【1級建築施工管理技士】1次検定「塗装下地のポイント」の頻出キーワード解説&類似問題対策

【1級建築施工管理技士】1次検定における「塗装下地のポイント」に焦点を当てた解説記事へようこそ!本記事では、塗装下地に関する重要キーワードの解説や類似問題対策を取り上げます。施工管理技士経験者が実践的な視点からポイントを解説し、あなたの学習をサポートします。溶接部の処理から亜鉛めっき面、下地の吸込止めまで、実務に役立つ情報が満載です。正しい施工方法や引っかけキーワードを押さえて、一次試験に備えましょう

1級建築施工管理技士塗装工事類似問題5問にチャレンジ

第1問:鋼面の塗装に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 溶接部のスラグやスパッタは除去し、アルカリ性を中和するために中和処理を行った。
  2. 亜鉛めっき鋼面の付着性を向上させるため、全面にエッチングプライマーを塗布した。
  3. ブラスト処理により素地調整を行った鉄面は、錆の発生を防ぐため、翌日に下塗りを行った。
  4. 屋外の鉄鋼面の下塗りに、変性エポキシ樹脂プライマーを用いた。

第2問:コンクリート・ボード面の塗装に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. けい酸カルシウム板の吸込止めとして、反応形合成樹脂ワニスを全面に塗布した。
  2. 押出成形セメント板の塗装において、下地調整塗りの工程を省略して吸込止め処理を行った。
  3. コンクリート面の大きな穴埋めや不陸調整には、エマルション樹脂パテを用いた。
  4. 木部の素地面に著しい変色があったので、漂白剤を用いて修正してから透明塗料を塗った。

第3問:塗料の取り扱いに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 2液形ポリウレタンエナメルは、硬化剤を混合した後、所定の可使時間内に使い切る量だけ調合した。
  2. アクリル樹脂エナメル塗りにおいて、中塗りと上塗りに同一の材料を使用した。
  3. つや有り合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、気温が5℃以下になるおそれがあったので施工を中止した。
  4. 2液形塗料において、余った塗料に新しく調合した塗料を継ぎ足して翌日に使用した。

第4問:工程間隔と塗り方に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りにおいて、工程間隔があきすぎると層間付着性が低下するため、規定の時間内に上塗りを行った。
  2. アクリル樹脂エナメル塗りにおいて、下塗り、中塗り、上塗りのすべてに同一の材料を用いた。
  3. ローラーブラシ塗りにおいて、入隅や隅角部などは、あらかじめ刷毛で「切り込み」を行った。
  4. 吹き付け塗りにおいて、スプレーガンの運行速度は、常に一定の速度で行った。

第5問:下地調整とパテに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. コンクリート面へのアクリル樹脂系エナメル塗りにおいて、穴埋めパテかいに塩化ビニル樹脂パテを用いた。
  2. セメントモルタル面の下地調整において、付着を阻害するレイタンスや付着物を取り除いた。
  3. 合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、パテ付け部は十分に乾燥させた後に、サンドペーパーで平滑に磨いた。
  4. 亜鉛めっき鋼面を、あらかじめリン酸塩処理したものを使用したので、エッチングプライマーを省略した。

1級建築施工施工管理技士塗装工事【解答と解説】

  • 第1問:正解 3
    • 解説:ブラスト処理後の鉄面は非常に錆びやすいため、「直ちに(当日中)」下塗りを行うのが鉄則です。「翌日」は×。
  • 第2問:正解 2
    • 解説:漫画にもある通り、下地調整は「省略NG」です。吸込止めを行う前に、必ず適切な下地調整が必要です。
  • 第3問:正解 4
    • 解説:2液形は化学反応で固まるため、「作り置き」や「継ぎ足し」は厳禁です。可使時間内に使い切りましょう。
  • 第4問:正解 2
    • 解説:「すべて同一材料」は典型的なひっかけです。下塗りは密着性を高める専用の「シーラー・プライマー」を使います。
  • 第5問:正解 1
    • 解説:コンクリートの穴埋めには、強度の高い「エマルション樹脂パテ」等を使います。「塩化ビニル樹脂パテ」は壁紙用なので塗装下地には不適当です。

溶接部の処理」「亜鉛めっき面の下地処理」は、言葉を入れ替えて何度も出題される超重要項目です。

1級建築施工管理技士マンガで塗装工事出題頻度の高いポイントと解説

1級建築施工管理技士マンガで塗装工事出題頻度の高いポイントと解説その2

塗装工事の頻出ポイント・引っかけキーワード一覧

項目(対象物)頻度正しい施工(ここを覚える!)引っかけキーワード(これが出たら×)
溶接部の処理★★★スラグはアルカリ性なので、中和処理(水洗いや研磨)を行う。「自然放置」で中和を待つ
亜鉛めっき面★★★付着性を高めるため、エッチングプライマーを塗る。そのまま塗装、「クロム酸塩処理」を適用する(※1)
鉄面のブラスト★★☆錆びやすいため、処理後は直ちに(即日)下塗りする。翌日に行う、「しばらく待つ」
下地の吸込止め★★☆けい酸カルシウム板等は、反応形合成樹脂ワニス等を全面に塗る。「下地調整を省略」して吸込止めを行う
パテ処理★☆☆コンクリートの穴埋めには、エマルション樹脂パテ等を使う。「塩化ビニル樹脂パテ」を用いる
アクリル樹脂塗り★★☆「中塗りと上塗り」は同一材料でOK。「下塗り・中塗り・上塗り」すべて同一材料
2液形塗料★★☆2つを混ぜるタイプは、可使時間(ポットライフ)内に使い切る。「翌日まで」使う、作り置きする
ふっ素樹脂塗り★☆☆層間付着性(重なり)のため、工程間隔は規定時間(例:24時間以内等)を守る。間隔を「あけすぎる」
木部の変色★☆☆甚だしい変色は、漂白剤を用いて修正する。そのまま塗る、「パテで隠す」

※1:クロム酸塩処理は、現在環境負荷の観点から建築塗装では原則行われません(付着を阻害する場合もあります)。


合格のための「引っかけ」見極め術

  1. 「自然放置」は疑え!
    塗装下地において「自然に良くなるのを待つ」という選択肢は、ほぼ間違い(×)です。溶接部もコンクリートも、人間が手を加えて処理する必要があります。
  2. 「すべて同一材料」に注意!
    塗装は「下塗り(接着剤役)」「中・上塗り(色・保護役)」で役割が違います。「下塗りまで同じ」と書かれていたら疑ってください。
  3. パテの種類
    「塩化ビニル樹脂パテ」は主にビニル壁紙の下地用です。コンクリートや塗装下地の穴埋めには強度が足りないため、試験では「間違い」の選択肢としてよく登場します。

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