【1級建築施工管理技士】1次検定「鉄骨施工・高力ボルト」の頻出キーワード解説&類似問題対策

こんにちは、建築に携わる皆さんに朗報です!今回の記事では、【一級建築施工管理技士】試験でよく出る「高力ボルト・施工方法」に焦点を当てて、頻出キーワードを完全攻略します。建築施工管理技士の資格取得を目指す方や、この分野に興味のある方にとって、役立つ内容となること間違いありません。私自身もこの資格を保有しており、試験に出題される問題について詳細に取り組んできました。類似問題や「引っ掛けワード」、そして解答のポイントをマンガ形式で解説していくので、ぜひ最後までお読みいただき、試験対策の一助として活用してください。

目次

1級建築施工管理技士高力ボルト類似問題10問にチャレンジ

【問1】 高力ボルトの締め付けに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. ボルト一群の締め付け順序は、接合部の周辺部から中央部に向かって締め進めた。
  2. ナットの回転量により検査を行うため、1次締め後にボルト、ナット、座金、部材にわたるマークを施した。
  3. トルクコントロール法による本締めにおいて、ナットの回転量を確認し、著しく回転量が異なるボルトは取り替えた。
  4. トルシア形高力ボルトの締め付けには、専用の電動レンチを使用した。

【問2】 高力ボルト接合部の「肌すき」に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 接合部に生じた肌すきが1mmであったため、そのまま締め付けを行った。
  2. 接合部に生じた肌すきが1.5mmであったため、フィラープレート(充填板)を挿入した。
  3. フィラープレートの材質は、摩擦接合のすべり係数を確保するため、母材と同等のものとした。
  4. 肌すきが2mmを超えた場合にのみ、フィラープレートを入れることとした。

【問3】 高力ボルトの長さおよび座金の取扱いに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 呼び径M22の高力ボルトの長さは、締め付け長さに40mmを加えた値を標準とした。
  2. 高力ボルトの座金は、面取り(丸み)がある側をボルト頭部またはナット側(外側)に向けて使用した。
  3. ボルト頭部と接合部材の面が1/20以上傾斜していたため、勾配座金を使用した。
  4. 座金の裏表については、施工の効率化のため、特に指定がない限りどちらを向けてもよい。

【問4】 仮ボルトの締め付けに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 高力ボルト摩擦接合における仮ボルトの本数は、一群のボルト数の1/3以上、かつ2本以上とした。
  2. 現場溶接接合における仮ボルトの本数は、一群のボルト数の1/2以上、かつ2本以上とした。
  3. 仮ボルトには、高力ボルトを一時的に使用し、本締め時にそのまま本用のボルトとして使用した。
  4. エレクションピースに使用する仮ボルトは、全数締め付けることとした。

【問5】 アンカーボルトの施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 露出形式柱脚のアンカーボルトにおいて、位置がわずかにずれていたが、台直し(曲げ直し)は行わなかった。
  2. アンカーボルトの倒れを修正するため、ガスバーナーで加熱して矯正した。
  3. アンカーボルトの先端は、締め付け完了後にナットの外へネジ山が3山以上出るようにした。
  4. 露出形式柱脚のベースプレートのアンカーボルト孔径は、ボルト径に5mmを加えた数値とした。

【問6】 建入れ直しおよびワイヤに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 架構の倒壊防止用ワイヤロープを、建入れ直し用のワイヤとして兼用した。
  2. 建入れ直しは、建方の進行とともに、できるだけ小区画に区切って行った。
  3. 建入れ直しに用いたワイヤロープは、建方精度が確認できた直後、速やかに取り外した。
  4. 建方精度の測定にあたっては、日照による温度の影響を考慮した。

【問7】 接合の順序(混用接合など)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. ウェブを高力ボルト接合、フランジを現場溶接接合とする混用接合において、高力ボルトを先に締め付けた。
  2. 同一箇所に高力ボルトと溶接を併用する場合、溶接を先に行い、その後に高力ボルトを締め付けた。
  3. 梁の接合において、建方を容易にするため、あらかじめ上フランジのスプライスプレートをはね出しておいた。
  4. スパンの微調整のため、梁の接合部のクリアランスに矢(くさび)を打ち込んで押し広げた。

