外構造園で知りたい国産石材活用と安全施工には石材比重と体積
昔、理科で習ったような記憶がある?堆積岩とか火成岩とか大人になるとなんのことかもわすれてしまってます。ただ、外構やエクステリアの造園工事では石積みや景石を設置することもあります。
日本には様々な石材があります。それを仕立てし石を流れとして見せる技術があります。

ここでは、石材は日本にいろいろある特色ごとに石材を比重と一緒にまとめています。石材の比重を知ることで、玉掛けやクレーンで吊り荷の荷重がわかるようにまとめています。
エクステリアプランナーは知るべき石材特性
石にはいろいろな種類があります。堆積岩や火成岩に変成岩など、ただ理科の実験ではないので地産の石材の特性や用途を知らないと現場では実践として知識を活用出来ません。
どのような石の種類があり、特色があるかをまとめてみました。安全な吊り荷重や作業半径などを知るにはこちらの記事も参考にしてください。
エクステリア工事堆積岩の造園石材施工と比重



砂利や粘土に始まり、生物の残骸や死骸などが長い年月を掛けて固まりながら火山が噴火したりした地球環境のなかで堆積を繰り返して石材となったものを堆積岩と言う。ただその中でも石に種類はたくさんあります。
凝灰岩系の比重と有名な石材は大谷石
石材の比重は1.8 ~ 2.6になります。
こちらの種類の石は長方形か正方形にちかいので
【幅】×【高さ】×【厚み】×【比重】=石の重さ
- 栃木県から大谷石(おおやいし)
- 神奈川県から鎌倉石→もう流通がほぼない。
- 福井県から笏谷石(しゃくだにいし)→もう流通が少ない。



柴田勝家が死んだ北ノ庄城石垣は笏谷石が使われてる?
今、造園でも特に使うのは、大谷石(風化しやすいですが、和庭の坪庭に一枚あしらって演出されたり和庭の定番品。平板サイズが主流ですが、解体などでは石の体積と比重を知って過積載にならないように
石灰岩は枯山水や塗装仕上げに使用寒水石
石材の比重は?2.5 ~ 2.7になります。
石材はトンパックやフレコンパックに詰められて納品されてきます。
トンパックは1トン分を吊り上げて袋詰めされてるので、入れすぎると、吊り手が切れちゃう。
1トン【容量】÷ 2.7【比重】 =0.37m3【体積】しか入れちゃダメ。
よく土木現場でパンパンまで残土袋に入れてる人がいるが危ない。



ジョリパットに使ってる寒水石は定番品。
- 茨城県から寒水石(かんすいせき)
- 福島から阿武隈石(あぶくまいし)
- 沖縄から琉球石灰岩(りゅうきゅうせっかいがん)
京都では龍安寺の石庭があまりに有名です。
水を使わない枯山水のうち、草木をほとんど使わず、石や砂や苔だけで表現した庭が石庭と呼ばれています。
さざれ石は国家に出てくる石で貴重
国歌に出てくる「さざれ石」は石灰岩で正式には「角礫状石灰岩」といわれます。
少し!休憩造園工事で欲しいブロアーはこちら!
外構仕上げに定番火成岩の種類と比重



火山作用によってマグマが地中から噴出されるとき、地中や地表で凝結したもの
深成岩 – 地中の深いところで熱と圧カを受けながら固まったもの。
花崗岩は御影石定番品景石で使う木曽石
石材の比重は?2.5 ~ 2.8になりますり



兵庫県の御影市は、御影石の産地だった。御影石はお墓の墓石に使ったりもしてます。
- 茨城県から稲田御影
- 三重県から伊勢御影
- 山梨県から甲州御影
- 岐阜県から恵那石(えないし)
- 岐阜県、長野県から木曽石
御影石は外構造園などでは定番品
御影石によっては色や模様が違うものがありますが、中国やベトナムからも輸入されていて、外構白色のものは、みなさんもよく見かけるとおもいます。
木曽石はエクステリアや外構で花壇の石積みとして小さな石積みで人気の石材です。玉石に近いので、積み方も野面積みで谷にして、石材をはめる技量とセンスが必要
踏石にも使える鞍馬石閃緑岩の有名な石材
石材の比重は?2.7 ~ 3.0になります。



