【1級建築施工管理技士】1次検定「屋外給排水設備」の頻出キーワード解説&類似問題対策

一級建築施工管理技士の試験対策に必須の「水の流れ」に関する工夫についてご紹介します。水をスムーズに流すための勾配設計や排水トラップの深さについて、分かりやすく解説していきます。家の中の排水管の勾配や排水口のトラップ設置についてのポイントを押さえ、施工管理技士として必要な知識を身につけましょう!興味深い情報が盛りだくさんですので、ぜひ最後までお読みください。

目次

1級建築施工管理技士過去問類似問題10問にチャレンジ

問1】 給水設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 給水管内の水の流れを急閉したときに生ずるウォーターハンマーを防止するため、流速を減ずるよう管径を太くした。
  2. 上水の給水系統とそれ以外の系統(井戸水や排水など)を直接連結する、クロスコネクションを行った。
  3. 超高層建築における給水系統では、過度な圧力を防ぐために中間水槽や減圧弁を用いてゾーニングを行った。
  4. 給水タンクの保守点検用マンホールは、内部作業を考慮して直径を600mmとした。

【問2】 埋設配管に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 排水管を給水管と平行に埋設するため、両配管の間隔を500mm以上とし、排水管を給水管の下方に配置した。
  2. 構内舗装道路下の排水管には、車両の荷重に耐えるよう遠心力鉄筋コンクリート管の外圧管を使用した。
  3. 管きょの排水方向や管径が変化する箇所には、点検や清掃のために「ます」または「マンホール」を設けた。
  4. 雨水排水用ますの底部には、泥が詰まらないよう深さ50mmの泥だめを設けた。

【問3】 排水・通気設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 排水トラップの封水深は、蒸発や汚れの蓄積を考慮し、阻集器を兼ねるものを除いて5〜10cmとした。
  2. 通気管は、排水時のサイホン作用によってトラップの封水が吸い出されるのを防止するために設置した。
  3. 屋内の自然流下式排水横走り管において、管径100mmの最小勾配を1/100とした。
  4. 雨水排水立て管は、効率化のためトイレの汚水排水管と連結して使用した。

【問4】 給水方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 水道直結直圧方式は、水道本管の圧力だけで直接各水栓に給水する方式である。
  2. 高置水槽方式は、受水槽の水をポンプで屋上の水槽に揚げ、重力によって各階に給水する。
  3. 圧力水槽方式は、タンク内の空気を圧縮し、その圧力によって給水する方式である。
  4. 超高層建築では、配管内の圧力を一定に保つため、全階を1つの系統で給水するのが望ましい。

【問5】 通気管の設置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 通気弁を有しない通気管の末端を屋根上に開口する場合、一般に屋根面から20cm以上立ち上げる。
  2. 屋根面から立ち上げる通気管を、積雪がある地域において、屋根面から10cmの高さで開口した。
  3. 通気管を設けることで、排水管内の気圧変化を抑え、排水をスムーズにする。
  4. 排水横走り管と垂直に接続する通気管は、排水管の汚れが入り込まない位置から立ち上げる。

【問6】 排水トラップに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 排水トラップの封水深が15cm以上になると、自浄作用が低下し、汚れが溜まりやすくなる。
  2. 封水が5cm未満の場合、すぐに蒸発してしまい、トラップとしての機能を果たさなくなる。
  3. 排水管内の気圧変動により封水が失われるのを防ぐため、通気管を設置した。
  4. 排水の停滞を防ぐため、1つの排水口に対してトラップを二重に設置(二重トラップ)した。

【問7】 維持管理と表示に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 給排水管をメンテナンスの容易さを考慮して、エレベーターの昇降路内に設置した。
  2. 排水再利用水を使用する水栓には、誤飲防止のため、消毒済みであっても「再利用水」の表示をした。
  3. 飲料用給水タンクの内部点検を容易にするため、マンホールの直径を600mmとした。
  4. 排水管を地中に埋設する際、埋設管の内径の120倍以内ごとに「ます」を設置した。

【問8】 排水勾配に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 管径100mmの排水横走り管の勾配を、標準である1/100とした。
  2. 勾配が急すぎると、水だけが先に流れてしまい、固形物が管内に取り残されやすくなる。
  3. 勾配を1/200より緩くすると、流速が不足して詰まりやすくなるが、100mm管なら許容される。
  4. 遠心力鉄筋コンクリート管の排水管は、下流部より上流部に向けて敷設した。

