建設特定技能ビザ:トンネル推進工として外国人採用する場合の可能な業務内容

2020年11月23日建設キャリアアップ(外国人雇用),特定技能採用CCUS,特定技能建設

この記事では、外国人採用でトンネル推進で雇う上で必要な特定技能ビザで採用する方法について解説していきたいと思います。

また、外国人の特定技能でトンネル推進工事が出来る業務とは、どのような仕事が可能なのかについても合わせて解説していきたいと思います。

事業者の皆さんは外国人をトンネル推進工事で雇う場合、

外国人を雇いたいけど特定技能ビザでどのくらい作業にあたらせていいのかなあ?

と、外国人を雇用したいけれどどのくらい作業にあたらせていいのかよく分からないですよね。

特定技能ビザに関するサイトでは、「トンネル作業の外国人労働者は指導者の指示・監督を受けながらなら、地下等を掘削し管きょを構築する作業に従事可能」と記載されています。

しかし、少し分かりづらいので今回はもう少しわかりやすく地下鉄などのトンネル工事でどのような作業をさせていいのか解説していきたいと思います。

このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら

前提:建設業特定技能ビザを取得する方法と雇用する方法

まず、特定技能ビザとはどういった資格なのかよく分からないかたもいるかと思いますので、是非下の記事を合わせて読んでおくと今回の記事が分かりやすくなるのでおススメです。

また、雇用する企業側が必要となる条件についてもこちらから見ることができるので合わせて読んでみてください。

補足として、現場入りした新人教育や外国人に対しての安全教育に役立つ教材をまとめているので是非活用してみてください。

外国人をトンネル工事に採用することは可能?

給与は待遇面ではどのように配慮していけばいいのかな?

これらの特定技能ビザを取得した外国人を受け入れるには、受入側が建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録していることが必須となります。

この必須条件は「特定技能受入計画」といわれる、建設業における特定技能ビザを取得した外国人を雇用するために事業者が遵守する基準であり、この「特定技能受入計画」の認定を受けなければ外国人を採用することができません。

この採用基準についての詳しい内容は、以下の記事から知ることができるので是非合わせて読んでみてください。

前提:トンネルってどうやって作られるの?

外国人が行える作業内容を把握する前に、トンネルの作り方がよく分からないという方は、下記の記事でまとめていますので、是非合わせて読んでみてください。

また、こちらは大林組HPから子供でもわかるトンネルの作り方を公開しているので、是非参考にしてみてください。

これら、トンネルの作り方を把握したうえで、次に特定技能でできる作業内容を理解していきましょう。

外国人特定技能ビザ:トンネル推進工としてできる作業内容

外国人採用、特定技能
UR×東京メトロメディアツアーより

トンネル工事はたくさんの人手が必要だけど、外国人の作業できる範囲ってどのくらいなのかな?

トンネル推進工事でできる作業は以下の通りです。

  • 立坑の築造、埋戻し
  • 地上設備・坑内設備の設置、撤去
  • 掘削
  • 管きょの敷設(撤去・更新・改築を含む)
  • 掘削土の処分
  • コンクリート構造物の築造

地下鉄の駅を作るようなコンクリート構造物の築造は地下まで掘り下げて作りあげていく、工事になります。

その地下の中やトンネルの中を「構内・坑内」といいます。

この構内・坑内を作るには、最初に「立坑(縦に深く掘った穴)」を作っていきます。

下図のような深い深い立坑を作っていくのです。

江戸川河川事務所 首都圏外郭放水路 立坑図引用

特定技能のトンネル工事関連業務でも従事可能

開削工法トンネル準備工事
UR×東京メトロメディアツアーより

トンネルを掘ること以外にもやることがあるけど、推進工事以外の作業もやらせていいのかな?

トンネル推進工事関連であれば、特定技能ビザを取得している外国人は以下の作業を行うことができます。

  • 路面の覆工
  • 調査(地下埋設物、地上変状等)
  • 地盤改良
  • 舗装
  • その他、トンネル推進工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)

路面覆工とは地下鉄や上・下水道工事を工事をするときに地面を掘ったときに、仮の道路を一時的に作り上げるのが覆工作業になります。

夜な夜な人がいないときや、通行量が減ったときに覆工(蓋)を外して掘削して地下へ掘って行く作業を行います。

トンネル工事従事で外国人が使用して良い材料とは?

