【1級建築施工管理技士】1次検定「石張り・石材」の頻出キーワード解説&類似問題対策

一級建築施工管理技士試験には、様々な分野からの幅広い出題があり、石材工事に関する知識も欠かせません。特に頻出する「石張り工事」におけるキーワードには、要注意ポイントやひっかけが潜んでいます。この記事では、私が実際に勉強した経験から、石材工事における出題の傾向や重要なポイントを分かりやすく解説していきます。乾式石工事におけるポイントをしっかり押さえ、正確な知識を身につけて試験に臨みましょう!

1級建築施工管理技士過去問類似問題5問にチャレンジ

第1問:だぼ穴の加工

石材の「だぼ穴」の加工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. だぼ穴の位置(幅方向)は、石材の両端から石材幅の1/4程度とした。
  2. 石厚30mmの石材において、だぼ穴の位置(厚み方向)を石材の裏面から10mmの位置とした。
  3. だぼ穴の位置(厚み方向)は、原則として石厚の中央とした。
  4. だぼ穴の深さは、だぼピンの差込み長さに5mm程度の余裕を加えたものとした。

第2問:石材の最大寸法

乾式工法による外壁石ばり工事において、石材の最大寸法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 石材の面積は、0.8㎡以下とした。
  2. 石材の横幅は、1,000mm以下とした。
  3. 石材の高さは、1,000mm以下とした。
  4. 石材の厚さは、花こう岩(御影石)の場合、30mm以上とした。

第3問:目地および清掃

石材の目地施工および後片付けに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. シーリング目地とする場合の目地幅は、8mm以上とした。
  2. だぼ穴に充填した接着剤が石材表面にはみ出したので、硬化するのを待ってから削り取った。
  3. 湿式工法において、石材表面に付着したモルタルは、硬化する前に水洗いして除去した。
  4. 目地幅のひっかけとして5mmの設定は、シーリングの破断の原因となるため避けた。

第4問:幅木石およびだぼの充填

石材の取り付け施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 最下部の幅木石の裏面には、モルタルを充填して固定した。
  2. 通しだぼを用いる場合、上端のだぼ穴に接着剤を注入してから、上の石材を載せた。
  3. 通しだぼを用いる場合、下端のだぼ穴に接着剤を注入(取付前)した。
  4. 幅木石の裏面に空隙を残したまま、裏打ち処理のみで済ませることは避けた。

第5問:ルーズホール(スライド方式)

地震時の変位を吸収するための「ルーズホール」に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. スライド方式とするため、下端のだぼ穴をルーズホールとした。
  2. ルーズホールは、面内方向に動きを拘束しない形状とした。
  3. ルーズホールを設ける方向を、面外方向(前後)とした。
  4. ルーズホールの内部には、だぼピンが動けるよう接着剤を充填しなかった。

1級建築施工施工管理技士石工事解答と解説

問題正解解説(画像との照らし合わせ)
第1問2厚みの中央が鉄則です。30mmなら15mmの位置に開けます。
第2問3高さは 800mm以下 です。1,000mmは横幅の制限です。
第3問2はみ出た接着剤は 「硬化前」 に除去します。硬化後は石を傷めます。
第4問2注入は 「下端」 の穴に行います。「上端」への注入はひっかけです。
第5問3ルーズホールは 「面内方向」 です。前後(面外)に動くと脱落します。

1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説

乾式石工事の頻出ポイント・ひっかけまとめ

項目正しい内容(合格基準)ひっかけキーワード(要注意!)出現頻度
だぼ穴位置(幅)両端から石材幅の1/4程度「1/3」「1/5」など数字の変更★★★
だぼ穴位置(厚)石厚の中央(30mmなら15mm)裏面から「10mm」「20mm」など偏り★★★
石材の最大寸法面積0.8㎡以下(かつ幅1,000mm、高さ800mm以下)「1.0㎡以下」など面積の拡大★★☆
目地幅シーリング目地は8mm以上(10mmが多い)「5mm」など狭すぎる設定★★★
だぼ穴充填材はみ出た分は硬化前に除去「硬化後」に削り取る★★☆
幅木石(最下部)裏面にモルタルを充填する「空隙のまま」「裏打ち処理のみ」★★☆
通しだぼの充填下端のだぼ穴に注入(取付前)「上端」に注入★☆☆
ルーズホールスライド方式は面内方向に設ける「面外方向(前後)」★★☆

ここが狙われる!「ひっかけ」の傾向と対策

1. 数値のすり替え(1/4 と 0.8)

「石幅の1/4」は計算問題としても出ます。例:600mm角なら これが「端から100mmとした」となっていたら×です。面積0.8㎡も「1.0㎡」と間違えやすいのでセットで覚えましょう。

2. 「前」か「後」か

だぼ穴充填材(エポキシ樹脂など)は、固まると石を汚したり、仕上げを阻害したりします。必ず「硬化前」に拭き取ります。

3. 乾式なのに「モルタル」を使う例外

乾式工法は基本的に裏面に空隙(40mm〜90mm程度)を作りますが、一番下の「幅木石」だけは、衝撃に耐えるため裏面にモルタルを詰め詰めにするのがルールです。「乾式だからモルタルは一切使わない」という思い込みを狙ってきます。

4. ステンレスの鋼種

ファスナーは錆に強いSUS304(ステンレス)が基本。ここを「鋼製(メッキ)」とする誤文が稀に出ます。

湿式工事の石工事のポイント

正しい内容(合格基準)ひっかけキーワード(要注意!)
裏込めモルタルセメント1:砂3(容積比)「1:2」や「1:4」など比率の変更
水平打継ぎ位置流し筋を切断する「横」流し筋を切断する
通しだぼの充填石材の下端のだぼ穴に注入「上端」に注入(画像でも×印!)

✍️ 記述のポイント解説

  • 裏込めモルタル(1:3)
    • 流動性をもたせるのは、隙間なくしっかり充填するためです。
  • 筋の処理(縦を切断)
    • 躯体コンクリートの「継ぎ目」部分は動きやすいため、縦筋を切断して縁を切ることで、石材へのひび割れや破損を防ぎます。
  • 通しだぼ(下端に注入)
    • 画像の下段中央にある通り、「取付前に下側の穴に注入」するのが正解です。上から入れると空気が入ったり、充填不足になりやすいためNGです。

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※重要度は一級建築施工管理技士の出題傾向に基づきます。

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