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建設現場で多いのは墜落・転落事故?安全衛生・導入研修の必要性と安全教育教材

2021年9月14日安全教育,建設キャリアアップ(外国人雇用),特定技能採用,現場知識と勉強,現場豆知識

この記事では、現場に新しく入ったり、外国人に対して新人教育を行う際に活用できる教材を言語別にまとめていきたいと思います。

また、安全教育をする必要性・墜落や転落事故が起こる原因についても合わせて解説していきたいと思います。

社長となる事業主は雇用する側は、新しく入ってきた新人職人さんや、技能実習生といった方々に対して現場に入る際は安全教育を行わなければなりません。

しかし、現場によってはなかなか外国人実習生の方にどう教えればいいのか分からなかったり、大手はできてみ中小企業だとそういった環境を整えることが難しいと思っているのではないでしょうか。

また、現場で一緒に作業を行う新人さんや外国人の方に分かりやすく教えたいけどどう教えれば伝わるのか悩んでいる方も多いのではないかと思います。

そこで、今回は、現場で安全教育をする必要性とその手助けとなる教材・墜落や転落を防止する安全対策をまとめているので是非活用してみてください。

こちらは、外国人特定技能ビザを取得している方どう雇用するのか、またその資格を取得する方法などにとついても合わせて解説していますので、是非読んでみてください。

建設現場で新しく入った作業者に行う安全教育の必要性

建設業では現場に新規入場して7日ぐらいで事故が発生多いの知ってますか?

建設業では、作業中多くの危険が伴います。

例えば、足場の高いところでは、重機との相番作業が多いので墜落や重機による巻き込まれ事故といった危険が伴います。

そうした危険が伴うだけでなく、今日明日で違う作業を行うといったことも多々あるので常に緊張感を持って作業に臨まなければなりません。

そこで、現場では労働災害(現場での事故)を防ぐために、常に安全教育をしていくことが必要になります。

現場での元請けの安全教育だけではなく、事業主の安全意識が事故防止で一番重要になります。

事業主は安全教育を行うことが義務になっている

現場では新しく現場に行った際は、ゼネコン(元請け)が新規入場者教育をやるよう義務付けられています。

ただ、大事なのは事業主(会社)の社長は知らない人が多い!

「新しい社員を雇用したときには雇い入れ教育を実施しないとならない」と安全衛生法で決まっています。

つまり、事業者は労働者を雇い入れた時に「安全衛生教育(安衛法第59条)」を必ず実施しなければなりません。

安全教育の内容は安衛則第35条に規定されてます。

雇い入れの安全衛生教育って何やるの?

  1. 機械等、原材料等の危険性又は有害性及びこれらの取扱い方法
  2. 安全装置、有害物抑制装置又は保護具の性能及びこれらの取扱い方法
  3. 作業手順
  4. 作業開始時の点検
  5. 当該業務に関して発生するおそれのある疾病の原因及び予防
  6. 整理、整頓及び清潔の保持
  7. 事故時等における応急措置及び退避
  8. そのほか当該業務に関する安全又は衛生のために必要な事項

といった内容が定められています。

安全教育を怠ると?

安全教育は法律で実施するよう定められているので先述したように必ず実施しなければいけません。

しかし現在、技能実習生や特定技能者などの外国人労働者に教育するのが難しいと感じる企業も多く、また中小企業では教育を行う教育環境を作ることが難しいなどといった問題があり、実施するのが困難な課題が多くあります。

実際、平成28年の建設業の労働人口は492万人(事務や総務も含む)のうち、技術者(現場監督など)31万人、技能者(職人)が326万人と国土交通省で集計されています。

そのうち令和2年中に死亡事故で258人が残念ながら亡くなっておられます。

さらに、死傷病災害といわれる労災事故で報告が出ている14,977人が現場で何かしらのケガをしています。

こうした労働災害が起きた一因として挙げられるのが、以下のような安全防止措置を怠ったことが原因とされています。

事業主が安全衛生教育を実施して記録を残さないと万が一、労災事故が発生した場合には労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)にて送検されるだけでなく安全衛生法の中で、この内容で罰せられることになります。

