実録!マンション大規模修繕ブログ:8週目/外壁タイル張替開始とウレタン防水・長尺シート工事とは?

この記事では、マンション修繕工事に関する作業内容を週ごとに分けて解説していきます。

前回の作業内容については、「実録!マンション大規模修繕7週目:追加費用がさらに発生!?」にて解説しているので、リンク先からご覧ください。

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実録!マンション大規模修繕:ブログ7週目/コストダウンとグレードアップ工事とは?追加費用がさらに発生!?

8週目に入りましたが、工事開始して3カ月目に入ろうとしてもまだまだタイル剥がし作業が終わっていません

また、下地調整工事も前回の作業から続いており、業者さんも苦労している作業でもあります。

8週目のブログでは、マンション大規模修繕の詳細な進捗状況を解説していきたいと思います。

通常の小さなマンションではタイル撤去作業が終了する頃ですが、まだまだ剥がさなければならない箇所が多く、今週も撤去作業がメインになりそう…

 
千尋さん保険屋
まだタイル剥がしてるの?
 
ネコマル
そうですよ・・・長い

このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら

マンション大規模修繕8週目:工事概要と確認事項

実録!マンション大規模修繕8週目:外壁タイル張り替え開始

前回から引き続きタイル撤去作業が続いていますが、予定では、南面1~5階のタイル撤去作業を12月9日まで行うようになっています。

予定では、

  • 12月9日:タイル撤去面の高圧洗浄
  • 12月10日:バルコニー床シート撤去
  • 12月12日:タイル張り替え工事開始

となっています。

また、今回の私らのマンションの外壁タイルに関しては、不具合のタイルが多く判明しました。

そのため、建設したゼネコンに修繕費用を請求するか、また今回不具合の場所を最低限残して金額を抑えるかを争点に臨時総会を開く予定となっています。

費用・内容変更:管理組合理事会がやるべきこと

 
千尋さん保険屋
こんなバンバン変更として大丈夫?
 
ネコマル
理事会打合せから臨時総会開きます

大規模修繕では、基本的には皆さんの意見で取り決めしていきますが、毎回全員で都度工事中の判断を行うのは大変です。

そのため理事会で早い判断をする必要があります。

しかし金額が大きい見積もりだった、もしくは金額が膨らんでしまった等、工事中になんらか変更があった場合、総会を開催して住民の方に判断を仰ぐ必要があります。

総会では、多数決で総会を開くか理事会で採決し、採択したら理事会が臨時総会を開き、総会で住民の方と取り決めを行います。

私らのマンションでは、タイルの不具合が多く金額がアップすることが判明しました。

費用を安くする為張り替え範囲を少なくするか、見積もり通りでやるかの判断が必要となりましたが、安易に理事会だけでは取り決めできない問題です。

総会で住民の方の意見を取り入れ、臨時総会での結果を判断するためにも住民の方に何度か集まってもらう必要がありました。

総会へ何度も出席することは住民の方へ大きな負担となりますが、住民の方にも関わる重要な問題でもあるので、12月8日の臨時総会の結果が出るまで廊下内の撤去は着手しないで頂きたいと、大規模修繕業者には頼んでおきました。

ただ、個人的には将来に不具合残すより先に処理した方がいいことから、販売会社・施工会社から取り返すのがベストかなと思います。

詳しくは、こちらの記事からご覧ください。

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実録!マンション大規模修繕ブログ:外壁下地調査結果発表:定例会議で発覚した内容・工事費用をまとめ

マンション 大規模修繕:タイル張り替え開始

マンション大規模修繕:タイル張り替え開始

12月12日から、10人近い職方が南面のタイル貼り付けを行っていきます。

写真を見て分かるように、タイル撤去後はテトリスみたいな状態ですが、ところどころ傷がたくさんありますね

タイルの張り替え作業では、撤去作業をしながらタイルを剥がした面を荒くしてザラザラの面をつくって下地処理を行っていきます。

この作業を下地カップ掛けと呼び、この下地カップ掛けでついた写真のような傷が、タイルの付着をよくする役割を果たすのです。

タイル張り替え作業では、特に撤去面にの埃をよく洗浄したり、掃除してからタイル工事しているのを確認しておくといいかと思います。

東面から作業を行っていますが、足幅30㎝のところで行っているので、業者さんは非常に狭い状況のなか作業を進めています。

マンション大規模修繕:バルコニー改修/シート撤去の工事

マンション大規模修繕:バルコニー改修とシート撤去の工事

タイル撤去したあとは、高圧洗浄でホコリを落としていきます。

ここでは足場が取れる前に、窓等に亀裂や割れ等がないか確認しておくようにしましょう。

また、清掃ゴミが雨樋の配管内に入ってないか確認しておく事も必要です。

特にバルコニーには給湯器がありますので清掃関係が適正にされているか確認した中で、エアコンの室外機の中にゴミが入っていないか等確認しておく事も必要です.

窓からホコリが入らないように、しっかりと窓を閉めて隙間ふさぐことがいいですよ

バルコニー:シート撤去と張り替え作業

バルコニーの作業では床のシート撤去を行い、その後シート敷き込み工事になります。

この写真は15週目ぐらいで廊下のシートを剥がしている状況です

マンション大規模修繕:廊下の長尺シート撤去

元々バルコニーは外部だという考えから、雨水が吹き込むのは当たり前だとされてきました。

床面の下に居室が無いために庇と同じ様な感覚で床面にコンクリートを打ち込み、防水モルタルで仕上げるのが昔は一般的な施工方法でした。

そのため、吹き込んだ水を速やかに排水することだけの機能しか持っていませんでしたが、バルコニーや開放廊下の床は経年とともに小さな亀裂が生じ易くなる恐れがあります。

これが原因となって下階の室内への漏水事故が起こる可能性があるので、床面コンクリートに雨水が侵入するのを防ぐ、シートの敷き込み工事が行われるのです。

シートの敷き込み工事では、既存のシートを撤去して新たに塩ビシートを貼りますが、剥がした際に接着剤の残りや薄塗りモルタルの剥がれが生じやすく、高さ1.0mm~2.0mm程度の不陸調整が必要です

また、まれに竣工時の施工不良による勾配不良のため水溜りが発生しているケースがありますが、この場合には左官職人をいれて床面全体の勾配調整をする必要があります。

今回の工事では、バルコニー(ベランダ)と開放廊下や階段に、ゴムみたいなクッションシート長尺シートが使用されています。

次はマンション管理組合としても知っておきたいウレタン塗膜防水を説明していきたいと思います。

この工事は工事中に何回も出てくるキーワード的な修繕工事内容になります。合わせてチェックしてみて下さい。