塩ビシート・塗床の1次検定における頻出キーワード解説!床シート工事において重要なポイントや注意すべきポイントを、1級建築施工施工管理技士の私が解説します。溶接のタイミングや溶接の削り取り、圧着の手順など、実務に役立つ情報を丁寧に解説していきます。試験対策だけでなく、実務でも役立つ知識を身につけて、建築のプロとしてさらなる成長を目指しましょう!
- 1 1級建築施工管理技士過去問類似問題10問にチャレンジ
- 1.1 Q1.合成樹脂ウィール床シート(ビニル床シート)の施工に関する記述として、
- 1.2 Q2.ビニル床シートの熱風溶接工法に関する記述として
- 1.3 Q3.床シートの溶接部における余盛りの削り取り作業に関する記述として、
- 1.4 Q4.塗り床工事の施工環境に関する記述として、
- 1.5 Q5.弾性ウレタン樹脂系塗り床の施工に関する記述として、
- 1.6 Q6.床工事の下地処理および接着剤に関する記述として、
- 1.7 Q7.リノリウム床シートの施工に関する記述として、
- 1.8 Q8.塗り床の欠陥防止に関する記述として、
- 1.9 Q9.ビニル床シートの圧着作業に関する記述として、
- 1.10 Q10.床シートおよび塗り床の養生に関する記述として、
- 1.11 1級建築施工施工管理技士内装塩ビシート解答
- 2 1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説
1級建築施工管理技士過去問類似問題10問にチャレンジ
Q1.合成樹脂ウィール床シート(ビニル床シート)の施工に関する記述として、
最も不適当なものはどれか。
1.床シートを張り付ける24時間前に現場に運び込み、巻きぐせを取るため仮敷きを行った。
2.下地が防湿層のない土間コンクリートであったため、接着剤には耐水性のあるエポキシ樹脂系接着剤を使用した。
3.シートの圧着に際しては、まずハンドローラーで空気を押し出し、その後に45kg程度の重量ローラーで全体を圧着した。
4.シートを張り付けた直後、接着剤が乾燥して硬化を始める前に熱風溶接機による溶接作業を行った。
Q2.ビニル床シートの熱風溶接工法に関する記述として
最も不適当なものはどれか。
1.溶接に先立ち行う溝突き作業において、溝の深さはシート厚さの2/3程度とした。
2.溶接部の余盛りの削り取りは、溶接部分が完全に冷却したことを確認してから行った。
3.溶接棒の種類は、接着性を高めるために床シート本体よりも軟らかい材質のものを選定した。
4.溶接作業は、シートを張り付けてから24時間以上経過し、接着剤が硬化した後に行った。
Q3.床シートの溶接部における余盛りの削り取り作業に関する記述として、
最も不適当なものはどれか。
1.溶接後、表面がまだ温かいうちに一気に削り取って平滑に仕上げた。
2.削り取り作業には、専用のトリミングナイフ(スカンジナビアナイフ等)を使用した。
3.一度に削らず、冷却後に周囲のシート面と平坦になるように慎重に作業した。
4.温かいうちに削ると、冷却後に溶接部が収縮して凹みが生じるため、完全な冷却を待った。
Q4.塗り床工事の施工環境に関する記述として、
最も不適当なものはどれか。
1.施工場所の気温が3℃であったため、塗膜の硬化不良を懸念して作業を中止した。
2.降雨により室内の相対湿度が90%となったため、結露のおそれがあるものとして作業を中止した。
3.下地コンクリートの不陸を修正するため、プライマーを塗布する前に樹脂パテによる平滑処理を行った。
4.直射日光による気泡(ピンホール)の発生を防ぐため、窓にシートを張るなどの日除け対策を講じた。
Q5.弾性ウレタン樹脂系塗り床の施工に関する記述として、
最も不適当なものはどれか。
1.1回当たりの塗り厚さが2mm以下となるように、材料の配分と塗布量を管理した。
2.防滑仕上げとするため、下塗材が硬化する前に乾燥砂を均一に散布した。
