目次
- 1 1級建築施工管理技士過去問類似問題10問にチャレンジ
- 1.1 【問1】折板屋根工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.2 【問2】溶接工事における下地処理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.3 【問3】タイトフレームの溶接施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.4 【問4】金属製屋根の雨押え等の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.5 【問5】心木なし瓦棒葺の吊子の取付けに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.6 【問6】屋根工事に使用する釘の材質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.7 【問7】引掛け桟瓦葺の施工順序に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.8 【問8】金属屋根の役物(やくもの)工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.9 【問9】屋根工事の共通事項に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.10 【問10】屋根の防水および排水に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 2 1級建築施工施工管理技士屋根工事解答と解説(正解は「不適当なもの」)
1級建築施工管理技士過去問類似問題10問にチャレンジ
【問1】折板屋根工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 軒先の先端部には、雨水が裏面に回るのを防ぐため、15度程度下方に折り曲げる「尾垂れ」を設けた。
- タイトフレームと折板を固定するボルトの締め付けは、中央部から軒先に向かって順次行った。
- 水上側の端部には、強風による雨水の浸入を防ぐため、止水面戸を取り付けた。
- 軒先の「尾垂れ」の加工において、折り曲げる角度を30度とした。
【問2】溶接工事における下地処理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- タイトフレームの溶接を行う際、溶接箇所の防錆塗装をグラインダーで除去してから作業を行った。
- 高力ボルト接合部において、摩擦面となる範囲の防錆塗装を除去し、黒皮を取り除いた。
- 作業効率を優先し、タイトフレームの防錆塗装の上から直接隅肉溶接を行った。
- 溶接終了後、溶接部周辺のスラグを清掃し、直ちに補修塗装を施した。
【問3】タイトフレームの溶接施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- タイトフレームの隅肉溶接は、立上がり部分の縁(端部)まで欠損なく全周溶接した。
- タイトフレームの立上がり部分の溶接は、上端の縁から10mm程度残して行った。
- 溶接棒は、母材の材質に適合し、かつ乾燥したものを使用した。
- 溶接作業の管理において、アンダーカットやピットなどの欠陥がないことを目視で確認した。
【問4】金属製屋根の雨押え等の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 水上の壁際における雨押えの立上り高さは、250mm以上確保した。
- けらば包みの継手の重ね幅は、60mm以上とし、定形シールを挟み込んだ。
- けらば包みの継手の重ね幅を40mmとし、シール材を使用せずに固定した。
- 軒先等の水下側の立上り高さは、水上側より低い数値(150mm程度)とした。
【問5】心木なし瓦棒葺の吊子の取付けに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 吊子の材質は、屋根葺き材と同種の材質のものを使用した。
- 吊子のサイズは、幅を30mm、長さを60mm以上とした。
- 吊子の取付け間隔は、一般部において600mm程度とした。
- 吊子のサイズを、幅60mm、長さ30mmとして取り付けた。
【問6】屋根工事に使用する釘の材質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 塗装メッキ鋼板の取付けにおいて、異種金属接触腐食を防ぐためにステンレス鋼製の釘を使用した。
- 銅板葺きの取付けにおいて、同種の材質である銅釘を使用した。
- メッキ鋼板の腐食を防止するため、釘には鉛めっき製のものを使用した。
- ステンレス鋼板の取付けには、ステンレス鋼製の釘またはボルトを使用した。
【問7】引掛け桟瓦葺の施工順序に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 瓦下地において、雨水の排水を円滑にするため、まず縦桟木を打ち、その上に横桟木を打った。