第百十九条 次の各号のいずれかに該当する者は、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処すると厳しい刑事罰があります。

実際には、死亡事故や休業を伴う場合には民事罰も付いてきます。

岡山・倉敷労働基準監督署は、安全防止措置を怠ったとして、鋳物製造業の㈱アキオカ(岡山県倉敷市)と同社副社長を、労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反などの疑いで岡山地検倉敷支部に書類送検した。26歳のベトナム人技能実習生の男性が右腕を巻き込まれ切断する労働災害が発生している。

労働新聞社

このように、安全教育を怠ったことで起こる事故は多数あります。

しかし、知らなかったは通じないのが労災事故の事業主の責務であり、教育を実施しなかったことが要因になってる事故は多数あります。

例えば、重機などで技能講習や特別教育も受講せずに作業して事故になった無資格作業などのケースなどはわかりやすいと思います。

製造業もそうですが、建設業では特に安全衛生教育が必要で、基本的な導入の段階では服装から安全の標識など導入研修を行って、現場入場の基本知識を与えることが重要だと思います。

以下のリンク先では、労働災害の発生事例などの統計がありますので詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

建設現場における安全衛生視聴覚教材

まず、安全教育の基本的な部分をまとめていきます。

尚、日本語のサイトに関してはこちらから閲覧できるので、日本語での安全教育の場合はこちらを活用してみてください。

安全衛生教育での一般的な事項

安全教育の基本的な事項を言語別にまとめてみました。

動画形式となっているので、普段の安全教育で活用してみてください。

まずは、基本的な作業姿勢からです。先ほども説明しましたが、雇用した事業主が雇い入れ教育を実施せずに送検されたケースは建設だけに止まらずに他の業種でも起きており、作業を知る導入雇い入れ教育は本当に大事です。

福井労働基準監督署は、法定の除外事由がないのにもかかわらず、雇入れ時の教育を怠ったとして、派遣元事業者と同社営業担当者を安衛法違反の疑いで福井区検に書類送検した。派遣労働者が、就業2日目に派遣先事業者の作業場で印刷機に活性剤を注入する作業を行っていたところ、スライドするローラーと印刷機のフレームの間に腹部を挟まれて死亡したもの。(H26・12・8)

労働新聞社

雇い入れ教育がわかる日本語YouTube

やはり、何かを作ると言うのは、ぐちゃぐちゃの整理されていない場所で作業して、ダボダボの服で作業すると引っ掛かりケガをし易くなります。

当たり前の内容ですが、初めて現場に来る人は当たり前を知らない人ばかりです。

自分は知ってるけど相手は知らない

現場のサイクルを一つ一つ教える事が大切です。見て覚えるは、もう昔の話しになりますね。

一般的な事項
作業服装(1分34秒)
整理整頓(1分48秒)
安全通路(1分42秒)
事務所 休憩所(1分38秒)
寄宿舎(1分57秒)
防火設備(1分23秒)
安全施工サイクル(1分30秒)
安全標識(10分32秒)
災害発生の場合(1分43秒)
引用:建設工事現場における作業ごとの安全衛生対策のポイントと代表的な労働災害事例



