゼネコンと計画の参画や技能者の育成等大規模な仕事を任せられるスーパー職長になることができます。
登録基幹技能者になるためには、以下の条件を満たした上で、受講&修了試験を受験できる条件となります。
- 発破技士
- 火薬類取扱保安責任者(甲・乙)
- 土木施工管理技士(1級・2級)
- 優秀施工者(建設マスター)顕彰者
講習日数は、3泊4日の合宿で
- 講習24時間
- 試験2時間
- 開・閉講式2時間
の合計28時間を受講が条件になります。
登録基幹技能者に関する詳しい概要については、以下のリンク先で知ることができるので是非チェックしてみてください。
トンネル専門協…
レベル3の達成を目指すトンネル工事技能者に必須のスキルとは?
トンネル工事で7年(1505日)職長又として 1年(215日)の方は以下の資格を揃えると、シルバーカードが手にはいります。
- ずい道等の掘削等作業主任者又はずい道等の覆工作業主任者
- 発破技士又は火薬類取扱保安責任者(甲・乙種)
職長・安全衛生責任者教育は受講必須となっており、更にレベル2の基準に示す保有資格を持っていることが条件になります。
上位資格として、建設キャリアアップシステムレベル3・4を説明してきましたが、次のページで火薬取扱保安責任者と建設キャリアアップシステムレベル1・2ついてまとめていきたいと思います。
また合わせて申し込み方法も記載してますのでチェックしてみてください。
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