この記事では、マンション修繕工事に関する作業内容を管理組合の目線から週ごとに分けて解説していきます。
前回の作業内容については、「実録!マンション大規模修繕14週目:リフォーム融資借入を検討」にて解説しているので、リンク先からご覧ください。
この記事では、マンション修繕工事に関する作業内容を週ごとに分けて解説していきます。前回の作業内容については、「実録!マンション大規模修繕13週目:足場撤去へ」にて解説しているので、リンク先からご覧ください。14週目では、住[…]
15週目では、主に廊下の長尺シートの貼り替えと屋上の防水工事が進められています。
今回は、この廊下の長尺シート張り替え工事と、屋上の防水工事に関する作業内容について解説していきます。
このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら
マンション修繕工事:長尺シート張替・防水工事等進捗状況
マンションの工事進捗は50%以上の工事の進捗になりました。
あとは、防水工事や雑関係の仕上げを残すのみとなりました。
今週までの進捗状況は以下の通りになります。
- 屋上:斜屋根
- 防水工事仕様変更の為、減額明細作成依頼し返答待ち
- 5階:バルコニー
- 工事完了
- 2~4階:バルコニー
- 長尺シート張り替え工事・塗装工事
- バルコニーアンケート(住民による自主検査)
- 2階~4階バルコニー張り替え及び、塗装工事完了後回収
- 5階:バルコニーアンケート配布
では、今週の大規模修繕修繕記録を紹介していきます。
バルコニーの足場解体予定のチェックする事
3月2日に5階バルコニー内 の隔板ステッカー張・手摺根元カバー取付・室外機の冷媒管テープ巻やエアコンパテ穴埋めを実施する予定となっています。
この2日の作業が終わり、検査の是正が完了した時点で、3月5日から南面の仮設足場を解体する予定です。
足場撤去前にバルコニーの室外機が壊れてる場合もあるのでエアコンのチェック
外壁タイル張り替え工事完了へ
下地補修のタイル張り替え工事は南・西・東は完了し、北側面のタイル張り替え工事も完了しました。
これで、全ての面のタイル張替が完了済になります。
一時問題も浮上した外壁タイル工事は無事全ての面を完了することができて安心しましたが、マンション販売会社や建築したゼネコンは一度も工事中の視察も来なかったのは正直あまりいい気はしない気持ちがあるのも事実です。
問題となった部分のタイルに関しては、2月末に金額面と工事内容をまとめて弁護士より、内容証明を送付する予定です。
これで、タイル不具合部分の本格的な追及に入れそうな目途が立ち、少し安心しました。
ただ、これからタイル工事の精算に関しては、更に時間が掛かる内容になるのでまだまだ先は長く感じます。
屋上防水工事開始
屋上の防水工事は、アスファルト増張りが開始されています。
屋上で行うアスファルト防水工事「かぶせ工法(増張り)」とは?