外国人労働者にも雇い入れ安全教育YouTube

特に外国人は、日本人の当たり前なんて当然知りません。

通常よりかは、長い時間を掛けて数日にかけて危険と安全を教えないと勝手な判断や認識で作業をされてケガをする可能性もあります。

特に安全看板や表示明示札などを映像でゆっくりと教えてあげることで作業にも早く慣れてきます。

そこで、汎用性の高い言語と就労人口が多い言語での安全衛生教育資料はこちらになります。

ゼネコンでは新規入場や朝礼などで個別指導してあげても良いですね。

もし、朝礼などで困ったら以下のようなものを活用してみると、スムーズに行うことができるかもしれませんのでチェックしてみてくださいね。

作業内容中国語ベトナム語インドネシア語英語
作業服装中国語
(1分38秒)
ベトナム語
(1分59秒)
インドネシア語
(1分26秒)
英語
(1分36秒)
整理整頓中国語
(1分58秒)
ベトナム語
(2分17秒)
インドネシア語
(2分10秒)
英語
(1分51秒)
安全通路中国語
(1分54秒)
ベトナム語
(2分12秒)
インドネシア語
(1分41秒)
英語
(1分46秒)
事務所 休憩所中国語
(1分50秒)
ベトナム語
(2分07秒)
インドネシア語
(1分41秒)
英語
(1分46秒)
寄宿舎中国語
(2分06秒)
ベトナム語
(2分29秒)
インドネシア語
(2分06秒)
英語
(2分11秒)
防火設備中国語
(1分25秒)
ベトナム語
(1分43秒)
インドネシア語
(1分23秒)
英語
(1分29秒)
安全施工サイクル中国語
(1分44秒)
ベトナム語
(1分57秒)
インドネシア語
(1分42秒)
英語
(1分42秒)
安全標識中国語
(11分05秒)
ベトナム語
(9分28秒)
インドネシア語
(10分27秒)
英語
(10分41秒)
災害発生の場合中国語
(1分50秒)
ベトナム語
(1分42秒)
インドネシア語
(1分45秒)
英語
(1分51秒)
引用:厚生労働省『外国人建設就労者向け安全衛生視聴覚教材』



高所作業は死亡災害・重篤災害が多い一番注意が必要

先ほどの建設業での労災事故の死傷災害は14,977人のうち、高所作業からの墜落転落災害は3割以上を占める4,756人が遭遇しています。

数値は令和2年の災害統計を引用しています。

高所作業って言えば鳶職人のイメージですが、実際は鳶職人は足場を組んで終わりです。実際は足場の上で作業するのは様々な職人が足場を使います。

しかし、こうした足場において実際に墜落災害として近年で送検されているケースは多々あります。

東京・向島労働基準監督署は、墜落防止措置を怠ったとして、建設業の元請会社らを安衛法違反の疑いで東京地検に書類送検した。ビル新築工事現場でコンクリート打設作業を行っていた下請会社の職長が、高さ10.5mの4階開口部から墜落し、死亡する労働災害が発生している。同社における管理者の立場だったとして、被災した職長も被疑者とした。 (R3・2・8)

労働新聞社

こうした事故を起こさないためにもその足場の基本的知識を教えることは労働災害防止の観点から非常に重要です。

更に、少し現場経験を積んでから足場組立の特別教育など受講させてあげると、より安全性の高い作業が行えるようになるのではないかと思います。

そして、足場作業を安全管理任せることができる「足場組立作業主任者」の資格を取得することもおすすめなので、是非合わせてチェックしてみてください。

ちなみに、とび職にとって必要な資格は多々あるので、安全管理の観点からも是非取得しておくことをおすすめします。

墜落転落防止安全教育日本語YouTube

墜落転落災害には、先ほどの墜落転落防止柵などの不備もあり、開口部と呼ばれる資材の取り込みの為の穴や、掘削して落とし穴みたいになって場合も現場には発生することもあります。

照明が暗くて気づかないことや、昨日は塞がられていたので大丈夫と思ったら、今日は蓋が開いていて大丈夫と言う思い込みで落下して転落事故に遭う場合もあります。

足場組立でも自分は慣れてるから、安全帯(命綱)を使わなくても大丈夫などの過信による事故も実際にあります。

足場にどのようなタイプがあって使用する方法の理解が必要です。

このような紙をたまには朝礼で配布して読み合わせもいいかも知れませんね。

高所作業等での留意点
作業床(2分17秒)
開口部(1分43秒)
開口部付近作業(2分10秒)
移動はしご(2分31秒)
ローリングタワー(2分01秒)
高所作業車(1分35秒)
枠組み足場(上部)(2分01秒)
枠組み足場(下部)(1分53秒)
枠組み足場の組立・解体作業(2分21秒)
鉄骨建て方作業(1分56秒)
外壁PC板取り付け作業(1分28秒)
スレート屋根作業(1分46秒)
安全帯の使い方(2分37秒)
引用:建設工事現場における作業ごとの安全衛生対策のポイントと代表的な労働災害事例

