実録!マンション大規模修繕ブログ9週目:仕上げ工事に使う材料/シーリング・コーキング違いとは?防水重要性について

この記事では、マンション修繕工事に関する作業内容を週ごとに分けて解説していきます。

前回の作業内容については、「実録!マンション大規模修繕8週目:外壁タイル張り替え開始」にて解説しているので、リンク先からご覧ください。

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実録!マンション大規模修繕ブログ:8週目/外壁タイル張替開始とウレタン防水・長尺シート工事とは?

修繕工事は9週目に入り、年末の作業も終了間際になってきました。

ここにきて、タイルの追加分が沢山納品され、置き場がタイルでいっぱいになってきました。

一方でタイルの不足分も発生していることが分かり、少しずつ工事にまた暗雲が立ち込めてきました。

今回は、9週目に行った作業状況を分かりやすく解説していきます。やっとタイル撤去工事に終わりが見えてきたけど、新たな問題が発覚してきました…

 
千尋さん保険屋
問題多いですね
 
千尋さん保険屋
そう・・山積みですね

このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら

マンション大規模修繕9週目:シーリング工事など

実録!マンション大規模修繕9週目:仕上げ工事

9週目では、このような作業が進んできております

  • シーリング(コーキング)の打ち替え
  • バルコニーの天井の塗装工事
  • 南面のタイル等下地補修・タイル張りを引続き作業中
  • バルコニー側のシーリング撤去は完了
  • 東西面で撤去作業中
  • バルコニー内は塗装部の下地補修は完了
  • 2階から4階のバルコニー床シート撤去を完了(2週~4週間ほど)

といった作業が進められていきます。

目荒らし・カッタースリット・カップかけの違い

タイル張り替えと同時に行うタイル撤去部の下地カップ掛け(コンクリートのツルツルの面をザラザラにする)では、共浮き部 (タイル撤去したら振動で隣のタイルも剥がれてしまう)に注意して作業が集中的にされているようです。

また、居住者からの問合せ等やクレームも無くなってきました。9週目に入ると慣れたのか我慢して頂いているようです。

廊下やバルコニーのシート撤去後の確認としてはシートの下の下地コンクリートにヒビやクラックが入っていないか?確認は必要です。下地にヒビがあると将来的に漏水の原因になります。

今回新たに発覚した問題ですが、9週目に入り、当初予定していたタイルの枚数を上回って不具合が発生したことで、

張替枚数が増加し、不足しているそうです。

追加発注分のタイル納期は2月との事です。

 
千尋さん保険屋
えっ?タイル足りないの?
 
ネコマル
そう・・日数更に延長です

また、タイルに関してですが、エントランス内風徐室だけでは置けないので、エントランスホール内の一部も置場としている状況です。

年内あと50ケースを納品予定なので、追加分も置けるように外の置き場だけでなく、詰め所にも多数のタイルがある状態です。

年末年始の片付けは大変ですね。

マンション大規模修繕:タイル張り替え・塗装下地・シーリング

マンション大規模修繕:タイル張り替え・塗装下地・シーリング

では、ここから9週目に行ったタイル張り替え前の洗浄作業、塗装下地塗り、シーリングとコーキング交換作業に関して作業内容と押さえておくべきポイントを解説していきます。

タイル撤去後の高圧洗浄作業

12/26に東・南・西面の高圧洗浄を実施して埃を落として休工となる予定となっています。

外のタイル撤去のホコリを水で洗い流す工事です。

洗い流ししないとタイルの付着が悪くなり、コンクリートの埃を放置していると埃が固まり処理が大変になります。

大規模修繕高圧洗浄の注意事項

 
ネコマル
窓の隙間から水が入らないように注意
 
千尋さん保険屋
えっ?

高圧洗浄は水道のホースで流すより圧力が掛かって勢いがいいので空気穴(ガラリ)から水が浸入したり、室内の窓から水が浸入する恐れがあります。 窓にこのようなモノが付いてますよね

気が付いたら室内の壁紙が雨だれしていた等もありますので、洗浄前に室内の状況を写真等を撮影しておくと、万が一の場合でも保険対応等でも安全です。

長尺シート防水工事

長尺シート防水工事

長尺シートの撤去後・張替後に以下の内容を必ず確認するようにしましょう。

 
千尋さん保険屋
いろいろ見るんですね
 
ネコマル
それが資産守るので・・

確認しておくとよい内容は?

  • シーリングに切れがないか確認が必要です
  • 接合部分のシーリングや下地が平になってるか?
  • 古いものを撤去した際にボンドやノリが残っていないか?
  • コンクリートに大きなひび割れやクラックがないか確認して、張替後は接合部分やめくれやヨレ等がないか

こういうところを見ておくといいですね。またコンクリートのクラックも確認しておくといいですね

塗装下地処理の確認の必要性

塗装下地処理

塗装下地とは、塗装が剥がれないように下地コンリートにモルタルで塗っていく作業です。

メイクするときの下地塗りと同じ要領だと思うと分かりやすいかと思います。

塗装下地処理後にひび割れ等があった場所は、固いモルタル(カチオン)で処理下塗りされます(パテで処理するようなものです)

と、このように気になるひび割れがあったら、事前にアンケート等で伝えておくようにしましょう。

モルタルで処理したあと、塗装工事で下塗り・中塗り・上塗り等で何回も塗装を仕上げて行きます。下手な大規模修繕業者は、下塗りから上塗りの工程を無視して手抜き工事するところもありますので注意が必要です

では、マンション管理組合としては必ず知っておきたい、シーリング(コーキング)と言われる。最低限の知識で修繕費用は変わってきます。