コンクリート橋架設等作業主任者とは?鋼橋架設等作業主任者の違いと講習内容を解説

2021年7月25日安全教育,特別教育・技能講習,資格講習特別教育・技能講習

この記事では、コンクリート橋架設等作業主任者という資格と講習内容について解説していきたいと思います。

また、同じ架設作業主任者である「鋼橋架設等作業主任者」との違いについても合わせて解説していきます。

橋の架設工事は様々な方法があり、架設する橋の材質によっても違いがあります。

そこで今回はコンクリートで架設工事をする際の作業主任者である「コンクリート橋架設等作業主任者」について解説していきたいと思います。

コンクリート橋架設等作業主任者とは?

コンクリート橋架設等作業主任者は、労働安全衛生法に定められた作業主任者のひとつであり、コンクリート橋架設等作業主任者技能講習を修了した者の中から事業者により選任される。 また、主任者となるための技能講習を修了した者すなわち資格取得者のこと、あるいは資格そのものを指すこともある。

引用:ウィキペディア

となっています。

コンクリート橋架設等作業主任者の仕事

コンクリート橋架設等作業主任者は、橋梁の上部構造が、高さが5m以上のもの又は当該上部構造のうち、橋梁の支間が30m以上である部分に限るコンクリート造のものの架設又は変更の作業を行います。

その作業において労働災害の防止、安全面などの監督・指導行うことが作業者の主な仕事内容となっています。

特に作業をするのは、その資格内容にある通りにコンクリートでできている橋、高速道路やバイパスといった大きな橋を架設するときに作業主任者として従事します。

コンクリート橋架設等作業主任者になるには?

コンクリート橋架設等作業主任者になるには、先述したように技能講習を受けることでなることができます。

厳密には事業者から選任されることで、作業主任者として作業に従事することができます。

コンクリート橋架設等作業主任者になるメリット

試験無しで取得出来る国家資格

国家資格となると、通常は試験に合格しなければならないと取得できない資格が多いのですが、コンクリート橋架設等作業主任者は講習を受ければ取得することができる資格となります。

そのため、国家資格を取得しておくと、給与面や処遇を改善するメリットに繋がります。

もちろん、架設工事の作業主任者として従事することもできるので取得しておくとよい資格ではないかと思います。

コンクリート橋架設等作業主任者と鋼橋架設等作業主任者の違いは?

鋼橋架設等作業主任者とは?

橋梁の上部構造であって、金属製の部材により構成されるもの(その高さが5m以上であるもの又は当該上部構造のうち橋梁の支間が30m以上である部分に限る)の架設、解体又は変更の作業

引用:鋼橋架設等作業主任者技能講習
建災防おおさか

つまり、金属製の部材の橋を架設工事をする場合に使用する資格ということです。

そのため、コンクリート橋架設等作業主任者の資格では鋼橋の架線工事に従事することはできないということです。

コンクリート橋架設等作業主任者と鋼橋架設等作業主任者の違いは?

コンクリート橋架設等作業主任者と鋼橋架設等作業主任者の大きな違いは架設工事をする際に使用する部材が違うということです。

  • コンクリート橋架設等作業主任者…コンクリート部材
  • 鋼橋架設等作業主任者…金属製部材

部材が違うということは施工方法もまた違いがありますので、資格それぞれにも違いがあるということを確認して受けるようにしましょう。

下の記事では、鋼橋架設等作業主任者についての施工方法や資格内容といった内容について解説しているので詳しく知りたい方は合わせて読んでみてください。

コンクリート橋架設等作業主任者講習概要

では、講習の内容について解説していきます。

受講の条件を満たした上で講習を受け、終了時に修了試験を受けることで合格となります。

(※終了試験は講習を普通に受けていれば落ちることはほぼありません。)

受講料はテキスト代を込みで10,000円~15,000円前後となっています。

受講資格

受講資格は以下のようになります。

満18歳以上に達した後、次のいずれかに該当する者。

  1. 橋梁(りょう)の上部構造であって、コンクリート造のものの架設又は変更の作業(次号において「コンクリート橋架設等の作業」という。)に関する作業に3年以上従事した経験を有する者
  2. 学校教育法による大学、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校において土木又は建築に関する学科を専攻して卒業した者で、その後、2年以上コンクリート橋架設等の作業に従事した経験を有するもの
  3. 次の各号に掲げる者で当該訓練を修了した後2年以上コンクリート橋架設等の作業に従事した経験を有する者。
  • (1) 能開法に基づく普通職業訓練のうち、建築施工系とび科の訓練の修了者。
  • (2) 旧能開法に基づく養成訓練のうち、とび科の訓練を修了した者。
  • (3) 能開法に基づく普通職業訓練のうち、別表第4のとび科の訓練(旧能開法の準則訓練である能力再開発訓練として行われたもの及び旧訓練法の能力再開発訓練として行われたものを含む。)を修了した者。
  • (4) 職訓法に基づく専修訓練課程の普通職業訓練のうち、とび科の訓練の例により行われる訓練を修了した者又は旧訓練法に基づく養成訓練のうち、とび科の訓練を修了した者。

経験年数については事業主の証明が必要となります。また、上記の2.及び、3.に該当する者は、訓練を修了したことを証明する書面又は、卒業したことを証明する書面が必要です。