外国人労働者へ墜落転落防止/安全教育YouTube

外国人労働者も、建設業では様々な分野にわかれて従事してますが、命を守る為にも相手にもケガをさせない仕事をしてもらわないとなりません。

一度にたくさんは覚えられないので、現場を一緒に一度巡回して映像と自分の目で資材や作業を見てもらい反復して安全衛生教育を行うと効果的になりますね。

作業内容中国語ベトナム語インドネシア語英語
作業床中国語
(2分28秒)
ベトナム語
(3分04秒)
インドネシア語
(2分25秒)
英語
(2分28秒)
開口部中国語
(1分54秒)
ベトナム語
(2分18秒)
インドネシア語
(1分48秒)
英語
(1分51秒)
開口部付近作業中国語
(2分25秒)
ベトナム語
(2分52秒)
インドネシア語
(2分14秒)
英語
(2分20秒)
移動はしご中国語
(2分48秒)
ベトナム語
(3分17秒)
インドネシア語
(2分36秒)
英語
(2分45秒)
ローリングタワー中国語
(2分07秒)
ベトナム語
(2分41秒)
インドネシア語
(2分08秒)
英語
(2分06秒)
高所作業車中国語
(1分42秒)
ベトナム語
(2分14秒)
インドネシア語
(1分43秒)
英語
(1分40秒)
枠組み足場(上部)中国語
(2分16秒)
ベトナム語
(2分47秒)
インドネシア語
(2分15秒)
英語
(2分09秒)
枠組み足場(下部)中国語
(2分09秒)
ベトナム語
(2分15秒)
インドネシア語
(2分04秒)
英語
(2分05秒)
枠組み足場の組立・解体作業中国語
(2分35秒)
ベトナム語
(2分54秒)
インドネシア語
(2分29秒)
英語
(2分33秒)
鉄骨建て方作業中国語
(2分09秒)
ベトナム語
(2分34秒)
インドネシア語
(2分09秒)
英語
(2分08秒)
外壁PC板取り付け作業中国語
(1分41秒)
ベトナム語
(2分03秒)
インドネシア語
(1分36秒)
英語
(1分39秒)
スレート屋根作業中国語
(1分54秒)
ベトナム語
(2分13秒)
インドネシア語
(1分46秒)
英語
(1分51秒)
安全帯の使い方中国語
(2分49秒)
ベトナム語
(3分09秒)
インドネシア語
(2分38秒)
英語
(2分47秒)
引用:厚生労働省『外国人建設就労者向け安全衛生視聴覚教材』

こうした安全教育で基本的な安全対策を学び、現場に慣れてきたら以下のようなフルハーネスや足場の安全対策を学ぶようにするとより現場で安全に効率よく作業を進めることができるのではないかと思います。

特に、以下ののフルハーネスははしごの使えない建設現場などの高所作業で必ず必要となる墜落防止装置になるので、是非受講するようにしましょう。

ちなみにフルハーネスを受講したら、フルハーネスを選ぶ際のポイントとしてチェックしてみてください。

まとめ

今回は、墜落・転落事故を防ぐために必要な安全教育の必要性に関して解説していきました。

まとめますと、

  • 安全教育を行うことは法律で定められているので、現場入りの時に行わなければならない
  • 安全教育を怠ると、事業を停止されるといった措置を取られることもある
  • 墜落・転落を防ぐためにも、安全教育を受けるべき

ですね。

言語の壁があるので、外国人に教えるということがとても難しく感じるかもしれません。

ですが、現場の安全対策を行う観点からも必ず受講するべきことであり、事業者にとっても必要となることなので必ず講ずるようにしましょう。