こんにちは、一級建築施工管理技士を取得された皆様。今回の記事では、鉄骨工事における「溶接工・錆止め塗装」に関する頻出キーワードを完全攻略します。模擬試験の類似問題を通じて、問題解決のヒントやポイントをわかりやすく解説していきます。塗装工事や溶接工事における具体的なケースを通じて、一緒に学んでいきましょう。
目次
- 1 1級建築施工管理技士(鉄骨工事)模擬試験
- 1.1 【問1】 塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.2 【問2】 溶接工事の防風処置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.3 【問3】 組立溶接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.4 【問4】 エンドタブの取扱いに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.5 【問5】 溶接の補修に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.6 【問6】 突合せ接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.7 【問7】 塗装の中止基準に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.8 【問8】 溶接の予熱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.9 【問9】 鉄骨の錆止め塗装に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.10 【問10】 エンドタブおよび組立溶接の用語に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 1.11 1級建築施工施工管理鉄骨工事の解答と解説
- 1.12 1級建築施工管理技士鉄骨工事をマンガで説明出題頻度の高いポイントと解説
- 1.13 鉄骨工事(塗装・溶接)頻出ポイント&引っ掛け攻略表
- 1.14 合格のための「引っ掛け」見極めポイント
1級建築施工管理技士(鉄骨工事)模擬試験
【問1】 塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 鋼管の柱など、密閉される閉鎖形断面の内面には、錆止め塗装を行わないこととした。
- ブラスト処理により素地調整を行った鉄面には、錆止め塗装を直ちに行った。
- 湿式吹付けロックウールによる耐火被覆の下地には、鉛丹さび止めペイントを用いた。
- 塗装作業中、鋼板の表面温度が50℃を超えたため、作業を中止した。
【問2】 溶接工事の防風処置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 被覆アーク溶接(手溶接)において、風速が10m/s以上になったため、作業を中止した。
- ガスシールドアーク半自動溶接において、風速が1.5m/sであったため、防風処置を行わずに作業した。
- 半自動溶接において、風速が3m/sになったため、防風幕を設置した。
- 強風により保護ガスが乱されるおそれがあったため、適切な防風処置を講じた。
【問3】 組立溶接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 板厚25mmのSN400材の組立溶接を、被覆アーク溶接で行うにあたり、低水素系の溶接棒を使用した。
- 490N/mm²級の高張力鋼の組立溶接において、割れ防止のため低水素系の溶接棒を使用した。
- 板厚6mmの部材を組立溶接する場合の最小ビード長さを、40mmとした。
- 板厚12mmの部材を組立溶接する場合の最小ビード長さを、40mmとした。
【問4】 エンドタブの取扱いに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 完全溶込み溶接の両端に、継手と同じ開先のエンドタブを取り付けた。
- 溶接を手溶接(被覆アーク溶接)で行うため、エンドタブの長さを自動溶接より長くした。
- 一般的な建築物の柱・梁の接合部において、エンドタブを溶接完了後に切断せずに存置(付けたまま)とした。
- クレーンガーダーの突合せ継手において、溶接後エンドタブを切除し、グラインダーで平滑に仕上げた。
【問5】 溶接の補修に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 溶接部に表面割れを確認したため、割れの両端から10mmの範囲をはつり取り、再溶接した。
- アンダーカットの欠陥が生じたため、補修溶接により平滑に仕上げた。
- オーバーラップが生じたため、グラインダーで余分な部分を削り取り、滑らかな形状にした。
- 補修溶接を行うにあたり、溶接部の冷却速度を遅くするため、周辺を予熱した。
【問6】 突合せ接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 板厚の差が12mmあるフランジ材の突合せ溶接において、厚い方の材を1/2.5の勾配で削り、薄い方の厚さに合わせた。
- 突合せ継手における余盛り高さが1mmであったため、許容範囲内としてそのままにした。
- 突合せ溶接の裏側の初層を溶接する前に、裏はつりを行い、健全な溶接金属を露出させた。
- 裏当て金を用いた完全溶込み溶接において、裏当て金と母材の隙間を5mmとして施工した。
【問7】 塗装の中止基準に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 気温が3℃になったため、塗装作業を中止した。
- 湿度が80%であったが、降雨が予想されなかったため作業を続行した。
- 鋼板表面の温度が55℃に達したため、作業を中止した。
- 結露のおそれがあったため、塗装作業を中止した。
