建設機械の様々なアタッチメントについて
アタッチメントが変えられるユンボは、車両系建設機械の資格さえあればアタッチメントを変えたとしても同じ資格で操作ができるとは限りません。
このようなユンボみたことあると思いますが、車輌系建設機械の資格ではこちらのようにハサミがあるユンボは運転出来ません。
車両系建設機械(解体)運転技能講習を受講しないとダメなんです
無資格による重機操作は違反になる
東京・八王子労働基準監督署は、無資格者にドラグ・ショベルの運転を行わせたとして、建築工事業の㈱三井(群馬県沼田市)とショベルを運転していた部長兼現場代理人を労働安全衛生法第61条(就業制限)違反の疑いで東京地検立川支部に書類送検した。
同社は令和2年9月8日、東京都八王子市にある建設工事現場に2次下請として土工事を施工していた。現場代理人は無資格であったにもかかわらず、機体重量3トン以上のドラグ・ショベルの運転業務を行った疑い。
【令和3年2月25日送検】
労働新聞社引用
乗用車を無免許で運転するように、当然車両系建設機械の資格がなければ運転・操作をすることができません。
乗用車を無免許で運転するのと同様、書類送検されるので資格を取得している人が運転するようにしましょう。
車両系建設機械:整地機械の種類(モーターグレーザー)
最後は【整地】です。
整地は地面を整えるということで、土を平に均す作業があります。
写真のように、陸上自衛隊にも災害時などに活躍できるよう配置されています。
モーターグレーダーという機械ですが、以外とこの操作は難しいです。
運転したことない人は多いかと思います。
車両系建設機械は死角が多く労働災害も多い理由
実際の事例を紹介します。
鹿児島労働基準監督署は、車両系建設機械の一種であるバックホーを傾斜地で使用させる際に誘導者を配置しなかったとして、土木建設業の㈲岩川興業(鹿児島県熊毛郡屋久島町)と同社取締役を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で鹿児島地検に書類送検した。平成30年10月、労働者が運転していたバックホーが転倒し、運転席から投げ出された労働者が脾臓損傷により死亡している。
労災は、同社が元請として施工していた工事現場で発生している。最大傾斜角35度の斜面上でバックホーを使い、重機の搬入路を形成するための整地作業を行っていた。その際、誘導者を配置しなかった疑い。
法律では、路肩や傾斜地で車両系建設機械を運転させる際は、誘導員を配置するなど転倒対策を講じるよう義務付けている。
【平成31年2月19日送検】
労働新聞社引用
車両系での事故・ケガは多いので注意が必要
宮崎・延岡労働基準監督署はトンネルの工事中に労働者がドラグ・ショベルに轢かれ両足の一部を切断した労働災害で、九藤建設㈱(福岡県糟屋郡新宮町)と同社の現場責任者を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで宮崎地検延岡支部に書類送検した。
労働災害は同社が下請として入場する、宮崎県東臼杵根郡椎葉村のトンネル工事作業現場で起きた。同社の56歳の男性労働者が集じん機のダクトの取付け作業をしていたところ、ドラグ・ショベルに轢かれ両足の一部を切断した。
労働安全衛生法は車両系建設機械を用いて作業をする際、接触の危険を防止するため、移動経路を立入禁止にするか、誘導員を配置しなければならないと定めているが、同社はそれらの措置を怠っていた。被災労働者は元の仕事への復帰は難しい状況にあるという。
【令和元年10月2日送検】
労働新聞社引用
大型の車両建設機械は死角が多く、運転席からでは分からないところが多くあります。
そのため、運転する場合は誘導員を配置する義務があり、この義務を放棄すると現場責任者が書類送検されます。
この誘導員配置を怠ったことで起こる事故が多発しているため、労働災害の多い危険な車両であるといえます。
車両系建設機械資格と大型特殊免許保有で更にスキルアップ可能
大型特殊取得で公道も走行可能です。
走行している姿を見ると、カッコイイですよね。
この資格を取れば、もうプロです。ただ技能講習を持っている人とは違います。
車両系建設機械(解体)技能能講習修了で解体工事も可能になります。
さらに小型移動式クレーン技能講習修了を取得すればトラッククレーンを操縦することも可能になります。
