実録!マンション大規模修繕ブログ:3週目/仮設工事設置とその費用と種類は?タイル修繕調査の重要性のまとめ

マンション大規模修繕工事:タイル修繕調査の続き

マンション大規模修繕工事:タイル修繕調査
 
千尋さん保険屋
テープで色違いますね
 
ネコマル
以前もこちらでタイルに関しては説明してます

写真における、タイル調査の見方は以下の通りになります。

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実録ブログ:外壁タイル剥落原因とは?『浮き』の原因から施工不良を見抜く!マンション大規模修繕のチェックポイント
  • 赤のテープはタイルの浮き(タイルと下地モルタルが浮いている)を指しております。
    • タイルの下地モルタルからが浮いている。
    • もしタイルが落下した場合には【タイルとモルタル両方が落下】するということ
  • 青のテープが陶片浮き(タイルだけが浮いている)のを指しております。
    • タイルが下地に張り付いてない状態で浮いている
    • もしタイルが落下した場合には、【タイルだけが落下】するということ

この下地調査ではタイル修繕範囲の確認に時間をかけて、約2週間ほど実施されていました。

結構時間は掛けて実施してもらいましたが、タイル調査は全面完了したようです。

今後はタイルや塗装の剥がれなど、不具合の数量まとめをこれから実施するようです。

タイルや塗装の不具合が多い工事費用が大きく変わります。見積からの追加も要求される場合もあるので注意が必要です。

塗装面の調査含めて来週末までに下地数量を報告できる予定とのことですが、下地不良(タイルの浮き)予定数量が多い場合は当然見積費用は変更になります。

では、費用を考慮してタイルの不具合を見逃してもいいのかというとそうではありません。

タイル浮き放置:危険性は落下によるケガ

タイル浮きの放置の危険性は落下によるケガ

タイルの浮きを放置していると、落下の危険があるだけでなく、ほかの箇所にまで悪影響を及ぼしてしまいます。

タイルが浮いている症状を見つけたら、ほかの部分も浮いている可能性が高いのです。

コンクリートとタイル・モルタルの間にすき間ができている状態なので、そこから雨水が入り込み、下地を傷めてしまう恐れがあります。

実際、大規模修繕工事業者から来週の予定として、下地補修についてこのような報告がありました。

不具合のタイル数量が多いため、タイル剥がし作業を11月11日から開始予定としてスケージュールを組んでいます。また、タイル張替えにあたり、タイル目地色を試験施工し11月9日の理事会との定例で確認出来るように用意します。とのこと・・・かるく何か説明しておきますと

タイル目地色合わせ「試験施工」とは?

タイル目地合わせ「試験施工」とは?

タイルを新しく張替えするということは、古いタイルと新しいタイルで張替えしない部分も出てきます。

タイルの目地も当然張替えする部分と張替えない部分で色の違いも出てきます。

この色の違いを均一にするため、タイルの継ぎ目となる目地の色を調合して組み合わせを本工事前に確認するということです。

問題発生?タイル材料追加発注:工事延長・費用増加の原因

 
千尋さん保険屋
えっ?問題発生?
 
ネコマル
そう、最初頼んだのが足りない?

私たちのマンションでは下地修繕調査は完了し、監督の勘ではタイルの不具合が予想より多くなるかもしれないので、事前に発注した張替えのタイルが不足する可能性があるとの報告を受けました。

もし追加で発注しなければならない場合、外壁不具合が多いタイルは定例会を通じて、理事会で張替え部分を承認したのち、追加注文して納期を確認することになりますので、納期が遅くなる可能性があることを考慮しなければなりません。

「足りないのなら外壁のタイルを様々な会社から少しずつ頼めばいいのでは?」と考えるかもしれませんが、こればあまりおすすめしません。

足りないタイルを少しだけ発注するのはNG?

外壁のタイルは、色々な会社から販売されていますが、建築から10年以上時間が経ってしまうと、メーカーが同じ色を作らなくなってしまいます。

だからこそ、大規模修繕では特注でオーダーし、数量は一括注文で頼みます

さらに、品番が同じタイルでも、窯で焼いて作る物だと製造する数が違うと 若干の風合いに違いが出てしまいます。これをロット違いと言われて、本当に色が合わないタイルになってしまいます

少し足りないから少しだけ頼むは余計な費用の発生や色違いの原因になります。

タイルが追加発注は、オーダーメイドなので色味が変わったりするので注文が適正か工事業者に確認をする必要があります。



マンション大規模修繕3週目:まとめ

次回、マンション管理組合との定例会議では数量の報告がメインですが、最後に私らも足場に登って調査状況を確認するということらしいです。一応心配なので工事会社では保険加入やヘルメット ・安全帯を用意されているので万が一の場合には安心です。

詰所の備品に始まり、仮設設備が見積もり通りで設置されているかも、重要なタイルの下地数量等ともに確認する事は非常に減額や手抜き工事が無ように確認しておくことで、記録に残す事が大規模修繕で最後に精算等を行う際には非常に有効になってきます。

仮設工事は人の安全と職人さんの安全を守る大切な工事という事になりますので、値段を叩くと職人さんの士気や安全衛生にも直結すので素直に確認してみて調整が必要です

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