この記事では、スライド丸ノコを取り扱う際の注意点や取り扱うために必要な資格などを解説していきます。
合わせて、おすすめのスライド丸ノコも紹介していきます。
昨今、DIYで建築業に従事しない方でもスライド丸ノコを取り扱う方が増えてきました。
こうした建築業でメインとして使われてきた工具が、だんだんとホームセンターでも購入出来、一般の方にも浸透してきていますね。
ですが、こうした手軽さを感じるからこそ、建築業に従事しない人でも取り扱えるのだから、安全に使えるのでは?と考えるのではないかと思います。
本当にスライド丸ノコは気軽に使えるものなのでしょうか?
また、スライド丸ノコを扱うのであればどんな工具がおすすめなのか、解説していきたいと思います
このブログを見て連絡してきた、練馬の新人保険屋さんの千尋(ちひろ)さん。
建設業の実態教えて欲しいと言われてブログを一緒にやることになりました。
スライド丸ノコとのおススメ:使う前の知識
まず、丸ノコを取り扱う際にはどんなことに注意すればいいのでしょうか。
1.丸ノコの資格とは?
個人でも従業員でも丸ノコを取り扱う際に是非受講していただきたいのが、「丸のこ等取扱い作業従事者教育」です。
それは、従来の丸ノコと同様にスライド丸ノコでも必須になります。
ただ、あくまで個人使用する場合は特別教育は必要ないとされてませんが、その取り扱いの怖さを知ることで普段使う注意点がわかります。取り扱い説明書だけでは理解しにくいのが電動工具の怖さです。
特に、丸ノコを取り扱う際に注意したいのが、「キックバック」という現象です。
キックバックとは、簡単に言えば丸ノコが何かの拍子に自分の方へ跳ね返ってくる現象です。
キックバックという現象が起こると、指切断や大腿部を損傷してしまうという事故が起こりうる可能性があるのです。
丸ノコは誰でも扱える分、使い方を誤ることでこのような重大な事故に繋がるかもしれないリスクがあります。
こうした事故を未然に防ぐためにも、「丸ノコ等取扱い作業従事者教育」を受けておくことおすすめします。
この記事では、丸のこのキックバックや取り扱いに関しての安全作業や、丸のこの刃の種類や特別教育を受ける必要性と受講方法などをまとめていきます。丸ノコって最近DIYでもよく使われているから一般の人でも使っているのに特別教育なん[…]
2.夏場に丸ノコを扱うときに注意したい屋内熱中症
丸ノコを取り扱う場面が多いのは、屋内での作業ではないかと思います。
夏場の作業では。屋内の作業は直射日光に当たらないので夏場の熱中症リスクが低いと思いがちかもしれません。木材加工をしていると下向きの作業が継続するので夢中になり、もう少しやろうとか、あとこれだけは加工して行うと休憩を疎かになりがちです。
以前『熱中症になるリスクは屋外より屋内?屋内で熱中症対策をする方法』で解説したように、熱中症になるリスクは屋内も屋外もそんなに差がありません。
今年も暑い夏が近づいてきましたが、現場監督でも実はWBGTの測定器の使い方知らない人もいると思います。私も建設業災害防止協会で以前、熱中症管理者の講習を受講してきましたが、年々WBGTの測定器の進化はすごく進んでいます。同[…]
スライドノコの選び方は?と買うポイント
次に、スライド丸ノコを選ぶポイントをいくつか挙げていきます。今回はハイコーキで見て行きましょう。
①スライドノコの選び方は?切断材料
切断する材料によって丸ノコの種類や替刃が違います。
適切な用途に合わせて、丸ノコ自体を使い分けたり、刃の用途を確認利用して使い分けるようにしましょう。
スライド丸のこは、材料を固定して一発で切ることが出来るので切り口がまっすぐ、更に角度が45度になるので、角度を合わせて留切りが簡単に出来るのが特徴ですね
②スライドノコの選び方は?切り込み深さ
「切り込み深さ」は、丸ノコによってその最大切り込み深さは違います。
機種によって違うため、切断する材料から判断して使用しなければなりません。真っ直ぐ切るのと斜めに刃を入れるのでは、材料に切り込める深さは当然違います。
この切り込み深さは丸ノコのサイズによって違いが出るため、どの刃が合うのかチェックしておかないとならないです。
③スライドノコの選び方は?充電式かアダプタ式か
使う場面によって、充電式にするのかアダプタ式にするのかを考えます。
例えば、コンセントのない現場では、アダプタ式の丸ノコを使うことはできません。
充電式はどこでも使うことができますが、バッテリーが落ちてしまえば使うことができなくなるので、やはり用途によって使い分けるようにするのが一番いい方法ではないかといえます。
もう、バッテリーであろうがコードであろうが切断力は変わらないですね
丸のこ資格と扱うポイント?
