この記事では、建設現場で熱中症対策をするときに活用したいおススメの快適な空調服について解説していきます。
初夏に入ったばかりですが、晴れた日は30度超えのうだるような暑さが続きますね。
既にニュースでは、熱中症で病院に搬送されたニュースが出てくるようになりました。
そんな危険な状況で仕事をしている建設現場では特に熱中症対策をしっかりする必要があります。
このブログを見て連絡してきた、練馬の新人保険屋さんの千尋(ちひろ)さん。
建設業の実態教えて欲しいと言われてブログを一緒にやることになりました
そこで、今回は快適に日々の業務をこなすためにおススメしたい空調服について解説していきたいと思います。
また、合わせて建設業で熱中症対策をする際に、気を付けたいポイントも合わせて解説していきます。
このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら
建設業で熱中症対策するときに基準にしたい「WBGT値」
建設現場で熱中症対策をするときに基準となる「WBGT値」という言葉を知っていますか?
「WBGT値」とは、ざっくり説明すると「暑さ」を感じる度合いを数値化した値を指します。
暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)は気温、湿度、日射・輻射熱の3要素を取り入れ、『蒸し暑さ』を1つの単位で総合的に表しています。人体と外気との熱収支(熱の出入り)に着目し、人が受ける暑熱環境による熱ストレスの評価を行う指標として活用が推進されています。
職場のあんぜんサイト:暑さ指数(WBGT値)
WBGT値は、計算方法で数値を算出し、基準となる表に当てはめて熱中症の危険度を判断します。
計算方法は、
WBGT値 = 0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度 (日かげ)
WBGT値 = 0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度 (日なた)
職場のあんぜんサイト:暑さ指数(WBGT値)
となります。 難しく書きましたのでこちらの記事でも確認してみてくださいね。
計算するのが少し面倒な方にはWBGT値を測定するためのグッズも販売されているので活用してみてください。
算出した数値は以下の表を参考に判断します。
代謝率区分 | WBGT基準値(℃) | WBGT基準値(℃) | ||
暑さに順化している人 | 暑さに順化していない人 | |||
安静 | 33 | 32 | ||
低代謝率:軽作業 (例:デスクワーク/ベンチツールなど) | 30 | 29 | ||
中程度代謝率:中程度の作業 (例:釘打ち/トラック操縦など) | 28 | 26 | ||
気流を感じないとき | 気流を感じるとき | 気流を感じないとき | 気流を感じるとき | |
高代謝率:激しい作業 (例:手押し車/大ハンマー作業など) | 25 | 26 | 22 | 23 |
極高代謝率:極激しい作業 (例:走る/大きくシャベルをふるうなど) | 23 | 25 | 18 | 20 |
定められた基準値よりも上回る場合は、休憩をはさんだり作業を中断するなど熱中症予防に努めるようにしましょう。
こうした数値で客観的に暑さを判断することができるので、熱中症対策グッズなどが揃っていない現場で活用してみてはいかがでしょうか。
次に、建設現場でも実践することができる熱中症対策を紹介していきます。
夏に必須!現場用のクーラーボックスのおススメと夏場作業に必須スポットクーラー・大型扇風機の選び方
建設業で熱中症対策するときのポイント
建設現場で作業するうえで特に注意しておきたいポイントをいくつかまとめてみました。
当たり前な対策かと思われるかもしれませんが、重点的に捉え対策をすることで簡単に熱中症を予防することができます。
①こまめな休憩・水分補給
休憩については、大体15~30分ごとに涼しい車内や木陰で休むようにしましょう。
水分補給は休憩時に関係なくこまめに喉の渇きを感じる前に飲むようにしましょう。
水分補給に最適な飲料は経口補水液になっているものや糖分が抑えられたものを選ぶようにするとより効果のある対策をすることが出来ます。
逆に糖分の多いジュースや利尿作用のあるコーヒーや緑茶などはより体内の水分を奪ってしまう原因となるので水分補給時には避けるようにするべきであると思います。
②普段の生活リズムを改善する
暑くて食欲がわかなかったり、仕事から帰ってきてういうい暴飲暴食や夜更かしをしてしまうなど、生活リズムが乱れることは避けるようにしましょう。
生活リズムが乱れると、免疫力が低下し自律神経が乱れがちになります。
暑さに対抗するために普段からの生活リズムをととのえ、免疫力をアップさせることも立派な熱中症対策の一つであると考えるべきかと思います。
③通気性・吸湿性・速乾性を重視した衣類
熱中症対策は身に着けるものでも予防することができます。
特に押さえておきたいポイントとして、通気性・吸湿性・速乾性を重視した衣類をみにつけるのが良いとされています。
空調服が出回るまでは、小型ファンを回して調整しながら作業したり、通気性のある衣服をみにつけるようにしか対策を施すことができませんでした。
しかし最近では、衣服やマスクに空調ファンがついているものが増え、快適に作業をすることができるものが多く販売されるようになりました。
そこで、次におススメの空調服について紹介していきます。
建設現場で熱中症対策するときに活用したいおススメの快適:空調服3選
では、建設現場でも活用できるおススメの空調服を3点紹介していきたいと思います。
①タジマ:空調服など揃えた今人気の空調服
2022年 夏に欲しいフルハーネス対応の空調服・ベストおススメは3大ブランドの空調服 のまとめ
②氷を使ったクールベストは今人気で熱中症対策にぴったり
今年は暑い空調服より涼しい水冷クールベストで夏の暑さを乗り切る冷感対策グッズはこの服!快適な作業対策
③ヘルメットの暑さ軽減で熱中症対策はこちら
ヘルメットに取り付ける熱中症対策グッズと首元を冷やすことで体を冷やす大切なポイント
まとめ
今回は、建設業で熱中症を予防するための対策と快適に作業ができるようになる空調服を解説しました。
まとめますと、
- 熱中症を予防する対策をするかは「WBGT値」を使って客観的に判断する
- 熱中症対策はできることからしっかりやっていく
- 熱中症対策には空調服といったグッズを活用するより効果がある
です。
特に、熱中症になりやすいと言われている建設現場は普段からしっかり対策を講じていく必要があります。
効率よく作業していくためにも、記事で紹介した空調服といった熱中症対策グッズを活用していくようにしましょう。