【1級建築施工管理技士】1次検定「コンクリート構造」の頻出キーワード解説&類似問題対策

一級建築施工管理技士を目指す皆さん、お疲れ様です!今回の記事では、建築学の重要トピック「コンクリート構造」に焦点を当て、試験で頻出のキーワードを完全攻略します。特に建物の耐震性を左右する柱と梁のルールについて、具体的な解説を行います。鉄筋の配置や壊れ方、施工上のポイントなど、試験で重要な要素を丁寧に解説していきます。一緒に一級建築施工管理技士試験に備え、コンクリート構造の理解を深めましょう!

1級建築施工管理技士過去問類似問題5問にチャレンジ

第1問:梁の破壊形式とじん性

鉄筋コンクリート造の梁の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 大地震時に建物が倒壊するのを防ぐため、梁は「せん断破壊」よりも「曲げ降伏」が先行するように設計する。
  2. 梁の端部が曲げ降伏した後に、大きな変形に耐えられる能力を「じん性(ねばり)」と呼ぶ。
  3. 梁のせん断耐力を高めるためには、主筋の量を増やすよりも「あばら筋(スターラップ)」の量を増やす方が有効である。
  4. 梁の曲げ降伏を確実に先行させるためには、あばら筋の量を極力少なく設定するのがよい。

第2問:柱の帯筋と変形能力

柱の構造細筋および耐力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 柱のじん性を高めるためには、帯筋(おびきん)の径を太くするよりも、その間隔を密にすることの方が有効である。
  2. 柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の0.8%以上とする。
  3. 柱の中心部に「中子筋(なかごきん)」を追加することは、コンクリートの拘束力を高め、じん性を向上させるのに有効である。
  4. 柱のせん断耐力は、柱にかかる軸方向の圧縮力が大きくなるほど、比例して無限に大きくなる。

第3問:梁の貫通孔(スリーブ)

梁に設備用の貫通孔を設ける際のルールに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 梁に貫通孔を設けた場合の構造耐力の低下は、一般に「曲げ耐力」よりも「せん断耐力」の方が著しい。
  2. 梁に設ける貫通孔の径は、原則として「梁せい(梁の高さ)」の1/3以下とする。
  3. 複数の貫通孔を設ける場合、孔の中心間隔は、孔径の3倍以上離すことが推奨される。
  4. 貫通孔の周囲に補強筋を設けても、低下したせん断耐力を回復させることはできない。

第4問:床スラブの役割と剛性

床スラブの構造的な役割に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 床スラブは、地震力を各垂直部材(柱や壁)に伝達し、同一階の水平変位を等しく保つ役割(面内剛性)を持つ。
  2. 床スラブの面内剛性が高いほど、建物全体の「ねじれ」に対して有利に働く。
  3. 床スラブの過大なたわみを防止するためには、小梁を設けてスラブ1枚当たりの面積を小さくすることが有効である。
  4. 床スラブは上下方向の荷重(積載荷重など)を支えるのが主目的であり、地震時の水平力に対する影響は考慮しなくてよい。

第5問:部材の断面と寸法ルール

鉄筋コンクリート造の部材寸法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 普通コンクリートを使用する場合、柱の小径は、原則としてその構造耐力上主要な支点間の距離の1/15以上とする。
  2. 梁のあばら筋の間隔は、原則として梁せいの1/2以下、かつ250mm以下とする。
  3. 帯筋の端部は、地震時に外れにくいよう、原則として135°以上の鋭角に折り曲げて定着させる。
  4. 柱の主筋を多く入れるほど、コンクリートとの付着性能が高まり、付着割裂破壊は起こりにくくなる。

1級建築施工管理技士類似問題【解答と解説】

  • 第1問:4
    • 解説: 梁をねばらせる(曲げ降伏先行)ためには、斜め折れ(せん断破壊)を防ぐための「あばら筋」を十分に配置しなければなりません。少なくするのは逆効果です。
  • 第2問:4
    • 解説: 適度な圧縮力は耐力を高めますが、圧縮力が大きすぎると、コンクリートが耐えきれず「バキッ」と壊れる(ぜい性破壊)原因になります。
  • 第3問:4
    • 解説: 孔の周囲に補強筋(スリーブ補強)を適切に配置することで、低下した耐力を補うことができます。
  • 第4問:4
    • 解説: マンガにある通り、床スラブの「面内剛性」は地震の力をコントロールする非常に重要な役割を担っています。
  • 第5問:4
    • 解説: 主筋が多すぎると、鉄筋同士の間隔が狭くなり、コンクリートが主筋に沿って剥がれる「付着割裂破壊」が逆に起きやすくなります。