鞍馬石は踏石として利用したり、アプローチに使うとカッコいい。
筑波石も景石に使うと味がある。
- 茨城県の筑波石(つくばいし)
- 山梨県から甲州鞍馬(こうしゅうくらま)
- 京都府から鞍馬石(くらまいし)
色がいかにも、固いよって!色合いがあります。水に濡れた色合いがすごいセンスあります。
台形(間知石)みたいな形が多いので石の目方を出すには
【底辺】×【高さ】÷2×【厚み】×【比重】=石の重さ
諏訪鉄平乱張り小松石で石積安山岩の種類
石の比重は? 2.2 ~ 2.9になります。



江戸城の石垣は小松、根府川は有名です。コロで運ぶとしても土木の力はすごい。
- 神奈川県の本小松石と根府川石(ねぶかわいし)
- 群馬県の赤城小松石
- 静岡県の伊豆石
- 秋田県の男鹿石(おじかいし)
- 福島県の白河石
- 長野県の諏訪鉄平石
本物の石積みは石工の技量と技がすごい
雑割り石や間知石の形状で切り出しされている小松石とかは、伊豆の山に行くと切り出して積まれているのをみて、石を選定する
ここで実際の現場と同様に石材を組み上げし、番号付けをして、現場に持ち込んだ際に施工のシュミレーションをして実際の現場でロスの内容にする場合もある。
また、石材の形を整えるのに楔(クサビ)で石を割る本物の技術を小松石の積みから伝統の技術が見れる。
石工の乱張りは墨付から割りがすごい
鉄平石は、レールの端材に石材を載せて石割りで手で形を整えていく、石屋の凄さがわかる。
希少性が、高くなった黒墨石玄武岩の石材
石材の比重は?2.7 ~ 3.2になります。



富士山の石は世界遺産だから採掘しちゃいけない。今売られてるのは浅間山の石って知ってますか?
- 静岡県の六方石と富士山の黒墨石(山梨県)
庭の花壇に黒墨で小さ目の石積みをしたりしてましたが、形が特にいびつなので施工にはセンスがいります。
六方石は、列柱みたいにしアクセントとして人気のエクステリア商品。
変成岩は高価な石材庭造りを作り込むなら必須



堆積岩や火成岩が、大きな地殻変動によって熟圧カを受けて変質したもの
青石は高級石材で造園に用いたい緑泥片岩
石の比重は? 2.5 ~ 2.9



バァ様が言ってました。昔は家を建てると青石を買ってくれとセールスがきたと
- 埼玉県の秩父青石
- 静岡県の天竜石
- 和歌山県の紀州青石
- 愛媛県の伊予青石
青石は、自然が作った濃い緑色に輝く石。縁側に一石設ける。ただ大きいので重たい。
沓脱石の目方(石材なんでもっとデカイ場合もある
【長さ】1mから2m ×【奥行き】0.5〜0.9×【高さ】0.6〜0.8=体積1.44m3(MAX)
体積1.44m3(MAX)×【比重】2.9=約4.2t
クレーンもない時代には、三又を組んで据えたとなると日本人の技術力はハンパじゃない。
三波石の沓脱石など結晶片岩を使うと本物の庭
石材の比重は?2.6 ~ 3.0になります。



役石や沓脱などは100万を超える価値がある?
- 群馬県の三波石(さんばせき)
- 北海道の日高石
- 伊予青石、秩父青石、阿波青石、紀州青石
石にそんな値段払うのはおかしいと言う人もいますが、ダイヤモンドなど宝石も石です。自然が作った石を癒しや憩いの空間に仕上げるオンリーワンの作る空間が造園だと思います。その中で自然の中で変化のある顔があるのが自然石の魅力。
高級石材の定番品は大理石
石材の比重は?2.5 ~ 2.9になります。



憧れる。大理石張りの外壁
大理石はキッチンや外壁などの仕上げの高級仕上げ品、海外からの輸入建材材料になります。
わかりやすい石材の比重と体積
石積み工事など何気なく施工の中で触っている石材工事ですが、石の比重はコンクリートより重たく形もいびつです。玉掛けに際しても慎重に行い目方を誤ると荷の落下などあります。作業手順や計画を組む際に実際の石の種類に対して比重も記載しているので参考にもらえればと思います。
また、石は雨で含水量で重さは造園し土がついてるとそれ以上の重さになります。
最後まで読んでもらい、ありがとうございます。
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