これらの資格については、以下の記事を参考にしてみてください。
この記事では、解体工事で使用する車両系建設機械、解体用ユンボ(バックホー)の資格を取得する方法について解説していきたいと思います。また、解体工事での労働災害リスクが他の工事に比べて高い理由などについても合わせて解説していきたいと思[…]
この記事では、移動式クレーンを操作する場合の資格や講習の内容を解説していきたいと思います。また、クレーンそれぞれの定格荷重についても合わせて解説していきたいと思います。皆さんは、クレーンを操作する場合もちろん資格がいること[…]
車両系建設機械の資格を取得すると他にもこんなメリットが
先述した、大型特殊免許を取得すると、操縦士としてのスキルがアップしますが更にこんな資格も一緒に取得すると自身の市場価値が上がるかと思います。
まず、車両系建設機械の資格を取得すると建設キャリアアップシステムにおいて、機械土工としての評価が上がります。
最終的には、登録基幹技能者としてのキャリアを積むことができるので目指してみても良いのではないかと思います。
この記事では、建設キャリアアップシステムにおける機械土工職人として作業に従事するための能力評価基準の、それぞれのレベルに必要な基準について解説していきます。自身のキャリア形成で将来的に「大きな仕事に就きたい」「今の仕事環境では不安[…]
他にも車両系建設機械は用途に合わせて資格が異なるので網羅しておくと自身のスキルアップになるのではないかと思います。
資格と勉強も必要でも好きなことで遊びたい(遊びの経験は人生の投資と思う)
一番は楽しく遊びたいのが一番ですね。建設業では家族もっている人もいますし、友達も当然いる方もいます。しかし問題は・・・
遊ぶ時間が合わないということが多々あります。
私もそうでした。夜勤とか日勤でも残業でクタクタ・・・
本当にやりたかったこと・・・たくさんあります。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その1
現場やってるから大丈夫とか勝手な思いで、飲み食いして気づいたらお腹ポッコリして、正直おじさんになってしまった。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その2
現場やってると現場に夢中になって家庭と向き合わない・時間が取れない現場も都合よく合わせてくれない。
あそこに行きたいと思うなら早めにいくのがおススメですね
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その3
一番は彼女も作るのも大変だし携帯で探してみるのも今の時代にあっているのでおススメですね。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その4
職人さんでも改造して人とかもいますし、現場監督でアウトドアが好きって人には車は一番興味があると思います。
私も見栄えだけの為に安い外車・・もう10年近く乗ってる・・・
資格取得して給与あげて生活レベルをアップしましょう
現場で働いてる以上は、いつも我慢。
他にもいいものを食べて、普段はいい服を着て少しでも楽に生活したいのが本音ですよね。少し余談でしたが資格取得と趣味も大切に
是非、合わせて取得してみてください。
まとめ
今回は、車両系建設機械(地・運搬・積込み用及び掘削用)の資格とその用途について解説していきました。
まとめますと、
- 車両系建設機械は、機体重量3トン以上で技能講習・機体重量3トン未満で特別教育を受講する必要がある
- 国家資格であるが、講習さえ受講すれば操作することができる
- 車両系建設機械の資格を取得するなら大型特殊や解体用など合わせて取得すると仕事の幅が広がる
- 建設機械は死角が多いので、労働災害が発生しやすい(誘導員の配置など、安全管理に努める)
- ショベルローダーは別の資格が必要となる
- ユンボのアタッチメントによっては、別の資格が必要となる
ですね。
車両系建設機械の資格を取れば仕事の幅は大きく広がります。
解体の重機関係は追加で資格取得すれば大活躍できますが、大型特殊を取得することで公道走れるのは凄いです。
是非興味ある人は資格取得を検討してもいいのではないでしょうか?
- 1
- 2