- 瓦の割付けに合わせ、先に横桟木を打ち、その上に縦桟木を直交させて固定した。
- アスファルトルーフィングの重ね幅は、上下(長手)方向に100mm以上とした。
- 軒先瓦の取付けには、ステンレス鋼線等を用いて強固に固定した。
【問8】金属屋根の役物(やくもの)工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 軒先部において、折板の先端を15度下方に曲げる加工を施した。
- けらば包みの継手部分には、止水性を確保するために定形シール材を併用した。
- 壁際の雨押えにおいて、防水性を高めるため立上り高さを200mmとした。
- 谷樋の継手の重ね幅は、一般に屋根の勾配に応じて150mm~200mm以上とした。
【問9】屋根工事の共通事項に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 折板屋根の運搬・荷揚げに際し、製品に傷や変形が生じないよう養生を行った。
- タイトフレームの溶接において、風速が強い場合は適切な防風措置を講じるか作業を中止した。
- 瓦棒葺において、吊子の長さは30mmあれば十分であると判断し施工した。
- 瓦の桟木に使用する木材は、腐朽しにくいもの、または防腐処理を施したものを使用した。
【問10】屋根の防水および排水に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 瓦下地の縦桟木は、横桟木の下に通すことで、万一浸入した雨水の排水路を確保した。
- メッキ鋼板屋根に使用する釘は、電蝕(ガルバニック腐食)を考慮して選定した。
- けらば包みの重ね幅は、雨水の浸入を防ぐため60mm以上とした。
- 折板の尾垂れ加工において、先端を上方に30度曲げることで雨水のキレを良くした。
1級建築施工施工管理技士屋根工事解答と解説(正解は「不適当なもの」)
- 問1:4(30度は×。正しくは15度下向き)
- 問2:3(塗装の上からは×。必ず塗装を除去する)
- 問3:1(縁まで全部は×。10mm残すのが正解)
- 問4:3(40mm・シールなしは×。60mm以上・シールあり)
- 問5:4(長さ30mmは×。長さ60mm以上)
- 問6:3(鉛めっき釘は×。ステンレス製か同種)
- 問7:2(横が上。縦が下が正解)
- 問8:3(200mmは×。水上の雨押えは250mm以上)
- 問9:3(30mmは×。60mm以上必要)
- 問10:4(上向き30度は×。下向き15度)
1級建築施工施工管理技士の問題をマンガで説明その1 屋根工事

1級建築施工施工管理技士の問題をマンガで説明その2 屋根工事

1級建築施工管理技士:屋根工事「ひっかけ」対策表
| 項目 | 正しい内容(合格基準) | ひっかけキーワード(要注意!) | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 折板の尾垂れ | 軒先の先端部を「15°程度下方に曲げる」 | 「上方に曲げる」や「30°曲げる」 | ★★★ |
| 溶接の下地処理 | タイトフレーム等の溶接面は「防錆塗装を除去」してから行う | 「塗装したまま」行う(※最も多いひっかけ) | ★★★ |
| タイトフレーム溶接 | 立上がり部分の縁から「10mm残して」隅肉溶接 | 「縁まで全部」溶接する | ★★☆ |
| 水上の雨押え | 壁際の立上り高さは「250mm以上」とする | 「150mm以上」とする | ★★☆ |
| けらば包みの継手 | 重ね幅は「60mm以上」とし、定形シールを挟む | 「40mm以上」や「シールなし」 | ★☆☆ |
| 吊子のサイズ | 心木なし瓦棒葺:幅30mm、長さ60mm以上 | 「長さ30mm」など数値の入れ替え | ★☆☆ |
| 釘の材質 | メッキ鋼板には「ステンレス製」または同種の釘を使用 | 「鉛めっき製」を使用する | ★★☆ |
| 瓦の縦桟木 | 引掛け桟瓦葺:「縦桟木」の上に「横桟木」を打つ | 「横桟木の上に縦桟木」と順序が逆 | ★☆☆ |
特に注意すべき「ひっかけ」の解説
1. 溶接と塗装のルール(超頻出!)
「タイトフレームを塗装したまま溶接した」という選択肢は間違いです。
- 理由: 塗装があると溶接不良(欠陥)の原因になります。必ずグラインダーなどで塗装を剥がしてから溶接し、その後に補修塗装をするのがルールです。
2. 折板屋根の「尾垂れ」と「水上」
- 尾垂れ(軒先): 雨水が裏に回らないよう、15度下へ曲げます。
- 止水面戸(水上): 水上側(高い方)には、風で雨が吹き込まないよう「面戸(めんど)」を取り付けます。
3. 壁際立上りの数値
- 雨押え: 150mmという数字が選択肢によく出ますが、正しくは250mm以上です。数字のひっかけに注意してください。
4. 瓦工事の順序
- 桟木(さんぎ): 雨水の排水を良くするために、まず下地に「縦桟木」を流し、その上に瓦を引っ掛ける「横桟木」を打ちます。
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※重要度は一級建築施工管理技士の出題傾向に基づきます。