【No. 10】 コンクリートの打込み・締固めに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
(1) コンクリート打込み時にシュートを用いる場合は、斜めシュートを標準とする。
(2) 打ち込んだコンクリートの粗骨材が分離してモルタル分が少ない部分があれば、その分離した粗骨材をすくい上げてモルタルの多いコンクリートの中に埋め込んで締め固める。
(3) 型枠内に打ち込んだコンクリートは、材料分離を防ぐため、棒状バイブレータを用いてコンクリートを横移動させながら充填する。
(4) コールドジョイント発生を防ぐための許容打ち重ね時間間隔は、外気温が高いほど長くなる。
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【No. 10】 コンクリートの打込み・締固め
正解:(2)
材料分離が生じた場合、分離した粗骨材は取り除き、モルタル分の多いコンクリートの中に埋め戻して十分に締め固めるのが正しい処置です。
- (1) ×:シュートを用いる場合は、材料分離を防ぐため「縦シュート」を標準とし、斜めシュートの使用は避けるべきです。
- (2) 〇:記述の通りです。分離した石(粗骨材)を捨てずに、モルタル分が豊富な箇所へ戻して一体化させます。
- (3) ×:バイブレータをコンクリートの横移動(平らに流す作業)に使ってはいけません。材料分離の最大の原因となります。
- (4) ×:外気温が高い(暑い)ほど凝結が早まるため、許容打ち重ね時間間隔は「短く」なります。
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【ここが狙われる!逆のパターン】
・シュート:斜めシュートは×。縦シュートが原則。
・バイブレータ:横移動に使うのは×。鉛直(垂直)に差し込むのが基本。
・打重ね時間(コールドジョイント対策):
気温25℃超(暑中)→ 2時間以内
気温25℃以下(標準)→ 2.5時間以内
「気温が高いほど、時間は短くなる」とセットで暗記しましょう。
出題難易度:★★★☆☆(重要)
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さらに深掘り!一級土木施工管理技士試験対策ポイント
- 選択肢(2) 材料分離の修正(正解の理由):
- イメージ: コンクリートをドサッと置いた際、石(粗骨材)だけが転がって固まってしまうことがあります。
- 処置: その石を「ポイッと捨てる」のはNGです。コンクリートの配合が変わってしまいます。正しくは、「モルタルの多い場所に埋め戻し、バイブレータでしっかり混ぜて馴染ませる」です。
- 選択肢(1) シュートの基本(縦vs斜め):
- 斜めシュートがダメな理由: 滑り台のように斜めに流すと、重い石が先に転がり落ち、軽いモルタルが後に残るため、盛大に「材料分離」が起きます。
- 対策: 自由落下させる「縦シュート(ホッパー付きなど)」を使い、さらに落差が1.5mを超える場合は、分離防止のために管(筒)を用いるのがルールです。
- 選択肢(3) バイブレータの「横移動」禁止:
- 理由: バイブレータは「震わせて空気を抜く」ための道具です。これを横に動かしてコンクリートを運ぼうとすると、セメントペースト(液体分)だけが先に流れてしまい、石が取り残されます。
- 正しい使い方: 鉛直(垂直)に、50cm以下の間隔で差し込みます。抜くときは穴が残らないよう「ゆっくり」引き抜くのがコツです。
- 選択肢(4) 打ち重ね時間間隔(数値が大事!):
- コールドジョイントとは: 先に打ったコンクリートが固まり始めた後に、上から新しい分を打つとできる「層(不連続な面)」のことです。
- 気温との関係: カレーが夏場に早く傷むのと同じで、コンクリートも暑いほど早く固まります。
- 暗記数値:
- 25℃超(夏):2時間以内(急いで打つ!)
- 25℃以下(春秋冬):2.5時間以内