この記事では、建設キャリアアップシステムを利用した際にどのような能力評価基準で技能者判定されるのか、ALC職人としてキャリアアップしたい方に向けて解説していきたいと思います。
そこで、今回はALC職人としてキャリアアップするために必要な、建設キャリアアップシステムの能力評価基準(技能者レベル判定)を満たす条件を、それぞれのレベルごとに解説していきたいと思います。
また、ALC職人が登録基幹技能者になるための方法についても合わせて解説していきたいと思います。
建設キャリアアップシステムとは、インターネットサイトとＩＣカードを利用して現場入場時にＩＣカードを端末にチェックさせ、建設業で従事する労働者の入場管理からその方の資格情報や従事者記録を蓄積していき、その情報から、事業者の会社情報や社会保険の加入状況等を見える化していくシステムのことです。
現在、建設キャリアアップシステムは大手ゼネコンやサブコンでは導入が始まっており、今後民間のハウスメーカーでも導入が検討されています。
公共工事では既に必須になっており、今後この仕組みは全国に普及していく予定です。
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建設キャリアアップシステム：ALC職人の能力評価基準
建設キャリアアップシステムの能力評価制度は、建設技能者のレベルを経験・知識・技能・マネジメント能力の評価に基づき、4段階のランクで評価されたものとなっています。
４段階のランクとは、初級技能者からベテラン技能者へとランク分けされており、そのランク分けされたカードが職人さんごとに与えられます。
各レベルの目安としては、
- レベル１：ホワイトカードの初級技能者
- レベル２：ブルーカードの中堅技能者
- レベル３：シルバーカードの職長として現場に従事できる技能者
- レベル４：ゴールドカードの高度なマネジメント能力を有する技能者(登録基幹技能者など)
各職種により、レベル１~４の取得に必要な条件が異なりますので、今回はALC職人における能力評価基準の条件をそれぞれのレベルごとに分けて解説していきます。
また、レベル判定とは別にALC職人として以下のような工具の知識や資格も必要になってきます。
エーエルシーパネル（ALC)施工技能で必須資格
ALC工事で必須になってくるのが、やはりアーク溶接になります。壁建て込み等の固定等では溶接作業が必須になってきますので、是非取得してみてください。その他にも玉掛など様々な資格講習が必須になるので合わせてチェックしてみてください。
この記事では、アーク溶接を使用する際の資格を取得する方法と、アーク溶接のやり方などを解説していきたいと思います。アーク溶接って他の溶接と何が違うのだろう？と、このように「溶接」という言葉は皆さん聞いたことがあるので、鉄板や金属を溶[…]
建設キャリアアップシステム： ALC工能力評価基準レベル４
レベル４の判定を受けるには、まずALC職人として作業に従事した就業日数が１０年(２１５０日)とその中で職長として３年(６４５日)の経験を積んでいる必要があります。
更に以下に定めるいずれか１つの資格を取得していること、レベル２・３の条件を満たす資格を取得している必要があります。
- 登録ALC基幹技能者
- 優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)
alc職人が転職するには？
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登録ALC基幹技能者の資格と要件について
「エーエルシーパネル施工技能士」合格証書、技能士手帳又は技能士カードの写しが受験には必要になります。職長の中の職長として現場の安全や施工指導等を行うのがこの技能者の役割になります。
資格取得に必要な要件と講義内容
ALCパネル工事に従事して10 年以上の実務経験と、実務経験のうち3年以上の職長経験がないと受講することができません。
10年以上の実務の経験を証明する書類は、その内容について事業主等が証明したものでなければならないので、会社の社長が押印した判子付き書類が必要になります。
講義内容については、以下の主催団体HPで確認することができるので、是非ご覧ください。
「登録ALC基幹技能者」とは、熟達した作業能力と豊富な知識を持つとともに、現場をまとめ、効率的に作業を進めるためのマネジ…
ALC工事職人：建設マスターになるには？
建設マスターになるには、建設産業において現役で活躍している建設技能者のうち、次の基準を全て満たしている方です。
- 技術·技能が優秀であること
- 工事施工の合理化等に貢献していること
- 後進の指導育成に努めていること
- 安全·衛生の向上に貢献していること
- 他の建設現場従業者の模範となっていること
更に、建設業者団体、都道府県、国土交通省地方整備局・北海道開発局から推薦を受けた方のなかから、優秀施工者国土交通大臣顕彰審査委員会が審査・選考して建設マスターに相応しい技能者を選出します。
原則、年齢４０歳以上６０歳以下の者 ・現場業務の従事期間が２０年以上の者 ・無事故期間が3年以上である者など
最低条件が決まっています。
詳しくは以下のHPよりチェックしてみてください。
建設キャリアアップシステム：ALC職人能力評価基準 レベル３
ALC職人としてレベル３の判定を受けるには、ALC工事に従事した就業日数が７年(１５０５日)あることと、職長又は班長として １年(２１５日)の経験を積んでいる必要があります。
更に、以下の資格も取得している必要があることと、レベル２の条件を満たす資格を取得していることが必要となります。
- エーエルシーパネル施工技能士
- 職長・安全衛生責任者教育
レベル３以降は、職長経験が必要になってくるので、こうした職長教育は必ず受講する必要があります。
次に上位資格エーエルシーパネル施工技能士をまとめていきます。また建設キャリアアップシステムレベル2.1に関してもまとめていますので合わせチェックしてみて下さい。
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