地山の掘削及び土止め支保工作業主任の技能講習取得をする方法とは

2021年5月16日安全教育,資格講習建設知識、資格

地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習とはどういう講習でしょうか?掘削と書いてあるので穴を掘るときに必要な資格なのでしょうか、でもドドメとも書いてあります。その資格の内容とは?

地山掘削、土留工事をここではまてめています。どのような作業の際にこの資格が活かせるか、作業主任者の役割などをまとめています。

一体どういう資格でどのように取得するのかをわかりやすくまとめてみました。

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土留支保工作業主任者の資格取得するポイント

工事現場では地下に構造物を作ることが多々あります。

土の状態はいろいろな種類があります。例えば、粘土質の土や砂混じりの土や礫(石混り)がたくさん混じっている土など場所ごとに違います。川の近くや海の近くでは水が吹き出してくることもあります。

工事現場ではニュース等で生き埋めになったとかのニュースがたまに報道されます。生き埋めになるっていうのは土が崩れてが要因になります。

地山掘削と土留とはどのような作業内容?

地山掘削と土留は昔は別々の資格でした。

土の種類によって掘削面は大きく変わります

掘削する面によって土の種類は変わります地盤面から掘削して掘った地面を地山といいます。

掘削する中で掘っていくと土はおのずと土が崩れます。砂の場合には当然ながらすぐに崩れますよね。

このように崩れないように仮に止める工事を土留(土止め)といいます。

掘削による地山の崩壊や土留めの崩壊は知識がないと施工中に起こる可能性も多々あります。

その中で正しい知識と正しい施工方法等を知る事は非常に重要です。

この地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習は以前は別々の資格でしたが、関係性が大きいので、掘削労働安全衛生法その他関係法令の改正によって平成18年度より資格が1つになりました。私が受講した時は別々に受講しました。

大事なのは地面を掘るときに2メートル以上地下に掘削する時や2メートル以上の高低差が発生するときには作業主任者を事業主は選任しなければなりません。

マンションの基礎や住宅の地下室等でも2メートル以上で車両系建設機械(バックホウ)で掘削を行う事は頻繁にあります。

地山掘削の労働災害、災害事例

福島・会津労働基準監督署は、地山の崩壊による危険防止措置を怠ったとして、建設業で元請けの仙建工業㈱(宮城県仙台市)および同社現場所長と、建設業で1次下請けの㈱アラモト(宮城県仙台市)および同社統括部長を労働安全衛生法第30条(特定元方事業者等の講ずべき措置)、同法第14条(作業主任者)違反などの疑いで福島地検会津若松支部に書類送検した。派遣元会社からアラモトへ派遣されていた60代の派遣労働者が死亡する労働災害が発生している。

 労災は令和2年3月10日、福島県大沼郡で仙建・秋山ユアビス特定建設工事共同企業体が施工する只見線災害復旧工事で発生した。労働者が高さ約5メートルの地山の掘削作業に従事していたところ、地山の崩壊に巻き込まれた。

元請の現場所長は、共同企業体と関係請負人の作業が同一の場所で行う際、労働災害を防止するための作業間連絡や調整を行っていなかった疑い。1次下請の統括部長は地山の掘削作業主任者を選任していなかった疑いがある。

【令和2年8月20日送検】

労働新聞社引用

土留支保工とはどのような作業

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土留めは周りの土が崩れないように仕切りの板や杭を打って杭の間に板を入れて止める方法や鉄板を打ち込んで崩れないようにする方法もあります。

大きな現場では車両系建設機械の基礎杭ではなく、仮杭で食いを立て込み土とセメント等で固める連壁工法等あります。

ただ掘れば掘るほど地面から土圧が掛かりますその土圧に負けないように仮に補強する事が必要になりますり

この支える工事をを土留め支保工といいます。

支保工には切り張り腹起こし火打など呼ばれる補強材があります。

この鉄製の補強材を適正に取り付けられる知識をこの講習で学びます。

労働安全衛生法第14条、施行令第6条の第9条により講習を修了した人はこの業務の指揮命令を行うことができます。

土留支保工の労働災害、労災事例

東京・三鷹労働基準監督署は50歳の男性労働者が土止めの崩壊に巻き込まれ死亡した労働災害で、高田電設㈱(東京都新宿区、高田和知代表取締役)と同社の現場代理人を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで東京地検立川支部に書類送検した。同日には調布警察も業務上過失致死罪の疑いで現場代理人を書類送検している。