3.プライマーが指触乾燥したことを確認した後、下地の亀裂や凹凸を樹脂パテで補修した。
4.厚膜に仕上げるため、1回の工程で5mmの厚みを付けて一気に塗り上げた。
Q6.床工事の下地処理および接着剤に関する記述として、
最も不適当なものはどれか。
1.コンクリート下地の平坦さを確認したところ、3mにつき7mm以内であったので、そのまま施工した。
2.水回りの床シート張りにおいて、耐水性を確保するために合成樹脂エマルション形接着剤を使用した。
3.接着剤の塗布にあたっては、所定のくし目ごてを用い、塗りむらがないように均一に塗布した。
4.接着剤のオープンタイムは、現場の気温や湿度に応じて適切に調整した。
Q7.リノリウム床シートの施工に関する記述として、
最も不適当なものはどれか。
1.リノリウムは柔軟性が高いため、現場搬入後1~2時間の仮敷きですぐに張り付け作業を開始した。
2.シートの張り付け後、重量ローラーを用いて縦横方向に繰り返し転圧した。
3.室温が低すぎるとシートが硬く破損しやすいため、室温を20℃前後に保って施工した。
4.継目部分は、専用の溶接棒を用いて熱風溶接工法により処理した。
Q8.塗り床の欠陥防止に関する記述として、
最も不適当なものはどれか。
1.コンクリート下地の含水率が10%以下であることを確認してから施工を開始した。
2.下地表面に浮き出たレイタンスや油分は、接着不良の原因となるため完全に取り除いた。
3.トップコート(上塗材)に防滑用の砂を混ぜて攪拌し、一度の塗装で防滑仕上げを完了させた。
4.気温が著しく上昇する時間帯の施工を避け、下地温度の急変による膨れを防止した。
Q9.ビニル床シートの圧着作業に関する記述として、
最も不適当なものはどれか。
1.空気を押し出すための圧着棒(木製またはプラスチック製)は、中央から外側へ向けて動かした。
2.最終的な圧着に使用するローラーは、質量45kg程度のものを使用した。
3.作業効率を上げるため、空気出しの工程を省き、いきなり45kgローラーで圧着した。
4.長尺シートの張り合わせ部において、接着剤がはみ出した場合は速やかに拭き取った。
Q10.床シートおよび塗り床の養生に関する記述として、
最も不適当なものはどれか。
1.シート張り完了後、接着剤が硬化するまで少なくとも24時間は歩行を禁止した。
2.塗り床の施工後、硬化する前に塵埃が付着しないよう、出入り口を封鎖して立入りを制限した。
3.冬期の塗り床施工において、採暖により室温を10℃以上に維持して硬化を促進させた。
4.溶接直後の温かい状態の溶接部に対し、保護のために直ちに養生テープを貼り付けた。
1級建築施工施工管理技士内装塩ビシート解答
Q1:4(溶接は12〜24時間経ってから)
Q2:3(溶接棒はシートと同質の材料を使用する)
Q3:1(冷めてから削るのが正解。温かいうちは凹みの原因)
Q4:3(パテはプライマーの「後」に行う)
Q5:4(1回2mm以下とする。厚塗りは硬化不良の原因)
Q6:2(水回りにエマルション形はNG。ウレタンやエポキシを使う)
Q7:1(リノリウムも24時間以上の仮敷きが必要)
Q8:3(砂は下塗りが硬化する前に散布する。混ぜて塗るのではない)
Q9:3(先に空気出しを行わないと気泡が残る)
Q10:4(熱い状態でテープを貼ると変色や変形の原因になる)
1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説

1. 床シート(ビニル・リノリウム)工事の頻出ポイント
床シートは「なじませる時間」と「溶接のタイミング」が命です。
| 項目 | 頻度 | 正しい施工(ここを覚える!) | 引っかけキーワード |
|---|---|---|---|
| 仮敷き(巻きぐせ) | ★★★ | 施工24時間以上前に広げ、室温(20℃以上)で放置する。 | 「直前に広げる」「短時間(1~2時間)」 |
| 溶接のタイミング | ★★★ | シート張付け後、12時間以上(24時間以上が望ましい)経ってから行う。 | 「直後に行う」「接着剤が乾く前」 |