JFE建材より引用 ライナープレート

外国人労働者は扱える資材にも制限があります

扱える材料は以下の通りです。

  • 生コンクリート、モルタル、
  • 鋼材、鋼矢板、ライナープレート、坑口金物
  • 管材料(鉄筋コンクリート管、鋼管、ダクタイル鋳鉄管、塩化ビニル管、樹脂材 等)
  • セグメント、人孔、緩衝材
  • 作泥材、裏込材
  • 滑材、薬剤、セメント、砂、砕石
  • アスファルトコンクリート、型枠材、 足場材、覆工板、木材、鉄筋 等

ライナープレートとは、鉄板を円状で組立て少し地下に掘ったら鉄板を組んで、少しづつ下に進んで行く作業に使います。橋の橋脚とか部分的に深く掘り下げて行くときに使います。

首都高速ホームページより引用

セグメントとは、今は主流となっている図のようなシールド工法で使われています。

シールド工法とは、

シールドマシンと呼ばれる筒状の機械を使って土の中をゆっくりと掘り進めていく工法です。

前方の土砂を削りとりながら、掘った部分が崩れてこないようにマシン内部でセグメント(トンネルの外壁となるブロック)を組み立てていきます。

このように、トンネルの壁をつくりながら安全に掘り進めていくトンネル工事方法のことをシールド工法といいます。

使用可能な機械、設備、工具等にも制限がある

外国人技能者に特別教育や技能講習を受講させると重機使用も可能です

以下の重機や設備は、特別教育や技能講習を受講させれば使用することができます。

  • 機械クレーン
  • 高所作業車
  • パワーショベル、クラムシェル
  • 水中ポンプ、ジャッキ、掘削機、ミキサー、グラウトポンプ、吸引装置、
  • スラリーポンプ、土砂圧送ポンプ、ベルトコンベヤ、ズリトロ、土砂バケット
  • バッテリーカー、ボーリングマシン、水槽、電気溶接機、発電機、バイブレーター、
  • ウインチ、送風機、タンピングランマー、プレートコンパクター 等

その他に使える工具等はこちらになります。

  • スパナ、レンチ
  • チェーンブロック、レバーブロック
  • ワイヤーロープ、玉掛け用ロープ
  • ガス切断機
  • スコップ、ハンマー、鋸、ハッカー 等
  • その他として測量機器、ガス濃度測定器 等

外国人向けトンネル工安全テキストのダウンロード

テキスト参考 英語バージョン

トンネル推進工業務の安全(トンネル内作業)のテキストは日本人でもトンネル作業がわかりやすい内容になっています。

是非導入前の事前教育や雇入の際の教育と送り出し教育などで使ってみてください。

多言語になったテキストになっているので、それぞれ使用する言語をクリックして活用してみてください。

補足:外国人技能者でも安心して作業ができる翻訳機

外国人と共に作業を行うとなると、コミュニケーションの壁が作業上の障害となっている部分があると思います。

しかし、このような「ポケトーク」を使用すれば、話している言葉を翻訳してほしい言語に切り替えて使用することができます。

ポケトークに外国人技能者も話しかけてもらえれば、正確に読み取ってくれるので円滑にコミュニケーションが取れるのではないかと思います。

ポケトークに話しかけなければ翻訳ができないのが少し不便に感じるかと思いますが、このグッズを通して何度も話していけば、言語理解能力を高めることもできるのでお互いにいい刺激になるのではないかと思います。

是非、チェックしてみてください。

まとめ

今回は、外国人をトンネル推進工事で採用するための方法を特定技能ビザを通して解説していきました。

まとめますと、

  • トンネル推進工事に関する作業は一部制限がある
  • トンネル推進工事に関わる掘る以外の作業も一部行うことができる
  • 重機や工具も特別教育や技能講習を受講させれば一部使用することができる
  • 条件をクリアすれば雇用もできるし、建設キャリアアップシステムにも登録することができる

ですね。

外国人を現場に採用することは、多くの制限が伴います。

しかし、建設業界の人手不足を考えると外国人雇用は貴重な人材となりえます。

条件などをチェックして、是非外国人雇用を採用するのを検討してみてはいかがでしょうか。