【問8】 ベースモルタルおよび養生に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. ベースプレート下のベースモルタル(まんじゅう)の養生期間を3日間設けた。
  2. ベースモルタルの強度が確認される前に、柱の建入れ直し作業を行った。
  3. ベースモルタルは、建方に先立って施工し、所定の精度を確保した。
  4. 1日の建方終了ごとに、予期しない外力に備えて所定の補強ワイヤを張った。

【問9】 建方準備および測定に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 工事現場で使用する鋼製巻尺は、工場製作用基準巻尺と照合して誤差を確認したものを使用した。
  2. 重心の求めにくいトラス部材には、危険防止のため重心位置を明示しておいた。
  3. 建方精度(柱の倒れなど)の測定は、気温による影響を避けるため、早朝または曇天時に行った。
  4. 鉄骨部材の製品検査において、すべての部材を現場で全数再計測した。

【問10】 高力ボルト接合の特殊なケースに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 接合部材の表面に、すべり係数を確保するため、適切な赤錆を発生させた。
  2. 接合部材の表面の浮き錆や油、塗装は、締め付け前に除去した。
  3. トルシア形高力ボルトのピンテールが破断する前に締め付けを完了した。
  4. 二重ナットを使用する場合でも、ネジ山がナットの外へ3山以上出るように管理した。

1級建築施工管理技士高力ボルト・施工類似問題解答と解説

(中央から周辺へが正解。「周辺から中央」はひずみが溜まるためNG)

  1. 4(1mmを「超えたら」入れる。2mmまで待ってはいけない)
  2. 4(面取りがある側を「外(表)」にするのが鉄則)
  3. 3(仮ボルトに本用の高力ボルトを使用してはいけない。傷つくため)
  4. 2(加熱修正も台直しも、強度が落ちるので禁止)
  5. 3(現場接合(本締め・溶接)が終わるまで緊張させたままにする)
  6. 2(ボルトが先、溶接が後。溶接の熱でボルト穴がズレるのを防ぐため)
  7. 2(モルタルの強度が上がってから建入れ直しを行う)
  8. 4(現場では主要な部分の抽出検査が基本。全数は非効率)
  9. 3(ピンテールが「破断したこと」をもって締め付け完了とする)

1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説その1

1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説その2

鉄骨工事(高力ボルト・建方)頻出ポイント比較表

項目重要度正しい内容(キーワード)よくある引っ掛け(×)
締め付け順序★★★群の「中央」から「周辺」へ。「周辺」から「中央」へ締める。
肌すき(隙間)★★★1mm超でフィラー(板)を挿入。「1mm以上」や「2mm超」で挿入。
仮ボルト本数★★★群の1/3以上 かつ 2本以上「1/2以上」や「全数」締める。
混用接合の順序★★★「ボルト先、溶接あと」が原則。「溶接を先」に行いボルトを締める。
アンカーボルト★★★台直し(曲げ直し)は禁止倒れを加熱や台直しで修正する。
ナットの出山★★締付け後、外に3山以上出す。「1山以上」や「5山以上」出す。
建入れ直しワイヤ★★倒壊防止用と兼用してよい兼用してはならない。
座金の向き★★面取り(丸み)がある方が外(表)面取りがある方を内側にする。
ベースモルタル★★養生期間は3日間以上「1日間」や「1週間」養生する。
勾配座金傾斜が1/20以上で必要。「1/10以上」で座金を使う。

合格のための「引っ掛け」見極めポイント

  1. 「中央から周辺へ」が鉄則
    • ここが罠: ボルトを外側から締めると、中央にひずみが溜まって密着しません。必ず「中から外」です。
  2. 混用接合は「ボルトが先」
    • ここが罠: 先に溶接すると、熱で部材が動いてボルト穴が合わなくなります。「ボルトで固定してから溶接」と覚えましょう。
  3. アンカーボルトの「台直し」は絶対ダメ
    • ここが罠: 埋め込み位置がズレたからといって、根元をグイッと曲げる(台直し)のは強度が落ちるので厳禁です。
  4. 1mmを超えたらフィラー
    • ここが罠: 1mm「以下」なら、締め付ければ密着するのでそのままでOKです。「1mmを超えたら」板を挟みます。
  5. 仮ボルトの「1/3かつ2本」
    • ここが罠: 摩擦接合の場合の数値です。これ以下の本数で建方を進めると、重みでずり落ちる危険があります。

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