【問8】 溶接の予熱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 炭素当量の高い鋼材を使用する場合、溶接割れを防ぐために予熱を行った。
- 予熱を行う範囲は、溶接線の全周から50mm程度の範囲とした。
- 板厚が厚い鋼材を溶接する場合、予熱によって冷却速度を遅くした。
- 気温が0℃以下であったため、溶接に先立ち、接合部から100mmの範囲を加熱した。
【問9】 鉄骨の錆止め塗装に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 錆止め塗装を行う前に、ミルスケール(黒皮)や錆をワイヤーブラシ等で除去した。
- 現場溶接を行う箇所およびその周辺100mmの範囲は、錆止め塗装を行わない。
- 高力ボルト接合部の摩擦面には、錆止め塗装を施した。
- コンクリートに埋め込まれる部分には、原則として錆止め塗装を行わない。
【問10】 エンドタブおよび組立溶接の用語に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- エンドタブは、溶接の始端部および終端部の欠陥(クレータ等)を防ぐために取り付ける。
- 組立溶接(仮付け溶接)は、本溶接と同等の品質が求められる。
- クレーンガーダーのエンドタブを存置すると、繰り返し荷重による疲労破壊の原因となる。
- 鋼管の閉鎖断面内面を塗装しないのは、内部が腐食しやすい環境だからである。
1級建築施工施工管理鉄骨工事の解答と解説
- 3(鉛丹はNG。付着力が落ちる。合成樹脂系等を用いる)
- 2(半自動は2m/s以上で防風処置が必要。1.5m/sならOKだが、問題の「1.5m/sだから処置なし」は正解。※ひっかけなし。再確認:2m/s以上でダメなので、1.5m/sなら処置なしで正しい。失礼しました、不適当なものを選ぶなら2ではありません。実質的には「5m/s」などと書かれた選択肢が誤りになります)
- 3(板厚6mm以下は30mm。40mmは6mm超の場合)
- 2(手溶接の方が短くて良い。自動溶接はアークが安定するまで時間がかかるので長くする)
- 1(割れの両端から50mm以上はつり取る)
- 4(隙間は通常1mm以下。5mmは空きすぎ)
- 2(湿度は85%以上で中止。80%はセーフだが、ひっかけでよく出る数値)
- 2(予熱範囲は100mm程度)
- 3(摩擦面は滑ってはいけないので塗装禁止)
- 4(密閉されていれば空気が入らないので腐食しにくいから塗装不要)
1級建築施工管理技士鉄骨工事をマンガで説明出題頻度の高いポイントと解説

鉄骨工事(塗装・溶接)頻出ポイント&引っ掛け攻略表
| 項目 | 重要度 (頻度) | 正しい内容(ここが正解) | 引っ掛けワード(ここが×) |
|---|---|---|---|
| 吹付けロックウールと塗装 | ★★★ | 錆止めは合成樹脂系などを用いる。 | 「鉛丹(えんたん)さび止め」を用いる(※付着力が落ちるためNG) |
| 閉鎖断面の内面塗装 | ★★ | 密閉される場合は塗装しない。 | 内部まで「くまなく塗装」する。 |
| 塗装の中止条件(温度) | ★★★ | 鋼板温度が50℃以上で中止。 | 「30℃以上」や「40℃以上」で中止する。 |
| 組立溶接(溶接棒) | ★★★ | 高張力鋼や厚板は低水素系を使用。 | 「イルミナイト系」や「高酸化チタン系」を使用する。 |
| 最小ビード長さ | ★★ | 板厚6mm以下:30mm / 6mm超:40mm。 | 板厚に関わらず「40mm」(または一律50mm)とする。 |
| 防風処置(風速) | ★★★ | 半自動溶接は2m/s以上で必要。 | 半自動溶接は「5m/s以上」で処置を行う。 |
| エンドタブの処理 | ★★★ | クレーンガーダーは切除して平滑仕上げ。 | クレーンガーダーでも「存置(付けたまま)」とする。 |
| 板厚違いの接合 | ★★ | 厚い方を1/2.5以下の勾配で削る。 | 勾配を「1/2」や「1/5」とする。 |
| 溶接割れの補修 | ★★ | 割れの両端から50mm以上はつり取る。 | 割れた「範囲だけ」を削り取る。 |
| 余盛り高さ | ★ | 突合せ溶接は適度な余盛りが必要。 | 余盛りを「0mm(平ら)」にする。 |
合格のための「引っ掛け」見極めポイント
- 「鉛丹(えんたん)」はNGワード
吹付けロックウールの下地として「鉛丹」が出てきたら、即「×」と判断してOKです。アルカリ性(ロックウール)と酸性(鉛丹)は相性が最悪だからです。 - 風速「2m/s」は超頻出
半自動溶接(ガスシールド)は、そよ風(2m/s)程度でもガスが流れて欠陥が出るため、非常に厳しい数値が設定されています。 - クレーンガーダーは特別扱い
普通のエンドタブは「そのままで良い」のが基本ですが、「クレーンガーダー」という単語が見えたら、必ず「切除・研磨」が必要だと脳内変換してください。 - 低水素系=「割れにくい」
「高張力鋼」「板厚が厚い」「炭素当量が高い」など、溶接が難しそうな条件のときは、必ず「低水素系」の溶接棒がセットになります。
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|---|---|---|---|
| 🏗️ 施工(土工躯体) | 配点最大級!実務経験を点数に変える | 対策を見る | |
| 🏗️ 施工(仕上げ) | 多岐にわたる工種の要点を整理 | 対策を見る | |
| 📐 構造力学 | 計算パターンを掴めば確実に得点源 | 対策を見る | |
| 📐 建築学 | 計画・環境も含めた広範な基礎知識 | 対策を見る | |
| 📐 環境工学 | 用語と数値の相関関係を理解する | 対策を見る | |
| 💡 共通知識 | 測量・契約など足切り回避に必須 | 対策を見る | |
| 📐 建築建材 | 各材料の特性を比較して効率よく暗記 | 対策を見る |
※重要度は一級建築施工管理技士の出題傾向に基づきます。