この記事では、マンションやアパート・戸建て等で起こる外壁タイルが剥落してしまう原因を分かりやすく解説していきたいと思います。
また、外壁タイルが剥落しないためにはどうすればいいのか、防止対策も合わせて解説していきたいと思います。
日々、生活していて建物の外壁に目を向けてみると「あれ?タイル浮いてない?」と不思議に思うのではないかと思います。
実は、タイルが浮いてしまっている原因をそのままにしておくといずれ、剥落し、人にけがをさせてしまうトラブルが起こる可能性があります。
そこで、今回は外壁のタイルが剥落してしまう原因と対策について分かりやすく解説していきたいと思います。

千尋
なんでタイルの浮きなど確認が必要なんですか?

浮きを確認しておかないと修繕で大変になります
このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら
外壁タイルが剥落してしまう原因

外壁タイルが剥落してしまう原因はいくつか理由があります。

千尋
タイル工事で不具合なんてあるんですか?

タイルの不具合を見抜くのは大変です。
技量だけでなく天候も左右される
主に考えられる理由としては、以下の通りです。

- タイルとコンクリートがくっついてない(接着剤がちゃんとついてない)
- タイル下地面がツルツル・接着面積が小さい
- 夏場に接着材がすぐ乾いてくっついてない
- 冬場接着ボンドが凍ってしまっていた
- 監督の検査されてない→論外
では、それぞれ原因を解説していきます。
タイルがくっついてない(接着剤がちゃんとついてない)
そもそも外壁タイルを貼るときは以下の方法で行っていきます。
- 新しいタイルを貼り付ける部分の下地を除去する
- 除去した部分を高圧洗浄などで清掃する
- 圧着セメント(接着剤)を塗布し、タイルを揉みこむように貼り付ける
- 接着剤が硬化したら目地詰めを行う
タイルの接着面は、「裏足」と呼ばれるデコボコした形になっており、この部分の接着剤が十分に充填されていないと、タイルが剥落してしまう場合があります。

裏足のあるタイルは「2丁掛けタイル」といわれ、多くのマンションで使用されています。
写真のタイルを見ると、凸凹になってモルタルやボンドが食い込みやすいようになっていることが分かります。

千尋
へぇタイルの裏はボコボコなんだ

そうなんですよ。これから説明するのは施工不良です
タイル下地面がツルツル・接着面積が小さい
マンションの工事ではコンクリートを流し込むために、木製や金属製の型枠を使用します。
コンパネと呼ばれる合板を使うと、コンクリート表面が「ツルツル」に仕上がるため、タイルや塗装の付着性が低くなってしまいます。
タイルの浮きが多く発生しているマンションでは、タイルが剥がれた箇所のコンクリートの表面は、「ツルツル」の仕上がりの場合が多くなっています。
そのため、そのままタイルを貼って剥落させてしまう原因ともなっています。
タイルの下地面がつるつるの場合はどうやって貼るの?
コンクリートの下地面は、少しだけざらざらに削ってから貼るようにします。
すると、コンクリートの面にも接着剤が入り込むのでより強度の高いタイル補修を行うことができます。
逆にコンクリート面がツルツルのまま貼っていることが分かったら施工不良である可能性が高いです。
夏場・冬場の環境によるタイル剥落
夏の暑い時期にタイルを貼る場合、モルタル(接着剤)がすぐに乾いてしまい、接着剤不足でタイルに十分なモルタルを塗布することができなかったというトラブルが起こることがあります。
また、逆に冬場の寒い時期だと、モルタルが凍ってしまうことで接着剤不良となってタイルが剥落してしまう可能性があります。
こうした気温変化・地域環境を考慮してタイルを貼り付けるようにしなければなりません。
コンクリートも季節で変化する?
コンクリートもゴムのように、夏場は伸びたり、冬場は縮んだりすることがあります。
そのため、高速道路などではこうした伸縮を考慮してつなぎ目を作ったり対策を行います。
職人さんそのものの技量がない・監督の検査されてない→論外
「なんとなく」の曖昧な感覚で行うことで、甚大なヒューマンエラーを起こす可能性があります。
そのため、工事には綿密な工程があり、徹底した安全管理のもとで行われていることを重々に承知しなければなりません。
実際に私たちのマンションでもタイル剥落は発生してます。その内容をもとにまとめていきたいと思います。合わせてチェックしてみて下さい
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