現場で鏝(コテ)を使うならどれがおすすめ? 左官コテ 種類 から 土間仕上げ コテ 種類選び方まで徹底解説!

鏝(コテ)の材質について

鏝の材質もその用途によって使分けをするポイントとなります。

 
千尋さん保険屋
種類も多く素材も違うんですね
 
ネコマル
そう、こんな風にも違います

一概に鉄といっても4種類ほどあり、製造工程によってその名称が違います。

「地金<半焼き<油焼き<本焼き」の順に固くなっていき、その固さの変化は製造過程で「炭素」の含有量によって変わります。

左官工はこの固さによって鏝を使い分けるとされています。

ステンレス

錆に強い材質であるステンレスを使ってる鏝を指します。

また、耐久性があるので形状としては固めのものが多いことが特徴です。

塗る際につるつると滑りやすくなっているので、扱いが少し難しい材質になります。

塗る方法としては、押さえながら塗ると滑りにくく表面が細やかに仕上がります。

プラスチック

プラスチックについては、先述したプラスチック鏝を指します。

他の材質に比べて軽いので、手への負担が軽減するメリットがあります。

ただ、プラスチックのため、形状が変化しやすく、腹部分が曲がってしまいやすいことがデメリットとなっています。

他の材質とは違い、塗るときに滑らないので、平らにしやすいというメリットがあります。

ただ、木材なので塗ったときの表面が粗くなってしまうので、仕上げ作業で使うのには向いていないというデメリットがあります。

結構な種類がありますが、左官工事としてはやはりスキル・キャリアアップも必要です。こういう内容もみてみましょう。

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鏝(コテ)を選ぶときのポイント

 
千尋さん保険屋
鏝選びのポイント
 
ネコマル
そうですね

では、鏝を選ぶときにはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか?

先述した内容を踏まえて、選ぶときの押さえるポイントを解説していきます。

用途から選ぶ

鏝はその用途に合わせて様々な種類があることは、先述した鏝の種類から把握できたかと思います。

左官工の様々な工程で鏝を使いまわす職人さんもいれば、用途ごとに細かく使い分ける職人さんもいます。

一概に用途から選ぼうとせず、まずは自分自身がどういった作業をしてくことが多いのか考えていくと選びやすいかなと思います。

材質・形状・大きさから選ぶ

先述したように鏝には、その一つひとつの種類にも材質・大きさが違うものが多くあります。

用途だけでなく、作業によってこの材質や大きさにもこだわるとより左官工としてプロフェッショナルな仕事ができるかと思います。

左官コテ 使い分け おすすめ鏝(コテ)5選!(中塗鏝編)

 
千尋さん保険屋
プロが使いたい鏝は?
 
ネコマル
中塗コテを紹介していきましょう

鏝について解説していきましたが、次におすすめの鏝について紹介していきます。

鏝は種類が多いので、作業で扱う頻度が高い「中塗鏝」のなかでもおすすめな鏝を紹介していきます。

左官工には必須!赤長(アカカネチョウ)中塗鏝

中塗りから荒仕上まで使うことのできる鏝です。

全体的な重さも軽いので、とても扱いやすいです。

また、DIYなどちょっとした作業でも使うことができるのも特徴です。

左官工になるなら宮谷製作所本焼 中塗鏝(コテ) 本職用

少し厚手になっているので、工具の使い始めは手に馴染みにくいデメリットがあります。

そのため、鏝を長年使いこむことで馴染むことから、熟練の左官工でしか扱えない本職用となっています。

使いこなすことができれば、仕上がりがきれいのなるだけでなく、汎用的に使えるようになります。

本格的!油焼仕上巾中塗鏝

油焼きは本焼きより高温の焼き戻しを行うので、炭素の含有量が多くなり、本焼きよりも固めにできています。

強度に優れた油焼き鏝は主に仕上げで使うことが多いですが、中塗りでも使うことができるほど、厚手となっています。

厚手の鏝はなかなか手に馴染みにくく、長年左官工として現場に立っていなければ扱うことが難しいのですが、油焼きは見習いの方でも本格的に仕上げることができます。

本格仕様!カクマン(本職用) スリム中塗鏝

こちらも本職の左官工に向けて作られた鏝となります。

少しスリムな形状になっているので、細かな場所でもきれいに仕上げることができます。

鉄なので少し重みを感じるかもしれませんが、その分強度に優れたものとなっています。

輝くステン 中塗鏝 梶原鏝製作所 ヒシカ

少し小ぶりな鏝に見えますが、本格的に使用することができる鏝となっています。

ステンレスが含まれているので、錆に強く、耐久性のあるのが特徴です。

建築材料に問わず、幅広い作業で活躍させることができます。

左官職人の技量と同じく取得したい安全教育

技能講習や特別教育なども受講は必要ですね。左官職人としてはこのような資格を取得しておくといいですね。

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まとめ

今回は、左官職人が扱う工具、鏝について解説していきました。

まとめますと、

  • 鏝とは、壁材やブロック/レンガなど積み上げるときにモルタル・漆喰などといったものを縫って外壁や敷材を仕上げる作業をするときに使うもの
  • 鏝の種類は多く、大まかに形状・大きさ・材質に分けられる
  • 鏝は、その用途によって様々な種類を使いこなさなければならない
  • 本職用鏝を選ぶようにする

ですね。

左官職人は、見た目の作業からしてとてもかっこいい職人さんだと思います。

熟練の技術が問われる厳しい世界ですが、是非興味のある方はその職業世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。