では、丸ノコを取り扱う知識を得ると言うのはプロの大工としてどういうメリットがあるのでしょうか。
また、そのメリットとはどんな内容なのか解説していきます。
1.建築キャリアアップシステムでも重要性は高い。
先述した、「丸ノコ等取扱い作業従事者教育」を受講に関して、丸ノコの取り扱い方は大工としては基本的な知識になります。今、建設業で普及し進んでいる建設キャリアアップシステムでも必須の資格になります。
建設キャリアアップシステムで建築大工でステップアップするには必須の資格になります、
この建設キャリアアップシステムでは必要な資格を取得し経験を積んで、関係する資格を保有していくことで将来的には『登録建築大工基幹技能者』として登録出来ればれ、給与を大幅にアップさせたりできるなど、技術者としても給与としても大幅に成長することができます。
丸ノコの教育以外にも学ばなければならないことは多々ありますが、丸ノコの取り扱いを知って、使いこなすことができるようになれば、建築キャリアアップシステムでランクを上げていく第一歩になります。
2.今後は特定技能在留資格者にも必須になる。
外国人を内装仕上げ職人として採用する場合には、様々な条件があるため、日本人を採用するよりも難しいと言われています。
現在はコロナで外国人雇用のニュースは少し聞きませんが、今後は建設業の就労が減る中で永住権を取得出来る外国人労働者必須になります。
当然、仕事で作業する外国人でも丸ノコの特別教育は必要になります。
自身が受講して職長になった場合には自分の部下になる外国人労働者にも取扱いには注意や指導する際にも適切な教育が出来るようになれます。
重篤な事故を起こさないためにも適切な使用方法をしっかりと理解してもらったうえで取り扱うようにしましょう。
内装仕上げ職人として、外国人を雇用する方法はこちらの記事に詳しく書かれているので是非気になる方は参考にしてみてください。
建設キャリアアップシステム内装仕上げの技能者能力評価
建設大工だけでなく、建設キャリアアップシステムで、クロスやカーペットなど職人でも『建設キャリアアップシステムで内装仕上げ』で。丸ノコに関する「丸ノコ等取扱い作業従事者教育」を受講する必要があります。キャリアアップの必須の資格になっています。
先述したように、技術者の能力評価が上がれば、給与や役職に就くことができるので技術者・作業従事者としての能力評価を大幅にアップさせることができます。
丸ノコの使い方を熟知して、使いこなすことができるようになればこうした評価をアップさせることにもつながります。
では次のページで丸のこを選ぶポイントをまとめていきたいと思います。是非チェックしてみてください。
スライドノコの選び方は?マキタとhikokiがおすすめ!
今回、特におすすめしたいのが「マキタ」と「hitoki」から販売されている製品です。
特におすすめの商品を1つずつピックアップしていきます。
①マキタ 165mm 40V 充電式スライド丸ノコ スライドノコの選び方は?
最大切断能力は46×182㎜となっています。
切断負荷に合わせてパワーを自動的に調整してくれるので、無理に切断することなく楽に切断をすることができます。
取っ手がついているのと、軽量設計されているので持ち運びが大変便利になっています。
無線連動を対応接続すると、集塵機能も稼働してくれるので現場を清潔に保つことができます。
②HiKOKI(日立工機) マルチボルト 36V 165mmスライドノコの選び方は?
業界最高水準の低騒音となっており、切断時の騒音ストレスを軽減してくれます。
バッテリー自体にパワーがあるので、切断がしにくいというストレスをあまり感じないのは良い点だといえます。
最大切り込み深さは46×245㎜となっているので結構切り込みが深いのも特徴です。
他にも、マキタとhitokiの電動工具でおすすめしたい商品は多くありますので合わせて見てみてください。
この記事では、電動工具シリーズの一つである「マキタ40Vmax」と「hikoki multi volt」について解説していきたいと思います。以前、こちらの記事で振動工具での「振動被ばく」について合わせて解説しました。[si[…]
まとめ
今回は、スライド丸ノコを取り扱う際の注意点や取り扱うために必要な資格やおすすめのスライド丸ノコを解説していきました。
まとめますと、
- 丸ノコは誰でも扱いやすい反面、事故が多い
- 事故のリスクを軽減させるには、「丸ノコ等取扱い作業従事者教育」を受けるべき
- 丸ノコ等取扱い作業従事者教育を受講すると、建設キャリアアップシステムでも評価が上がる
- おすすめは「マキタ」と「hikoki」メーカー
ですね。
DIYなどで丸ノコを使う人が増えてきて、電動工具はもはや建築業だけでのものではなくなってきました。
そうした、ニーズに合わせて扱いやすい工具がどんどん増えてきています。
最新の工具をチェックして、日々の現場作業を見直してみてはいかがでしょうか。