登録基幹技能者になるメリット
登録基幹技能者になると、企業に対して以下のようなメリットがあります。
○経営事項審査での加点評価
国土交通省『建設業における賃金等の状況について』
○総合評価落札方式での評価
○元請(日建連会員企業)の
「優良技能者認定制度」による手当の支給
○主任技術者の要件への認定
技能者個人としては、
- 賃金のアップ
- 技能者として技術と経験が認められる
- 建設キャリアアップシステムにおいてゴールドカード(最高位レベル4)となる
といったメリットを受けられることになります。
登録基幹技能者は元請けからの補助もある
清水建設は優良技能者手当の支給対象をレベル4保持者から選定し、1日当たり3000円を支給している。西松建設はレベル別に日額手当を支給する優良技能者制度を導入している。支給額はレベル2が500円、レベル3は1000円、レベル4が2000円。特に模範となる技能者には3000円を支給する。
奥村組は優良職長の認定条件に「CCUSカード保持」を加え、カードの色に応じた手当を検討している。村本建設は上級職長である社内マイスターの認定でCCUS登録を必須にした。マイスター手当をレベルに沿った形で年度内に変更する予定だ。
日刊建設工業新聞 » ゼネコンら/CCUSレベル別に手当支給/評価基準再編、国交省は優良事例を水平展開 (decn.co.jp)
大手ゼネコンの支給額補助は日当¥○○○○円
ゼネコン | 支給額参考 |
鹿島建設 | マイスター:日額2,000円 スーパーマイスター:日額4,000円 |
清水建設 | 日額2,000円 登録基幹技能者、建設マスター登録者、現代の名工表彰者、技能五輪入 賞者、技能グランプリ受賞者のいずれかに該当する場合:日額2,500円 支店毎の支給額については各支店の支給基準に基づく |
大成建設 | 《建築》一級職長:日額1,000円 特級職長:日額3,000円 《土木》日額2,000円 |
竹中工務店 | ①竹中優良職長 シニアマイスター:最高日額4,000円 マイスター:最高日額2,500円 ②竹中優良技術者 シニアマイスターCE:最高額80,000円(商品券) マイスターCE:最高額50,000円(商品券) |
大林組 | レギュラークラス:日額2,500円 マイスタークラス:日額4,000円 |
元請(日建連会員企業)の「優良技能者認定制度」による手当の支給
有料技能者認定制度とは、技能者の技能と経験に応じて報酬が確保されるよう、優秀な技能者に対して手当を支給するというものです。
この制度を導入している企業では、登録基幹技能者に対して手当を支給しています。
制度を導入している元請企業は以下の通りです。
安藤・間、大林組、奥村組、鹿島建設、共立建設、熊谷組、鴻池組、五洋建
国土交通省『建設業における賃金等の状況について』
設、清水建設、大成建設、大鉄工業、大日本土木、竹中工務店、戸田建設、飛
島建設、ナカノフドー建設、西松建設、日本国土開発、ピーエス三菱、三井住
友建設、 村本建設、矢作建設工業(平成29年6月現在)
主任技術者の要件への認定
登録基幹技能者として認められるには、認定されている職種の講習を受けることが条件となっています。
この認定職種に従事すると主任技術者として認められるようになり、職場での地位の保証・賃金アップといったメリットを受けられます。
経営事項審査での加点評価(経審とはなんでしょうか?)
経営事項審査とは、国、地方公共団体などが発注する公共工事を直接請け負おうとする場合には、必ず受けなければならない審査です。公共工事の各発注機関は、競争入札に参加しようとする建設業者についての資格審査を行うこととされています。この資格審査にあたっては、欠格要件に該当しないかを審査したうえで、「客観的事項」と「発注者別評価」の審査結果を点数化して順位・格付けが行われます。このうちの「客観的事項」にあたる審査が「経営事項審査」です。
つまり会社の通信簿みたいなもんですね。
経営事項審査には、公共事業を実施するときに登録基幹技能者の配置状況を問われる内容があります。
公共事業を実施する場合に、登録基幹技能者の配置条件が満たしていたら、経営事項審査で加点となります。
加点されると元請業者として良い評価をもらえるので、発注者が信頼して仕事を依頼してくれるようになります。
工事の入札にもメリット:総合評価落札方式での評価
「総合評価落札方式」とは、工事発注者に向けて価格以外の新しい技術や提案の項目を評価します。
この総合的に評価した項目で落札者を決定する方式です。
主に公共事業を請け負う時に活用されるもので、公共事業を請け負う際に登録基幹技能者を配置していると、評価を得られ、請負を要請されやすくなるということです。
経営審査事項及び総合落札方式により、公共事業での評価・活用している都道府県は以下の通りです。
登録基幹技能者の公共工事の総合評価方式における評価・活用について、国土交通省では、全ての地方整備局等において導入済また、以下の19道府県において導入済(平成29年4月1日現在)
国土交通省『建設業における賃金等の状況について』
北海道、秋田県、茨城県、神奈川県、新潟県、富山県、長野県、
静岡県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、島根県、徳島県、
高知県、長崎県、熊本県、大分県、沖縄県
政令指定都市では、札幌市、仙台市、相模原市、静岡市、熊本市で
導入済
自分のスキルアップと生活をアップさせるには?
建設業で若いことは現場に夢中ですよね。でもスキルアップも当然必要ですが自分の生活をアップするも大切ですそのために必要な5つ
その①:自分の生活を磨くスキルアップ:体つくり
現場で動くのと運動で使う筋肉は違いますよね。更に体を作りこむのもあり
その②:自分の生活を磨くスキルアップ:旅行
現場やってると現場に夢中になって家庭と向き合わない・時間が取れない現場も都合よく合わせてくれない。あそこに行きたいと思うなら早めにいくのがおススメですね
その③:自分の生活を磨くスキルアップ:彼女をつくる
一番は彼女も作るのも大変だし携帯で探してみるのも今の時代にあっているのでおススメですね。
まとめ
今回は、建設キャリアアップシステムの最高位に認定される「登録基幹技能者」について解説していきました。
まとめますと、
- 登録基幹技能者とは、その職種のプロフェッショナルとして認められる職人のなかの職人
- 主な仕事は、上級職人として現場マネジメントや発注者と技能者らとの連携を担う
- 登録基幹技能者になるには、受講条件を満たしたうえで講習を受ける必要がある
- 登録基幹技能者を配置している企業は、経営審査事項の公共事業で加点評価を受けたり、発注者に落札されやすくなる
- 登録基幹技能者になると、技能者は賃金がアップしたり、主任技術者として認定される、建設キャリアアップシステムで最高位(レベル4)のゴールドカードをもらえる
- 令和3年度から新たに「ウレタン断熱工事」と「発破・破砕工事」が認定職種となるため、こうした職種でも登録基幹技能者になることができる
ですね。
登録基幹技能者になることは実務経験や職長経験も経験しなければいけません。
そのため、登録基幹技能者になることは大変な道のりにはなりますが、従事している仕事を極めると賃金がアップしたり処遇を改善することができるなどメリットが多くあります。
是非、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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