1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説

RC構造設計(じん性・柱・梁)の重要ポイント表

項目重要度過去問の「ひっかけ」キーワード対策のポイント
理想の破壊形式★★★せん断破壊を曲げ降伏より先に起こさせる」絶対にNG。曲げ降伏(グニャッ)を先行させ、ねばり(じん性)を出す。
柱の帯筋★★★「帯筋を太くすれば、主筋の量を減らせる役割が違う(主筋=曲げ、帯筋=せん断・拘束)。帯筋を密にするとじん性が増す。
柱の主筋量★★☆「主筋の全断面積は、コンクリート断面積の0.4%以上とする」数値ミス。0.8%以上が正解。
梁の貫通孔★★★「貫通孔を設けると、曲げ耐力が著しく低下する」穴の影響はせん断耐力に直撃する。
貫通孔の寸法★★☆「穴の径は、梁せいの1/2以下とする」大きすぎ。1/3以下、かつ間隔は径の3倍以上
床スラブの役割★★☆「スラブは鉛直荷重を支えるが、水平剛性には寄与しない」大間違い。床は水平変位を等しく保つ(面内剛性)超重要パーツ。
クリープ対策★★☆単筋梁にすることで、長期のクリープたわみを抑制する」逆。複筋梁(上下に鉄筋)にすることで長期変形を抑える。

1. 壊れ方の理想:ねばりで耐える

キーワード:曲げ降伏、せん断破壊、じん性(ねばり)

  • 「バキッ」ではなく「グニャッ」:
    大きな地震が来たとき、建物がいきなり崩壊(せん断破壊)するのは最悪のシナリオです。
  • 理想の壊れ方:
    梁の端っこが先にゆっくり曲がって耐え始める(曲げ降伏)ように設計します。これを「せん断破壊より曲げ降伏を先行させる」といい、建物に「じん性(ねばり)」を持たせるための鉄則です。

2. 柱を強く、しなやかにするルール

キーワード:帯筋(おびきん)、中子筋(なかごきん)、軸方向圧縮応力度

  • 帯筋は「締め付け」が命:
    柱の周りにある「帯筋」は、コンクリートが外側に弾け飛ぶのを防ぎます。じん性を高めるには、鉄筋を太くするよりも、「間隔を細かく(密に)する」ことや、内側を補強する「中子筋」を使うのが効果的です。
  • 数字の目安:
    • 主筋の量:コンクリート断面積の 0.8%以上
    • 柱の太さ:支点間距離(階高など)の 1/15以上
  • 重すぎ注意:
    柱にかかる重さ(軸方向圧縮応力度)を小さく抑えることで、急激な破壊(ぜい性破壊)を防げます。

3. 梁(はり)の急所と補強

キーワード:あばら筋(スターラップ)、貫通孔(かんつうこう)、複筋梁

  • あばら筋の役割:
    梁が斜めにバキッと折れる「せん断破壊」を防ぐのがあばら筋です。あばら筋を増やすことで、梁のせん断耐力はアップします。
  • 穴(貫通孔)の影響:
    梁に設備用の穴を開けると、「曲げ耐力」よりも「せん断耐力」の方が著しく低下します。
    • 穴のサイズ:梁せいの 1/3以下
    • 穴の間隔:穴の直径の 3倍以上 離すのがルールです。
  • 圧縮鉄筋の効果:
    引張側だけでなく圧縮側にも鉄筋を入れる(複筋梁)と、長年の重みで梁が曲がる「クリープたわみ」を防ぐのに有効です。

4. 床スラブの重要な役割

キーワード:面内剛性(めんないごうせい)

  • みんなで一緒に揺れる:
    床(スラブ)は、建物が揺れたときに各柱の動きをバラバラにさせず、「水平変位を等しく保つ」役割があります。そのため、床の板としての強さ(面内剛性)は高いほど有利になります。

合格へのワンポイント

試験では、「梁に穴を開けると曲げ耐力より(せん断耐力)が低下する」や、「じん性を高めるには帯筋の間隔を(広く/密に)する」といったキーワードの入れ替えが頻出です。
「バキッと折れるのはせん断、グニャリは曲げ」「穴を開けたら斜め割れに注意」というイメージで攻略しましょう!

🏗️ 一級建築施工管理技士の最短合格には「イメージ」と「慣れ」が不可欠!

「文字だけの暗記が辛い…」という方は、マンガで現場の動きを視覚的に理解し、類似問題で出題パターンを攻略するのが最も効率的です。

  • マンガの効果: 複雑な施工手順をストーリーで脳に定着。
  • 類似問題の効果: ひっかけに強くなり、確実に得点源へ。

「何から始めればいいか迷っている」方は、まずはこの学習法をチェックしてみてください。

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