小型移動式クレーン運転技能講習の取得方法
仕事の幅が大きく広がるのは、運送業や配送業でも活躍できる小型移動式クレーン運転技能講習を取得することが一番いいと思います。
「ユニック車」という車を聞いたことがあると思います。
ユニックの正式名称は?
トラックにクレーンがついた日常でよく見かけるトラック型のクレーンです。
ユニックという名前は、古河ユニックという会社の製品を指すことで、通常の移動式クレーンは積載型トラッククレーンとかで呼ばれることがあります。
ゼネコンの現場では4.9トンのクローラクレーンやカニクレーンと言われるクレーン等を見かけることがあります。
技能講習で重要な内容は、吊り上げの重さが5トン未満(吊り上げ荷重)のクレーンの操作が可能になります。
レンタルや販売等で技能講習で乗れるクレーンとして4.9トンまでの商品が多いのは、技能講習で吊り上げ荷重が定められているからなんですね。
受験資格は大きく決まりがありませんが資格や経験があれば一部の受講時間が短くなることがあります。
クレーン技能講習の資格、技能講習の内容とは?
保有資格や経験年数で取得は変わってきますが、経験がなくても20時間の三日間での講習で誰でも資格を取得することができます。
保有資格で短縮できる講習時間
- 13時間の時間で取得するには
- 鉱山にて、吊り上げ荷重5t以上の移動式クレーンの業務経験が1ヵ月以上
- 16時間の時間で取得するには
- クレーン・デリック、揚貨装置いずれかの運転士免許所有者 ・玉掛け技能講習修了者 ・床上操作式クレーン運転技能講習修了者
- 17時間の時間で取得するには
- 車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習修了者 ・建設機械施工技士1級・2級の第2種または第6種合格者
- 19時間の時間で取得するには
- 小型移動式クレーン、クレーン等の特別教育修了後、業務経験が6ヵ月以上
- 20時間(3日間)の受講で資格を得ることができます。
小型移動式クレーン技能講習に関してです。
あくまで免許ではなく、講習なのでさらに上を目指すのであれば移動式クレーン免許を取得するのがいいと思います。
移動式クレーン免許は後日また記載させて貰います。
クレーンで重要なアウトリガーとは?
クレーンの中で重要なのは、いくらの重さまで吊れるのか、というポイントです。
当然ながら重たい荷物を吊り上げるとクレーンブームが折れたり、滑車のワイヤーが切れたりします。
当然ながら高速で巻き上げたらワイヤーが絡まって乱巻になって絡まってしまうこともあります。
特に移動式クレーンは重い荷物に負けないようにアウトリガーと言う踏ん張る足を張り出して荷物を吊ります。
昔は転倒しないようにユニックの荷台にユンボを乗せて重しにしたりして、無理矢理やってましたね。
あと、コンクリートから車体を縛り付けて、ワイヤーで固定したりとかして車体が無理やり転倒しないようにして、ブームはガチャガチャと折れそうな音をたててました。
今、そんなことをしたら即現場から退場ですね。
アウトリガー 張り出しせずに転倒 労働災害事例
さいたま労働基準監督署は、車体を安定させるための装置であるアウトリガーを張り出さずに移動式クレーンで作業を行ったとして、松栄建設㈱(埼玉県三郷市)と同社の工事責任者を労働安全衛生法第20条1号、27条1項、クレーン等安全規則第70条の5(アウトリガー等の張出)違反の疑いでさいたま地検に書類送検した。
平成27年7月9日、埼玉県新座市大和田3丁目、国道254号線の大和田交差点付近の下水道工事現場で、つり上げ荷重35トンの移動式クレーンが転倒し、交差点に侵入してきた大型バスに激突する事故が発生。バスは回送中で乗客はいなかったが、作業員3人とバスの運転手1人が重軽傷を負った。
事故はクレーンが土留め用の鉄板(重量約790キログラム)をつり上げ、移動する際に起きた。転倒防止のためのアウトリガーを張り出さずに作業をした結果、荷重に耐えられず、荷に引きずられる形で転倒した。
【平成29年12月8日送検】
労働新聞社引用
当然、アウトリガーを張り出ししなければ、荷重によっては倒れてしまう事故が発生します。
