この記事では、道路標識・路面標示職人として、レベルアップする方法を建設キャリアアップシステムを通してどのように行っていくのか解説していきたいと思います。
また、合わせてゴールドカードを取得する方法、登録基幹技能者になる方法についても合わせて解説していきたいと思います。

建設キャリアアップシステムに登録したばかりだと、
建設キャリアアップシステムとは、webサイトとICカードを組み合わせて、建設技能労働者や事業所の情報をデータ化する仕組みです。
官民一体となって建設業に従事する人々が技術水準の適正な評価や 現場の効率化などを目指して作られました。
このシステムは公共工事および民間の大手建設会社、大手住宅企業でも導入が予定されており、様々な現場でカード提示が求められます。
こうした仕組みを通して、路面標識 職人としてレベルアップする方法を解説していきたいと思います。
このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら
建設キャリアアップシステム:技能判定/路面標識(ライン工事)
能力評価制度は、建設技能者のレベルを経験・知識・技能・マネジメント能力での評価を基本に4段階で評価したものです。
各レベルの目安としては
- レベル1:初級技能
- レベル2:中堅技能者
- レベル3:職長として現場に従事できる技能者
- レベル4:高度なマネジメント能力を有する技能者(登録基幹技能者など)となります。
このレベル判定は職種によって違います。
今回は道路標識・路面標示職人としてレベル判定される方法を解説していきたいと思います。
道路標識や道路の白線工事は?
路面標識ってありますが、毎日見てる白線です。
これは、よく見るとキラキラしてますよね。
- 塗料
- 硝子
- 珪砂(あとから撒く)
このような素材を熱で温めて200℃ぐらいでグツグツして、道路に専用機械でラインを書きます。焼き付けるイメージです。溶着作業です。様々な文字等をアスファルトに施工していきます。
ライン白線工事がどれぐらいか、よく聞かれることがあります。
道路屋駐輪場の白線単価としては、これぐらいの費用になりますが、見積もり取る際の目安にしてみてはどうでしょうか?
- ライン工事 白色
- 50m未満あたりでは60,000円
- ライン工事 白色
- 50m以上あたりでは400円/m
- 駐車場番号・
- ナンバーは一か所あたり700円/個
- 軽マーク(型)
- 一か所あたり3,000円/個
- 矢印
- 一か所あたり6,000円/個
- 車いすマーク
- 一か所あたり12,000円/個
- 自転車マーク
- 一か所あたり8,000円/個
- 止まれ
- 一か所あたり12,000円/個
- 横断歩道
- 1,000円/m
このように、アスファルト工事が終わった後の表示を行う際の費用としてはこれぐらいになります。
建設キャリアアップシステム :技能判定/路面標識レベル4

道路標識/路面標示工CCUSレベル4になるには、建設業での就業日数:10年(2150日)さらに職長として3年(645日)の経験を積む必要があります。
また、下記のいずれかの資格を取得しておく必要があります。
- 登録標識・路面標示基幹技能者
- 優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター
- 道路標識点検診断士
- 1級土木施工管理技士
更にレベル2と3の基準に示す保有資格を保有していることが必要です。
1級土木施工管理技士、技士補の過去問題10年分ダウンロードと解答・合格への道
この記事では、一級土木施工管理技士補、技士合格のための過去問を10年分まとめています。また、令和3年度に開催された試験問題及び解答も合わせてまとめていますので最新の試験内容を把握するのに役立ててみてください。このブログを見[…]
ライン工事で転職は可能?
資格取得したらやはり単価と給与はベースアップしたいところです。私も実際3回も転職してます。
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道路標識/路面標示工基幹技能者とは?
登録標識・路面標示基幹技能者とは、工事施工現場において中心的な役割を担い、優れた技能と業務遂行能力を発揮し、品質と生産性の確保に努め、若年技能者の指導・育成を行うことが主な任務になります。
また、登録基幹技能者は現場の効率化を図るため、機材や技能者を適正に配置して施行計画に基づいた工事の円滑化に進める大事な職務があります。
道路標識の工事では標識の設置を効率よく行うだけでなく、表示内容や前後の標識の表示内容との連続性、整合性をはかり、道路利用者からの視認性の確保、設置位置の適正化など標識設置自体のマネージメントを行う仕事になります。
路面標示の工事では、道路形状や地域の状況に応じた路面標示の施工が行われるように工夫して、円滑な交通が図られるよう工事体制を組んで、安全で品質に優れた工事を管理する立場です。
講習の受講資格は、次の要件をすべて満たしていることが必要です。
- 1級技能検定合格者
- 1級または2級土木施工管理技士資格を保有する者
- 優秀施工国土交通大臣(旧建設省)顕彰者
- 玉掛け技能講習
- 小型移動式クレーン運転技能講者
- 高所作業車運転技能講習の全ての資格を保有する者
- 道路標識設置工事に関して10年以上現場施工経験のある者
- 標識設置工事の現場施工において3年以上の職長経験のある者
- 労働安全衛生法第60条(施行令第19条、「職長教育」+「安全衛生責任者教育」または「職長・安全衛生責任者教育」(労働基準局:基発第0512004号、平成18年5月12日付)講習修了者(平成18年6月以降の上記講習修了証を保有する者で修了証を受けてから3年以上のもの)
この条件を満たし、講習を受講して、修了試験で合格すると資格を取得することができます。
職長教育に関しては、以下の記事にまとめているので是非確認してみてください。
この記事では、職長安全安全衛生責任者と職長の違いについて解説していきたいと思います。また、現場での統括安全の重要性なども合わせて解説していきたいと思います。と、実際どんな資格内容なのかよく分からないですよね。そこで[…]
また、登録基幹技能者の講習を行っているサイトは以下のサイトになるので、是非チェックしてみてください。
一般社団法人全国道路標識・標示業協会は、道路標識及び路面標示並びに防護柵等の設計や設置方法等の技術に関する調査研究事業、…
建設キャリアアップシステム:技能判定/路面標識レベル3

道路標識/路面標示工のキャリアレベル3になるには、就業日数7年(1505日)経験と職長又は班長として 1年(365日)の経験が必要です。
そして、下記のどれか資格を取得していることと、
- 路面標示施工技能士(単一等級溶融又は加熱)
- 2級土木施工管理技士
- 青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰 能力向上教育
下記の全ての資格を保有していることが条件になります。
また、職長教育は必須となりますので必ず保有しておきましょう。
さらに、レベル2の基準に示す保有資格を持っていることも条件となります。
高所作業車の技能講習の内容については、以下の通りになりますので、是非合わせてチェックしてみてください。
この記事では、高所作業車技能講習で資格取得方法と様々な高所作業車について解説していきたいと思います。また、5m以上未満で講習の内容がどのように変わるのか、また高所作業車の特徴やその用途なども合わせて解説していきたいと思います。[…]
では、次に路面標示施工技能士の資格内容、建設キャリアアップシステムレベル1.2についてなどをまとめていきたいと思います。
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