最近の記事

建設業特定技能ビザ:海洋土木工として外国人を採用するには?可能な作業内容とは?

2020年11月19日建設キャリアアップ(外国人雇用),特定技能採用

この記事では、建設業における特定技能ビザ、特に海洋土木工として採用して作業に従事させる方法を解説していきたいと思います。

また、外国人技能者が行うことのできる作業内容などについても合わせて解説していきたいと思います。

外国人を従業員として雇用したいけど、どんな作業をさせることができるのか分からないなあ…

など、どのくらい作業にあたらせていいのかよく分からないのではないでしょうか。

特定技能を取得した外国人を雇用する場合、採用するときも作業にあたらせるときも様々な条件が伴います。

海の上から土木工事を行う海洋土木工事は、多くの資格や作業を行う必要があります。

そこで今回は、その海洋土木にも採用にあたりいろいろ仕事の制限がありますので、そうした外国人が働き、雇用するための特定技能の条件を解説していきます。

このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら

特定技能外国人雇用すると海洋土木でできる作業内容

海上土木で採用された外国人作業員は、人力、機械、作業船等により以下の作業を行うことが出来ます。

特定技能で外国人雇用する際には上記の作業であれば雇用する事は可能になります。

直接作業を行わせる場合

外国人雇用で海洋土木で働ける仕事の内容はこのうような仕事なりますが、それ以外の作業はやらせることができません。

  • しゅんせつ作業には従事できます。しゅんせつは、港湾・河川・運河などの底面をさらって土砂などを取り去る土木工事のことであります。
  • 地盤改良作業の仕事は、軟弱地盤を撤去して良質材料と置き換える、排水を促進するとか、地盤の締固めによる強度増やすとか補強材料を導入する地盤の補強工事に作業員として外国人を採用できます。
  • 埋立・揚土等作業船などにより運搬されてきた土砂をグラブやポンプにより陸揚げする作業を揚土と言います。
  • 杭・矢板等の打込み作業にも従事できます。矢板は橋の橋脚等を作る際に仕切り板を打ち込み、部分的に閉め切る鉄の板等を打ち込む作業の水圧を止める板を矢板と言います。杭を円状に打っていくと中心には水がない空間が生まれます。群杭とか言います。
  • 基礎石等の水中投入・均し作業にも橋脚の基礎の為にコンクリートの下の基礎グリ石を敷き詰める工事
  • コンクリートブロック等の製作工事は簡単に言うとテトラポットや消波ブロック等の製作工事に近いかと思います。
  • 重量物の運搬据付作業は橋桁の水上運搬から吊り込み、取り付け工事などが想定されます。
  • 現場コンクリート打込み作業は船の上でコンクリートを練り上げ(バッチャープラント)からコンクリートを水の中に入れると普通は分離するが、水中コンクリートと言われる打ち込みも可能になると
  • 舗装作業なんで舗装なのと思いますが、海上土木では離島で舗装材料が作れない島でも、船でアスファルトを練り上げて、無人島に飛行機の滑走路を作る等も海上土木なら可能です。

こうした海洋土木の仕事や資格内容に関する知識については、以下の記事にまとめていますので是非合わせて読んでみてください。

外国人採用後従事して問題ない関連業務

労働基準法に「船員法上の船員により行われる作業は除く」とあり、建設業法との違いがあるので注意しなければなりません。

ただ、海上土木工事ではこのような作業も外国人労働者(特定技能者)に行わせてもいいとされています。

  • 施工管理
  • 建設機械・作業船の保守及び整備
  • 建設機械・作業船の移動又は回航・えい航※えい航とは、船が他の船や荷物などを引いて航行すること
  • 資機材・土砂等の搬入、搬出、運搬、移動
  • 工具、器具、資機材等の整備、点検、確認、準備
  • 設備、施設、足場、通路等の設置、組立、解体
  • 環境保全作業(環境対策)
  • その他、海洋土木工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)

特定技能者に使用させて良い材料にも決まりがある

外国人作業員が働いていくなかで扱える材料も決まりがあり、材料としては扱いが可能なものとそうでないものに分かれます。

扱える材料に関しては、以下の通りです。

コンクリートブロック、コンクリート、アスファルト、鋼材(鋼板、鋼管、形鋼、棒鋼等 )、地盤改良材料(砂・セメント)、石材、汚濁防止膜・枠、タイロッド、防舷材、係船柱、車止め、流電陽極 等