【問9】 雨水排水と合流式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 雨水排水を合流式下水道に放流するため、雨水系統と汚水系統の合流点にトラップ桝を設けた。
  2. 雨水用マンホールの底部に、深さ150mmの泥だめを設置した。
  3. 屋根の雨水を処理するため、雨水排水立て管を通気管と兼用した。
  4. 雨水排水管は、原則として他の排水管や通気管と連結してはならない。

【問10】 ウォーターハンマー対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. ウォーターハンマーを防止するため、配管内の水の流速が上がるように管径を細くした。
  2. 水の衝撃を吸収するため、給水管にエアチャンバー(水撃防止器)を設置した。
  3. 自動閉止弁(シングルレバー水栓など)を使用する箇所では、特にウォーターハンマーに注意する。
  4. 配管の急激な曲がりを避け、適切な支持固定を行うことで衝撃音を抑制する。

1級建築施工管理技士類似問題10問【解答一覧】

  • 問1:2(クロスコネクションは絶対禁止。バルブ切替も不可)
  • 問2:4(雨水ますの泥だめは150mm以上必要)
  • 問3:4(雨水管と汚水・通気管の連結は禁止)
  • 問4:4(超高層は圧力が強くなりすぎるため、ゾーニング(分割)が必要)
  • 問5:2(屋根からの立ち上げは20cm以上。積雪地はさらに高くする)
  • 問6:4二重トラップは禁止。流れが阻害され詰まりの原因になる)
  • 問7:1(エレベーター昇降路内の配管は禁止
  • 問8:3(100mm管の最小勾配は1/100。1/200では不足)
  • 問9:3(雨水管と通気管の兼用は禁止)
  • 問10:1(流速を「減ずる(下げる)」ために管径を「太く」するのが正解)

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1. 水の「安全」を守るルール(汚染防止)

一番大切なのは、「飲み水(上水)」に「汚い水(排水・再利用水)」を絶対に入れないことです。

  • クロスコネクション禁止
    • 上水の管と、それ以外の管(井戸水や排水など)を直接つなぐのは絶対にダメです。
  • 排水管は給水管の下へ
    • 万が一どちらも漏れたとき、汚い水が上水に染み込まないよう、排水管は給水管より50cm以上離して「下」に埋めます。
  • 雨水と汚水は混ぜない
    • 雨水管をトイレの汚水管や通気管と兼用してはいけません。
  • 再利用水の表示
    • 雨水などを再利用する蛇口には、間違えて飲まないよう「これは再利用水です」とはっきり表示します。

2. 水の「流れ」をスムーズにする工夫(勾配とトラップ)

水は高いところから低いところへ流れます。この流れを妨げないためのルールです。

  • 排水管の勾配(1/100)
    • 家の中の太い排水管(100mm)は、100m行って1m下がる(1/100)くらいの緩やかな坂にするのが基本です。
  • 排水トラップの深さ(5〜10cm)
    • 下水の臭いや虫が上がってこないよう、排水口には常に水が溜まっています(封水)。この水の深さは5cm〜10cmが適切です。浅すぎるとすぐ蒸発し、深すぎると汚れが溜まります。
  • 通気管の役割
    • ストローの上を押さえると水が落ちないのと同じで、排水管にも空気を入れないと水がスムーズに流れません。トラップの水が吸い出されないよう、空気を逃がす「通気管」が必要です。

3. 水の「勢い」をコントロールする(衝撃と方式)

水の勢いが強すぎると、管が「ガツン!」と鳴ったり壊れたりします。

  • ウォーターハンマー防止
    • 急に蛇口を閉めると、水が管にぶつかって衝撃音が鳴ります。これを防ぐために配管を太くして流速を落としたり、「エアチャンバー」というクッション装置をつけたりします。
  • 給水方式の種類
    • 直結直圧式: 水道管の力だけで直接届ける。
    • 高置水槽式: 一旦屋上のタンクに上げ、重力で落とす。
    • 圧力水槽式: タンク内の空気をギュッと圧縮して、その押し出す力で送る。

【暗記用:数字のまとめ】

試験に出やすい数字をピックアップしました。

項目覚えるべき数字理由
排水トラップの深さ5cm〜10cm浅すぎず深すぎず。
排水管の勾配 (100mm管)1/100以上スムーズに流すため。
マンホールの直径600mm以上人が点検で入れるサイズ。
埋設管の間隔500mm以上排水は給水の「下」に。
泥だめの深さ150mm以上泥が詰まらないように沈める。

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