【No. 47】 下水道管渠の更生工法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
(1) 製管工法は、熱で硬化する樹脂を含浸させた材料をマンホールから既設管渠内に加圧しながら挿入し、加圧状態のまま樹脂が硬化することで更生管渠を構築する。
(2) 形成工法は、硬化性樹脂を含浸させた材料や熱可塑性樹脂で形成した材料をマンホールから引き込み、加圧し、拡張及び圧着後、硬化や冷却固化することで更生管渠を構築する。
(3) 反転工法は、既設管渠より小さな管径で工場製作された二次製品をけん引挿入し、間隙にモルタル等の充填材を注入することで更生管渠を構築する。
(4) さや管工法は、既設管渠内に硬質塩化ビニル樹脂材等をかん合し、その樹脂パイプと既設管渠との間隙にモルタル等の充填材を注入することで更生管渠を構築する。
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【No. 47】 下水道:管渠の更生工法
正解:(2)
形成工法は、材料をマンホールから「引き込み」、加圧して「拡張・圧着」させた後に硬化させる工法であり、記述は適当です。
間違いの選択肢(正解への修正)
- (1) 製管工法:記述は「反転工法」のものです。製管工法は、帯状の樹脂材を螺旋(らせん)状に巻いて管を作る工法です。
- (3) 反転工法:記述は「さや管工法」のものです。反転工法は、材料を裏返しながら(反転)挿入する工法です。
- (4) さや管工法:記述は「製管工法」のものです。さや管工法は、工場で作られた一回り小さな管(二次製品)を挿入し、隙間に充填材を詰める工法です。
💡 暗記ノート:工法名とキーワードの紐付け
試験では工法名と中身を入れ替えるパターンが定番です。以下のセットで覚えましょう!
- 反転工法 = 「水圧などで裏返す」
- 形成工法 = 「引き込んでから膨らませる(拡張)」
- 製管工法 = 「リボン状の部材を巻く(かん合)」
- さや管工法 = 「既製品のパイプをそのまま入れる」
出題難易度:★★★★☆(名称と中身の入れ替えに要注意!)
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1. 視覚イメージで定着させる「覚え方」
専門用語を日常の動作に置き換えると、記述のミスにすぐ気づけるようになります。
- 反転工法 = 「靴下」
- 靴下を脱ぐ時や履く時にペロンと裏返る、あの動きです。「水圧で裏返す」という言葉があればこれです。
- 形成工法 = 「細長い風船」
- しぼんだ状態で中に入れ、空気を入れて「膨らませて形を作る(形成)」から形成工法。「拡張・圧着」がキーワードです。
- 製管工法 = 「トイレットペーパーの芯」
- 芯をバラすと、紙が斜めに巻かれていますよね。あれを管の中で再現して、その場で「新しい管を製作(製管)」します。「らせん状」「かん合」が出たらこれです。
- さや管工法 = 「ストローinストロー」
- 大きなストロー(既設管)の中に、細いストロー(新管)を差し込むだけ。「二次製品(完成品)」「引き込み」が合言葉です。
2. 試験の急所:ひっかけのパターン
試験作成者は、受験生が「なんとなく」覚えているのを見越して、以下の部分をすり替えてきます。
- 「製管」vs「さや管」
- 製管: その場で組み立てる(パーツを繋ぐ)
- さや管: 工場で作った完成品を入れる
- ※ここが入れ替わって出題されるのが一番多いパターンです。
- 「熱」の使い道
- 反転工法や形成工法では、最後に樹脂を固めるために「熱(温水や蒸気)」を使います。設問で「常温で放置して固まるのを待つ」といった記述があれば疑ってください。
3. 実務的なプラスアルファ(実地試験対策にも!)
もし記述式試験(第2次検定)で「更生工法のメリット」を問われたら、以下の3点を書けるようにしておきましょう。
- 非開削: 道路を掘らないため、交通渋滞を引き起こさない。
- 低騒音・低振動: 掘削機を使わないので、近隣住民への影響が少ない。
- 短工期・低コスト: 掘削・埋戻し・舗装復旧の工程を大幅にカットできる。