この記事では、登録基幹技能者とはどういった資格なのか?
登録基幹技能者になる方法と登録基幹技能者の認定職種について解説していきます。
実は、登録基幹技能者になるには様々な条件をクリアしたうえでなることができる資格なのです。
では、登録基幹技能者になるにはどうしたらいいのでしょうか。
このブログを見て連絡してきた、練馬の新人保険屋さんの千尋(ちひろ)さん。と言う方がいらっしゃいまして建設業の実態教えて欲しいと言われてブログを一緒にやることになりました。
今回は、ご自身が携わる職種が登録基幹技能者になれるのかな、など考えながら読んでみてください。
前提:建設キャリアアップシステムのおさらい
まず、本文に入る前に、建設キャリアアップシステムについての記事はこちらに書かれているので、まず建設キャリアアップシステムについておさらいしておきましょう。
登録基幹技能者とは?
○登録基幹技能者は、熟達した作業能力、現場を効率的にまとめるマネジメント能力及び豊富な知識を備え、国土交通大臣の登録を受けた講習(42の専門工事業団体において講習を実施)を修了した技能者。
国土交通省『建設業における賃金等の状況について』
○工事の品質・コスト等への貢献とともに、技能者の目標像としての活躍が期待されている。
と、解説されているように職人の中のプロフェッショナルな技能者です。
どんな仕事をするの?
上級職長として、
- 元請業者と施工方法等の提案・調整
- 他の職長と前工程・後工程に配慮した連絡調整
- 技能者の適切な配置・作業方法・手順等の構成
- 施工に係る指示・指導
といった仕事を担います。(引用:国土交通省『建設業における賃金等の状況について』)
登録基幹技能者になるには?
登録基幹技能者になるのは、いくつかの条件のもとでなることができます。
- 実務経験10年以上
- 職長経験3年以上
- 最上級技能資格者資格の保有
以上の条件を満たしている方が各職種の登録基幹技能者講習・修了試験を受けることで、登録基幹技能者として認められます。
有資格者数は全職種を合わせて約6万人ほどいます(平成29年度時点)。
つぎに登録基幹技能者を職種別にどのような資格があるのかまとめていきたいと思います。その資格一覧を是非チェックしてみてください。
登録基幹技能者の転職における高単価就業の可能性
登録基幹技能者認定職種について
では、先述した「主任技術者の要件」に当たる認定職種について解説していきます。
登録基幹技能者認定の職種一覧
受講職種に合わせて、実施している団体が主催する講習を受けることでその職種の登録基幹技能者になることができます。
受講をする場合は、実施団体のサイトで詳しく知ることができるので受講する前に必ずチェックしておくようにしましょう。
登録基幹技能者になることで、先述したように主任技術者としても認定されることができます。
そして、令和3年度から登録基幹技能者認定職種に「ウレタン断熱」と「発破・破砕工事」の職種が追加されることになりました。
追加認定の目的
新たに登録される2団体は建設キャリアアップシステム(CCUS)の推進に向け、会員内の状況を把握した上で事業者登録や技能者登録を支援し、資格者の処遇改善や担い手確保につなげる。
発破・破砕では約6万4000人の技能者のうち職長が5人に1人、ウレタン断熱では4500~5000人の技能者のうち職長が2、3人に1人と推計し、登録基幹技能者の育成目標を立てた。いずれも初年度は100人の育成を計画している。
日刊建設工業新聞
という目的のもと、今回追加認定された模様です。
いずれも担い手不足を解消したいことと、処遇改善を目的とした今回の追加認定の動きは、建設業界に大きな働きを見せるのではないかと思います。
ウレタン断熱工事の登録基幹技能者認定について
「ウレタン断熱工事」とは、発砲ウレタンと言われる断熱材を吹き付ける作業を指します。
どのような構造でも使用することができるので柔軟性に優れた素材だと注目されています。
一方で、吹付作業時に汚れてしまうことや、ウレタンが発火しないよう火気厳禁にするなど使用するうえで注意しなければならないことがあるのも事実です。
また、ウレタン断熱工事がしっかり行われていないと、建物に湿気や熱がこもってしまうなど、建物の快適性を左右するので、技能者の腕が試される重要な作業ともいえます。
こうしたことから、ウレタン断熱工事の作業に担い手を増やすためにも認定職種にするなどといった動きがあるのだと思います。
発破工事における登録基幹技能者の役割と責務
「発破・破砕工事」とは、岩盤掘削工事などに使われる工事です。
特に、トンネル工事・ダム現場・造成工事など多くの現場で使われる工事です。
発破・破砕作業をする際は、必ず発破技士などといった専門の技士が行わなければならないという義務があります。
そのため、作業ができる技能者は限られており、危険を伴う作業であることから資格の担い手を増やすためにも認定職種に追加されたのだろうと思います。
令和4年追加された職種:測量・解体・圧入工事・送電線工事・さく井
登録ウレタン断熱基幹技能者 | https://www.jua.cc/training/u-training.html |
登録発破・破砕基幹技能者 | https://www.happakk.com/course/ |
登録建築測量基幹技能者 | https://zenkensoku.or.jp/ |
登録解体基幹技能者 | https://www.zenkaikouren.or.jp/ |
登録圧入工基幹技能者 | https://atsunyu.gr.jp/general/TourokuKikanginousha/ |
登録送電線工事基幹技能者 | http://www.sou-ken.or.jp/index.php |
登録さく井基幹技能者 | https://www.sakusei.or.jp/sakuseikikan.html |
次のページで取得するメリットをまとめていきたいと思います。次のページもチェックしてみてください。
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