受講科目

学科(多肢選択式)

① 作業の方法に関する知識(5時間)
  • 橋梁りようの種類、材料、構造、設計図及び工作図
  • 工法の種類及び作業の方法
  • 架設等に係る点検の方法
② 工事用設備、機械、器具等に関する知識(1時間30分)
  • 工事用設備及び機械の取扱い
  • 器具及び工具
  • 電気
③ 作業環境等に関する知識(1時間30分)
  • 墜落防止のための設備
  • 落下物による危険防止のための措置
  • 悪天候時における作業の方法
  • 服装及び保護具
④ 作業者に対する教育等に関する知識(1時間30分)
  • 作業者に対する教育及び指導の方法作業標準
  • 災害発生時における措置
⑤ 関係法令(1時間30分)
  • 労働安全衛生法
  • 労働安全衛生法施行令
  • 労働安全衛生規則及びクレーン等安全規則中の関係条項

修了試験(1時間30分)

 講習科目について、筆記試験又は口述試験によって行われます。

受講科目は基本上記のようになっていますが、講習の内容については実施先によって若干違ってくるので、気になる方は受講前に受講を受けようと思っている実施先に問い合わせてみてください。

受講科目免除条件

  • 受講資格の3.の各号に掲げる者は、①作業の方法に関する知識、②工事用設備、機械、器具等に関する知識、③作業環境等に関する知識の3科目が免除。
  • とびに係る1級又は、2級の技能検定に合格した者は、①作業の方法に関する知識、②工事用設備、機械、器具等に関する知識、③作業環境等に関する知識の3科目が免除。
  • とび科の職種に係る職業訓練指導員免許を受けた者は、①作業の方法に関する知識、②工事用設備、機械、器具等に関する知識、③作業環境等に関する知識、④作業者に対する教育等に関する知識の4科目が免除。
  • 鉄骨の組立て等作業主任者技能講習を修了した者は、③作業環境等に関する知識、④作業者に対する教育等に関する知識の2科目が免除。
  • 建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者技能講習を修了した者は、③作業環境等に関する知識、④作業者に対する教育等に関する知識の2科目が免除。
  • 鋼橋架設等作業主任者技能講習を修了した者は、③作業環境等に関する知識、④作業者に対する教育等に関する知識の2科目が免除。

コンクリート橋架設等作業主任者になるなら知っておきたい便利グッズ

コンクリート橋架設等作業主任者は、季節関係なく高所での作業を強いられる仕事です。

そのため、夏場は直射日光にさらされるなかでの作業になりますので、熱中症になるリスクが高まります。

逆に、冬場は冷たい風にさらされるので体温を急激に奪い、作業パフォーマンスを低下させる可能性があります。

架設工事で利用したいおススメ空調服とヒートベスト

そこで、そういった環境でも快適に効率よく作業を行うときにおススメしたいのが、空調服とヒートベストです。

架設工事は、フルハーネスを付けて作業をする職種となります。

安全のために両手を開けておく必要があるので、両手をふさがず、フルハーネスをつけても体温調整をしっかりできるものを選ぶ必要があります。

空調服はメーカーによって、吸湿性抜群のものや、インナーのように汗を吸収してくれる素材を採用している製品などもあるので是非チェックしてみてください。

ヒートベストについては、帯電性を軽減してくれるものや気密性が高いものなどがあります。

バッテリータイプは重みを感じやすいデメリットがありますが、年々軽量化されたものが登場していますので重装備の架設工事でも快適に作業ができるのではないかと思います。

下の記事では、それぞれ空調服とヒートベストを紹介しているので是非読んでみてください。

おススメフルハーネス

2019年から高所作業を行う場合は、原則としてフルハーネスを使用するよう義務づけられるようになり、フルハーネスを使用する機会が以前よりも増えてきました。

フルハーネスは、様々な形があり、それぞれ作業環境に合わせて使い分けるようになっています。

中には、落下防止ブレーキがついているものがあったり、ランヤード部分が蛇腹になっており、落下吸収をしてくれるものなどがあります。

安全性に注目したフルハーネスを今回はまとめているので、是非架設工事に携わるのであれば参考にしてみると良いでしょう。

また、フルハーネスを使用する場合は安全教育を受ける必要があります。

そこで、フルハーネスを使用する場合の安全教育内容をまとめた記事もありますので是非読んでみてください。

まとめ

今回は、コンクリート橋架設等作業主任者について解説していきました。

まとめますと、

  • コンクリート橋架設等作業主任者とは、コンクリート部材を用いた架設工事をする作業主任者資格
  • コンクリート橋架設等作業主任者は、橋梁の上部構造が、高さが5m以上のもの又は当該上部構造のうち、橋梁の支間が30m以上である部分に限るコンクリート造のものの架設又は変更の作業を行う
  • コンクリート橋架設等作業主任者と鋼橋架設等作業主任者の大きな違いは架設工事をする際に使用する部材が違う
  • コンクリート橋架設等作業主任者講習を受ければ資格を取得することができる

ですね。

資格取得をすること自体は、そんなに難しくはないのですが受講条件に様々な決まりがあります。

実務経験がともなう資格なので、受講するまでになかなか難しい資格だと思います。

ですが、取得しておくと作業主任者として従事することができるのでチャレンジしてみるのもよいかと思います