| 溶接の削り取り | ★★★ | 溶接部が完全に冷却してから余盛りを削る。 | 「温かいうちに削る」(※凹みの原因) |
| 溶接溝の深さ | ★★☆ | シート厚さの2/3程度まで溝を突く。 | 「全部突き抜ける」「1/2程度」 |
| 圧着の手順 | ★★☆ | 圧着棒(空気出し)→ 45kgローラー(圧着)の順。 | 「いきなりローラー」「10kgローラー」 |
| 土間・水回り接着剤 | ★★☆ | 水気がある所はエポキシ樹脂系やウレタン樹脂系を使う。 | 「合成樹脂エマルション形」(水に弱い) |
| 下地の平坦さ | ★☆☆ | 3mにつき7mm以下とする。 | 3mにつき「10mm」「5mm」 |
2. 塗り床(エポキシ・ウレタン)工事の頻出ポイント

塗り床は「環境条件」と「気泡対策」がよく出ます。
| 項目 | 頻度 | 正しい施工(ここを覚える!) | 引っかけキーワード |
|---|---|---|---|
| 気象条件(中止) | ★★★ | 気温5℃以下、または湿度85%以上。 | 湿度「70%」で中止、気温「10℃」で中止 |
| 直射日光対策 | ★★☆ | 気泡(ピンホール)防止のため、日除けを設置する。 | 「日光で乾燥を早める」 |
| 1回の塗厚 | ★★☆ | 弾性ウレタン等は1回2mm以下とする。 | 1回で「5mm塗る」 |
| 防滑仕上げ(砂) | ★★☆ | 下塗りが硬化する前に散布する。 | 「硬化後に」「上塗りと混ぜて」 |
| 下地調整(パテ) | ★☆☆ | プライマー乾燥後に樹脂パテで平滑にする。 | 「プライマーの前に」パテを打つ |
1級試験対策!「逆転」の引っかけパターン
- 「冷めてから」vs「温かいうちに」
- 床シートの溶接部を削るタイミングは、必ず「冷めてから」です。温かいうちに削ると、冷えた時に収縮して溝が凹んでしまいます。これは実務でも試験でも超定番です。
- 「2/3」という数字
- 溶接の溝の深さは「2/3」です。半分(1/2)でもなく、全部でもありません。この「2/3」は1級試験で非常によく出る数字です。
- 土間コンの接着剤
- 「防湿層のない土間」は下から湿気が来るため、耐水性のない接着剤はNGです。「ウレタン樹脂系」を使っているかどうかがポイントになります。
- 「待つ」施工
- 床シートの「仮敷き24時間」や「溶接待ち12時間」など、床工事はとにかく「待つ」のが正解というパターンが多いです。「効率化のためにすぐやった」はだいたい×です。
🏗️ 一級建築施工管理技士の最短合格には「イメージ」と「慣れ」が不可欠!
「文字だけの暗記が辛い…」という方は、マンガで現場の動きを視覚的に理解し、類似問題で出題パターンを攻略するのが最も効率的です。
- ✅ マンガの効果: 複雑な施工手順をストーリーで脳に定着。
- ✅ 類似問題の効果: ひっかけに強くなり、確実に得点源へ。
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| 試験対策カテゴリー | 重要度 | 攻略のポイント | 解説ページ |
|---|---|---|---|
| 🏗️ 施工(土工躯体) | 配点最大級!実務経験を点数に変える | 対策を見る | |
| 🏗️ 施工(仕上げ) | 多岐にわたる工種の要点を整理 | 対策を見る | |
| 📐 構造力学 | 計算パターンを掴めば確実に得点源 | 対策を見る | |
| 📐 建築学 | 計画・環境も含めた広範な基礎知識 | 対策を見る | |
| 📐 環境工学 | 用語と数値の相関関係を理解する | 対策を見る | |
| 💡 共通知識 | 測量・契約など足切り回避に必須 | 対策を見る | |
| 📐 建築建材 | 各材料の特性を比較して効率よく暗記 | 対策を見る |
※重要度は一級建築施工管理技士の出題傾向に基づきます。