一級建築施工管理技士の学科試験で頻出する金属材料の特徴について、重要ポイントと類似問題をまとめて攻略します。アルミニウム、鋼、ステンレス、チタン、銅、亜鉛めっきなど、建築で必須の金属材料の性質を正しく理解することが合格への近道です。
1級建築施工管理技士 マンガで説明|金属材料加工ステンレスアルミの性質

1. アルミニウムの性質と合金
- 耐食性UP:マンガン・マグネシウム
- 強度UP:マグネシウム+ケイ素
- アルマイト処理:耐食性+耐摩耗性UP
2. 鋼(スチール)とステンレスの性質
- 鋼の溶接性:マンガン・ケイ素で改善
- ステンレス:Cr+Ni、炭素量が少ないほど耐食性UP
- もらい錆:鉄粉・塩分付着が原因
3. チタン・銅・亜鉛めっきの特徴
- チタン:軽い・超耐食
- 銅:熱伝導率が大きい・緑青は保護膜
- 亜鉛めっき:犠牲防食作用で鋼を守る
一級建築施工管理技士金属防食加工合格へのポイント解説
金属材料は「何を混ぜるとどう変わるか」の組み合わせ問題が頻出。特にステンレスの「炭素量が少ないほど耐食性UP」は逆転のひっかけとしてよく出ます。

1級建築施工管理技士 過去問類似問題5問にチャレンジ|金属材料
第1問:アルミニウム合金(最も不適当なもの)
- アルミニウムにマンガンやマグネシウムを添加すると、耐食性が向上する。
- アルミニウムにマグネシウムとケイ素を添加した合金は、耐食性と強度の両方が向上する。
- 陽極酸化皮膜(アルマイト)処理を施すと、耐食性は向上するが、耐摩耗性は低下する。
- アルミニウムは、鉄に比べて熱膨張係数が大きい。
第2問:鋼(スチール)の溶接性(最も不適当なもの)
- 鋼にマンガンやケイ素を適量添加すると、溶接性が改善される。
- 鋼の炭素含有量が多くなると、溶接性は低下する。
- ステンレス鋼は、クロムやニッケルを含有させた合金鋼である。
- ステンレス鋼では、炭素含有量が多いほど耐食性が向上する。
第3問:ステンレス鋼の錆(最も不適当なもの)
- ステンレス鋼は、不動態皮膜により耐食性に優れる。
- 「もらい錆」とは、外部の鉄粉が付着して錆びる現象である。
- 海岸付近では、塩分が付着してもステンレス鋼であれば「もらい錆」は発生しない。
- ステンレス鋼は、普通鋼に比べて熱伝導率が小さい。
第4問:チタン・銅(最も不適当なもの)
- チタンは鉄より密度が小さく軽量である。
- チタンは耐食性が極めて高く、海水にも強い。
- 銅は鉄より熱伝導率が大きく、耐食性にも優れる。
- 銅は乾燥空気中で緑青を形成すると、強度が著しく低下する。
第5問:溶融亜鉛めっき(最も不適当なもの)
- 亜鉛が腐食することで鋼材を守る「犠牲防食作用」がある。
- 亜鉛めっき層の腐食生成物は、外部からの腐食因子の浸入を抑制する。
- 溶融亜鉛めっきは複雑形状でも均一にめっきを施せる。
- めっきが剥離しても防食性能に影響はない。
1級建築施工管理技士 類似問題【解答と解説】
- 第1問:3アルマイト処理は耐摩耗性も向上するため、「低下する」は誤り。
- 第2問:4ステンレス鋼は炭素量が少ないほど耐食性が高い。
- 第3問:3海岸付近では塩分付着によりもらい錆が発生する。
- 第4問:4銅の緑青は保護膜であり、強度低下はしない。
- 第5問:4めっき剥離は錆の原因となるため、補修が必要。