今回の屋上の防水工事では、アスファルト防水工事の改修工法の一つ「かぶせ工法(増張り)」の方法が取られました。
このかぶせ工法とは、
かぶせ工法とは、既存の防水層の傷んだ部分のみを撤去して、部分的な下地調整をしてから新規防水層を設けていく方法で、既存の防水層を残すことを基本にした工法です。比較的軽度の改修で済み、工期も短くローコストで施工できます。計画的改修を実行されている住民の方々から多くの支持があり、最も実績がある工法です。
引用:日新工業株式会社「改修工法の種類・防水層の種類」
つまり、古いものの上に新しいものを重ねて貼り付けてて増張りしていく改修工法が採用されています。
防水工事は非常に重要な工事なので雨天等には無理矢理施工してないか確認が必要です
5階バルコニー手摺のグラつきと危険
5階のアルミ手摺がぐらついていたので、3月4日までに1住戸に対して2ヶ所の補強柱を設置する方法で、施工業者から見積提案を出してもらうようになりました。
写真で見ると、ビスが抜けそうになっているのが確認できます。
大規模修繕補の養生材は地下ピットへ
今回余る張替タイルの在庫は、地下ピット内に入れて将来のストックしておくようにすると施工業者から連絡がありました。
地下ピットには、建築ゼネコンが10年以上放置した資材やゴミがあり、適切な処理をゼネコンに行ってもらう必要がありました。実録ブログ:!マンション大規模修繕で発覚した地下ピットの不具合・施工不良と残材放置
この記事では、筆者のマンションの大規模修繕の際に発覚した地下ピットの施工不良と不法投棄についての実態をまとめていきたいと思います。大規模修繕記録に関しては、こちらから全て見られるのでまだ見ていない方はご覧ください。[sit[…]
施工業者には、再度、材料の保管を検討して理事長とも意見を交えた中で、地下ピット内の状況を確認した中で建築ゼネコンの残置物と時期などが混同しないように材料の仮置きをする必要があります。
5階廊下の庇漏水問題
5階廊下の庇については、管理組合側で施工業者が見つからない為、大規模修繕業者には庇補助足場を残すよう説明しています。
竣工以降も足場を残す場合は足場材のレンタル代が掛かってしまう状況です。
何かしらの対策が今、管理組合には必要な状況です。
次は、廊下の塩ビシートの撤去に関してまとめていきたいと思います。合わせて自主検査チェックポイントに関しても解説していきたいと思います。
マンション大規模修繕:廊下の長尺シート撤去
廊下の長尺シート撤去工事に関しては、長尺シートをスクレーパーという機械で剥がしていきます。
スクレーパーでするするっとはがれていくのでそんなに労力を使わなそうに見えますが、地味な見た目とは裏腹に同じ姿勢で何mものシートを長時間剥がしていくので、修繕工事のなかでも結構な労力を使う仕事とされています。
機械自体はそんなに音がしないですが、シートはボンドで貼り付けてますから、機械の振動で剥がしていきますが、「ギュルルル」という音が、廊下から部屋への共鳴して音が伝わるので、全世帯が同じ音を感じています。
かなり大きな音が響くのでうるさいです。
長尺シート撤去後は?
廊下シート撤去に掛かった時間としては3日ほどで全ての廊下シートの撤去が完了しました。
シート撤去と並行して、3月2日からドア周り・メーターボックス廻りのシーリング打替を作業を行います。
3月9日以降、廊下内を高圧洗浄し、天井等の塗装を行っていきます。
これらの工事が完了次第、廊下へ新しい長尺シートを貼っていきます。
足場がなくてもあとからの工事も可能なので、ムリに大規模修繕修繕で一度に行わずあとから行ってもいいですね
マンションも戸建てもそうです。なかなか見積もりの方法に迷います
大規模修繕は特殊ですので一概に見積もりをすぐにコレって決めるわけにはいかないので
一度相場を見積もりを取得してみることが大切です。
戸建ての外壁塗装などは見積もり比較してくれるところはありますがマンションはなかなか難しいです
- マンションの該当から選択して
- 金額は1000万以上になるのがほとんどです
- 理事長か副理事長などの役員名で申し込んで相場確認してもいいですね
- マンションの大規模修繕なので金額は大きくなりますので
- 大手のリフォーム会社も登録紹介してくれるので安心です
住民による自主検査実施ポイント
当マンションでは、以前住民の方に自主検査を行うようアンケートを配布しました。
なかなか時間の取れない方もいますが、修繕工事がしっかりできているかチェックすることは、これから住んでいくうえでも重要なチェックだといえます。
ただ、アンケートをとるにあたりまして、住民での自主検査を行う中で不具合箇所や是正箇所がわからなくなる問題点があります。
そこで、当マンションでは、緑色テープを掲示板に置いておくように依頼させてもらい、緑テープを貼って不具合の箇所を明示して自主的にチェックをしてもらうようにしました。
まとめ
15週目には解決しないといけない内容が多数出てきております。
仕上げ工事も進んできている中で不具合がある部分が露呈すると、追加費用や交渉等も合わせて行わなければいけません。
足場が取れるといって終わりではなく、仕上げの防水工事やシーリング工事等確認して今後の補修や修繕が最低限になるような確認が必要かと思います。