プロフェッショナルな防水工になるために: CCUSを使った成長戦略解説

この記事では、建設キャリアアップシステム(CCUS)を通して、防水施工職人としてランクアップするにはどのような条件を満たす必要があるのか解説していきたいと思います。

また、防水施工の登録基幹技能者になるにはどのような条件を満たす必要があるのか、合わせて解説していきたいと思います。

建設キャリアアップシステムに登録したばかりだと、登録はしたけど、ここからゴールドカードになるにはどうすればいいのかな?

と、具体的にどのような条件を満たすことで、ゴールドカードになれるのかよく分からないかと思います。

建設キャリアアップシステムとは、WEBサイトとICカードを利用して建設業に従事する人の技能水準の評価や 、現場の効率化など見える化して作られました。

このシステムは、公共工事および民間の建設会社でも導入が予定や運用が始まっており、今後建設業において主流となる制度かと思います。

そんな制度を通して、防水施工職人としてキャリアアップするための方法を解説していきたいと思います。

 
千尋さん保険屋
防水工事は聞いたことありますね
 
ネコマル
防水工事は身近なフレーズです

このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら

建設キャリアアップシステムにおける防水工事のランクアップについて

建設キャリアアップシステム:鉄筋工能力評価基準

能力評価制度とは、建設キャリアアップシステムで定められている制度で、技能者を保有資格や就業年数から評価を算出し、その結果から技能者を4段階のランクに分けた制度のことです。

各レベルの目安としては、

  • レベル1:初級技能
  • レベル2:中堅技能者
  • レベル3:職長として現場従事できる技能者
  • レベル4:高度なマネジメント能力を有する技能者(登録基幹技能者など)となります。

各職種により、レベル1~4の取得に必要な条件が異なります

前提:防水工事とは? 

防水施工とは、建築物が雨水や地下水で老朽化しないように防水を施す施工方法です。

1) 防水施工の重要性
防水施工は、建築物や構造物が雨水や地下水の浸透によって老朽化し、劣化することを防ぐための重要な施工方法です。適切な防水工事を行うことで、建物の耐久性や安定性を維持し、長期的な利用を可能にします。

2) 後やり防水と先やり防水の違い
一般的な防水施工には、「後やり防水」と「先やり防水」の2種類の工法があります。後やり防水はコンクリートの外側に防水層を作る方法であり、コンクリートの施工終了後に行われます。一方、先やり防水はコンクリート施工前に防水処理を行う方法です。

3) 防水材料の種類
防水施工に使用される主な材料には、シート状の防水材料(ビニールシート、モルタルシート)、塗膜型のコーティング剤(ウレタン樹脂、エポキシ樹脂)、充填型材料(ポリウレタン系充填剤)などがあります。適切な材料を選定することが施工の品質向上につながります。

4) 地下構造物の特徴
地下構造物では地下水位や排水設備など様々な要因が老朽化や劣化を促進します。適切な地下防水施工を行うことで、地下室や地下階の建物部分も安全かつ快適に利用することが可能です。

5) 防水施工の注意点
防水施工時に注意すべきポイントとしては、作業スペースや環境条件の確保、素材選定と専門業者の技術力確認、定期的なメンテナンスプランの策定などが挙げられます。これらを踏まえた上で適切な防水対策を実施することが重要です。

主流となっているのは、「シーリング防水施工」といわれる方法、その方法については上記の動画を確認してみてください。

当然、防水施工を行う場所は水回りの部分が多いので、作業着が汚れやすい仕事になります。

このように、汚れやすく、暗い場所で行う防水施工ですが、建築物には必須となる工事なので、とても需要のある職種でもあります。

建設キャリアアップシステムにおける防水工事の重要性とレベル4(ゴールドカード)の意義

 
ネコマル
レベル4になるにはこの資格
 
千尋さん保険屋
経験だけじゃダメなんだ・・

技能者としての最高評価レベル4になるためには、就業年数10年(2150日)、職長として 3年(645日)の経験が必要となります。

その上、以下に定めるどちらかの資格取得が必要です。

  • 登録防水基幹技能者
  • 優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)

更にレベル2、3の基準に示す保有資格が必要です。

また、条件で職長経験が求められているので、職長として作業に従事するためにも「職長・安全責任者」の資格を取得しておく必要があります。

詳しい内容については、以下の記事のまとめているので、是非合わせて読んでみてください。

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キャリアアップを目指す防水工事技術者たち

 
ネコマル
いろんな道具あるんですね
 
ネコマル
そうですね。経験と資格で転職も容易

資格取得したらやはり単価と給与はベースアップしたいところです。私も実際3回も転職してます。

ただ、なかなか転職サイトをみても建設業に特化した求人が少ないですよ。

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防水工事のスペシャリストへの道:登録防水基幹技能者を目指す

 
千尋さん保険屋
登録基幹技能者?
 
ネコマル
一番の知識と経験がある人ですね

登録防水基幹技能者とは、現場で施工計画の作成や工程管理を元請やゼネコンに提言出来る、職長の中の職長です。

品質管理を担う技術者と、現場作業を担当する技能者をつなぐ作業管理もあります。

混在作業で複数の職種の職長等が関与する場合の工程の調整などの役割にもなりうる重要なポストとなります。

まとめますと、

  • 施工方法等の提案、調整等
  • 技能者の適正配置、作業手順等指示
  • 一般技能者の施工に係る指示、指導
  • 工程、後工程に配慮した他の職長等との連絡

といった管理を担います。

登録基幹技能者になるには、定められた条件を満たしたうえで、講義と修了試験を受けてクリアすると資格を取得することができます。

受講資格は、次の全ての要件を満たすことが条件になります。

  1. 防水施工の1級技能士資格を有すること。
  2. 防水工事に関し10年以上の実務経験を有すること。
  3. 実務経験年数のうち、3年以上の職長経験を有すること。

試験は講義の科目内容について問われ、講義と合わせると合計12時間行います。

試験問題は四者択一式で、講義の内容全てから計25問出題されます。

登録基幹技能者講義に関する詳しい内容は、以下のリンク先から知ることができるので、興味のある方はチェックしてみてください。

建設キャリアアップシステムの重要性とは:防水工事/レベル3(シルバーカード)

 
千尋さん保険屋
レベル3になるには?
 
ネコマル
技能士が取得が条件

防水工事のレベル3の評価を受けるには、就業年数7年(1505日)の経験と職長又は班長として 1年(215日)になります。

そこで必要な資格はこちらになります。

1級防水施工技能士

更に、レベル2の基準に示す保有資格が必要となります。

1級防水施工技能士のなるための試験概要は、以下のリンク先で知ることができるので興味のある方はチェックしてみてください。

建設キャリアアップシステムのレベル3・4を説明してきましたが、次のページではレベル2・1をまとめてみました。合わせてチェックしてみてください。