鉄筋を玉掛けするときの知識:ワイヤー選定と比重から重さ算出:クレーン作業を作業半径・定格荷重とは?


クレーンでの作業定格荷重と作業半径確認方法

今回はユニックで考えてみます。

 
千尋さん保険屋
クレーンも検討するの?
 
ネコマル
きわめて基本的な内容です

ユニックは古河ユニックの商標名で移動式クレーンか吊りトラとか呼ばれます。

よく、見かける2tトラックのユニックで玉掛けする際にはブームをMAXに伸ばして、アウトリガーを最小で作業した場合にはクレーン作業半径と定格荷重表から作業可能なのかを確認してみます。

鉄筋は同じ最初の条件と同じで0.85tとして算出していきます。

クレーン作業半径:吊り能力確認定格荷重

以下の表では、クレーン作業半径と吊り能力確認定格荷重が分かる表を紹介しています。

この表を使って算出してみましょう。

同じく、鉄筋を同じ条件で100本を移動式クレーンで吊った場合には重さ0.85tの束を吊る場合のクレーン安全確認はどのようにすればいいのでしょうか?

クレーン転倒:ユニック作業半径/吊り能力の確認方法

ユニック作業半径と吊り能力の確認方法

【作業条件をこの条件で作業してみると】

鉄筋を同じ条件で100本を移動式クレーンで吊った場合には重さ0.85tの束を吊る場合のクレーン安全確認は

表から見ますと、空車時定格荷重は0.16t(160kg)

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つまり、【鉄筋】0.85t >【吊れる重さ】0.16t 荷物の方が重たい。※空車時は荷台に荷物空っぽの状態

作業するとユニックは横転します。

※本当は【鉄筋】+【ワイヤーの重さ】+【フック】の重さで荷重をみてください。

安全に作業するにはクレーンを鉄筋の近くまで出来るだけ寄せて、アウトリガーを完全張り出しする。

施工手順:作業半径吊り荷重を検討

安全施工手順作業半径吊り荷重を検討

【このように車を近づけた作業条件では?】

鉄筋を同じ条件で100本を移動式クレーンで吊った場合には重さ0.85tの束を吊る場合のクレーン安全確認は

ブームをMAXまで伸ばしていたとしても表から見ますとら定格荷重は1.33t【吊れる重さ】

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 285FE695-67EA-4BAC-BC87-F4F0E49F65CE-1024x199.jpg

【鉄筋の重さ】0.85t<【吊れる重さ】1.33tなので安心して作業出来ます。

鉄筋揚重の安全作業のまとめ

最後まで読んでもらいありがとうございます。鉄筋の比重を知るだけでなく使用する玉掛ワイヤーについても把握して作業を行いましょう。

玉掛け作業は常にクレーン作業が条件になります。知識を持って作業することが大切です。