目視で大丈夫だろうと判断したら、後々大事故なる可能性が高いので必ずアウトリガーを張り出すようにしましょう。
また、アウトリガーだけでなくクレーンごとの定格総荷重を次の章で解説しているので、吊り下げ作業をするときは参考にしてみてください。
クレーンは定格総荷重は重要なポイント
移動式クレーンの中で大きな現場ではクローラークレーンの4.9トンと2.9トンの自走型のクレーンがあります。
これも技能講習を取得すれば運転可能になります。
クレーンで重要なのは定格総荷重表といわれる表があります。
作業半径はクレーンのブームがどこまで届くか記載されています。
このクローラークレーンであれば16メーター近くまでブームを伸ばすことができます。
ブームは筒状で伸ばすごとに 1段ごとにジブが切り替わります。
ジブをを出し切った中で作業半径は約16メートルでその際吊れる重さは440と書いてあります。
440キロまで吊るができますが、定格総荷重とはクレーンのフックの重さと吊り具のワイヤー等の重さと荷物の大きさで判断となります。
この定格総荷重などは材料によって違います。
そこで、下の記事では建設現場でよく使う材料ではどのようになるのか解説したものをまとめてみたので、是非読んでみてください。
この記事では、鉄筋の比重から質量を求める方法と重さからわかる玉掛ワイヤーの選び方、さらにクレーンの定格荷重について解説していきます。今度鉄筋工事の現場でクレーン操作をするから、しっかり作業の仕方を勉強しとこうと、考えているけど一体[…]
クレーンの資格で給与アップも可能になる可能性も
資格と勉強も必要でも好きなことで遊びたい(遊びの経験は人生の投資と思う)
一番は楽しく遊びたいのが一番ですね。建設業では家族もっている人もいますし、友達も当然いる方もいます。しかし問題は・・・
遊ぶ時間が合わないということが多々あります。
私もそうでした。夜勤とか日勤でも残業でクタクタ・・・
本当にやりたかったこと・・・たくさんあります。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その1
現場やってるから大丈夫とか勝手な思いで、飲み食いして気づいたらお腹ポッコリして、正直おじさんになってしまった。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その2
現場やってると現場に夢中になって家庭と向き合わない・時間が取れない現場も都合よく合わせてくれない。
あそこに行きたいと思うなら早めにいくのがおススメですね
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その3
一番は彼女も作るのも大変だし携帯で探してみるのも今の時代にあっているのでおススメですね。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その4
職人さんでも改造して人とかもいますし、現場監督でアウトドアが好きって人には車は一番興味があると思います。
私も見栄えだけの為に安い外車・・もう10年近く乗ってる・・・
資格取得して給与あげて生活レベルをアップしましょう
現場で働いてる以上は、いつも我慢。
他にもいいものを食べて、普段はいい服を着て少しでも楽に生活したいのが本音ですよね。少し余談でしたが資格取得と趣味も大切に
まとめ
今回は、移動式クレーンの特別教育と小型クレーンの技能講習について解説していきました。
まとめますと、
- 移動式クレーンの特別教育を受講すると1トン未満の吊り下げ荷重であれば操作することができる
- 小型クレーンの技能講習を受講すると5トン未満の吊り下げ荷重であれば操作することができる
- クレーン自体の操作だけでなく、玉掛けといった作業も非常に重要な資格であるので複数兼ねて取得しておくべき
ですね。
さらに、高みを目指したい人は移動式クレーン免許の方を取得しクレーンのオペレーターとして活躍することができる資格になります。
材料の運搬や自分の作業の補助的な資格としては技能講習を取得するとスキルアップできると思います。
ぜひ取得してみてはどうでしょうか?
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