海洋土木の材料の豆知識

  • 汚濁防止膜は、海の水面でのしゅんせつ工事や埋立工事等において、発生する汚濁の拡散を防止する為に設置される構造物になります
  • タイロッドとは矢板が開かないように、突っ張り棒、型枠のセパレーターと同じと要領のものです
  • 防舷材は護岸に船を着けるときに、クッションとして護岸についてるフェリーに乗るとタイヤとかで護岸にぶら下がってるものです
  • 流電陽極は簡単に言うと海に鉄の柱を建てる錆て腐食するので電気を流すと腐食を抑える事ができる装置です

外国人雇用で使用可能な機械、設備、 工具等

特定技能の就労には様々な機械にも決まりがあります。

使える材料の例としては以下のようになります。

作業船、作業船に付属する機械、ワイヤーロープ、滑車、シャックル、船用品、クレー ン、ダンプトラック、バックホウ、発動発電機、溶接機、バイブレーター、ウィンチ、測量用機器、点検・整備用器工具、保護具 等

特定技能ビザ外国人を雇用するには?

外国人採用には実は高いハードルがあります

給与面や資格面でかなり細かな条件があり、日本人を雇う場合に比べて要件が高い部分があります。

まず、海洋土木工の関する建設キャリアアップシステムに登録している必要があります。

また、福利厚生面でも基準があるため採用に関してはたくさん知らないとならないことがあります。

その内容を全て記載するとかなり長くなりますので、採用方法にあたりこちらにて詳細をまとめています。

どのようなハードルがあるか確認して外国人採用を検討してもらえればと思います。

また、特定技能が外国人・技能時実習生などといった新しく現場に入る方の安全教育を実施する際に役立つ教材をまとめているので、合わせて読んでみてください。

補足となりますが、特定技能を取得する方法についても合わせて解説しているので是非合わせて読んでみて、その制度について理解してみるとよいかと思います。

補足:海洋土木工なら知っておきたい便利グッズ

海洋土木工は、海上・地上の両方で作業を行うので、必然とスケールの大きな現場となることが多くなります。

限られた作業時間で行ううえ、夜間作業を行うこともあります。

そうした、海洋土木工事で役立つ便利グッズをまとめてみました。

明るさ500ルーメンを誇る「タジマ:ヘッドライト」

ヘッドライトがマグネットの脱着式になっているので、取り外しが便利となっています。

特に注目したいのが明るさが500ルーメンとなっているので、通常のヘッドライトに比べてうんと明るい設計となっています。

耐久性に自信のあるタジマメーカーなので、ハードな現場でも役立つのではないでしょうか。

作業スペースをスマートに「タジマ:落下防止ワイヤー」

高所作業を行うこともある、海洋土木工にとってフルハーネスは必要不可欠な工具となっています。

墜落防止装置に使われるワイヤーは様々な種類がありますが、今回紹介するのはリール式の落下防止ワイヤーです。

リールタイプとなっているので、ワイヤーが作業中に邪魔になることなく収納することができます。

耐久性もあるので、是非チェックしてみてください。

まとめ

今回は、特定技能ビザを取得している外国人技能者に作業をあたらせる内容について解説していきました。

まとめますと、

  • 特定技能ビザを取得している外国人に作業させる業務はすべて行わせることができない
  • 海洋土木工の現場に関わる関連業務について、ある程度携わらせることができる
  • 工具・機械・材料についても一部制限がある
  • 特定技能ビザを取得している外国人を採用するには、その在留資格を取得しており、かつ建設キャリアアップシステムに登録していることが必要となる
  • 雇用側も受け入れ条件があるので、よく検討して採用するか考えるべき

ですね。

日本人技能者に比べて、できる作業は限られています。

また、企業が負担する費用に関しても比重が多くなるので、少し厳しいと感じるかもしれません。

いつか、採用基準が緩和されて雇用しやすい環境が整えられると、浸透する制度ではないかと思います。