労働災害は平成29年1月28日に、同社が元請として入場する調布市内の鉄塔撤去現場で起きた。現場では鉄塔の基礎部分の撤去作業が行われており、基礎部分の周囲を幅約1メートル、深さ約2.9メートルまで掘削していた。

掘削溝の中で3人の労働者がスコップを使って整地作業をしていたところ、土止めが崩壊、4次下請の50歳の男性労働者が巻き込まれた。労働者は土止めの「腹起し(矢板に水平に取り付ける部材)」と鉄塔の基礎部分に挟まれ頭部を轢断、同日死亡した。ほか2人の労働者は異音を聞いてとっさに避難し、被害をまぬがれた。被災労働者は土止めの破断部分の最も近くで作業をしていたという。

労災発生を受け、同労基署は労働安全衛生総合研究所に原因の調査を依頼した。同研究所が現場を再現するなどの調査をした結果、土止めが強度不足で構造も不適切だったことが判明している。災害発生当日の天候は晴れ、無風で外的要因もなかった。同労基署によると、現場の作業員からは「危ないと思っていた」との声も聞こえたという。警察が業務上過失致死での送検に踏み切ったことからも、土止めは明らかな強度不足だっだとみられる。

【平成30年12月12日送検】

労働新聞社引用

土留支保工作業主任者の役割と責任

作業主任者は責任ある大切な安全品質の責任社

作業主任者の業務は職長と安全衛生責任者とは違うその業務に対して工事前の着手の打ち合わせ確認が業務に求められます

作業の開始する指示を現場で指揮命令を直接することが業務として求められます。

使用する工具や機械の点検、機材の破損がないかの確認等も作業主任者の大切な役割です。さらに、その作業に対して使用する。保護具等の着用使用等を確認し作業者に使用を指示するのも大きな役割です。

土留支保工受講のカリキュラムと講習時間は

受講の方法やどのような経験が必要?

作業主任者講習は三日間で行われます。

そのカリキュラムの内容は以下のようになります

  • 作業の方法に関する知識(地山の掘削方法・浮石・埋設物の処理、湧水の処理及び排水の方法、法面防護の方法、土砂及び岩石の性質、土留め支保工の種類、材料・構造・組立図、土留め支保工の切りばり・腹おこし等の取り付け及び取り外しの作業に関する知識)
  • 工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識(工事用設備及び機械の取り扱い、電気及び内燃料機関器具及び工具、危険防止の措置)
  • 作業に対する教育等に関する知識関係法令(労働安全衛生法、労働安全衛生規則、クレーン等安全規則等)

講習は三日間で行われる中で上記の内容を勉強した中で最後に修了試験があります。

土留支保工受験資格どのような経験が必要?

この資格の受験資格は以下のようになってます

  • 地山の掘削及び土止め支保工の切り張り又は腹起しの取付け又は取外しに関する作業に3年以上従事した経験を有する者。
  • 学校教育法による大学、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校において土木、建築又は農業土木に関する学科を専攻した者で、その後2年以上地山の掘削又は土止め支保工の切り張り又は腹起しの取付け又は取外しに関する作業に従事した経験を有する者。
  • その他厚生労働大臣が定める者

法の改正以前に地山掘削だけ取得した人と土留め支保工を片方だけ取得した人は講習時間は短縮されます。

ただ詳しい内容は指定講習機関に問い合わせする方が良いです。

地山掘削、土留支保工作業主任者技能講習まとめ

地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習はトンネル工事や地下の躯体構築を行う人が受講する資格ですが、造成工事や水道管工事等でも必要になってきます。

重機土工行う会社では必須の資格になります。車両系建設機械の取得だけではなく地山や土留に関しても知識をつけてスキルアップできる資格になります。