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石綿解体工事に伴うリスクと安全に解体するための対策方法

2021年5月31日安全教育,特別教育・技能講習,資格講習特別教育・技能講習

この記事では、石綿を取り扱う際の注意すべきことと、安全に解体するための対策を解説していきます。

石綿とは、1μm以下の極めて細い繊維の束でできており、1μm=0.001㎜になります。

例えば、女性髪の毛が0.08㎜とされているので、それよりも細い繊維でできているということです。

そのため、極めて細かい繊維のため、石綿が飛散して、吸い込んでしまう恐れ危険があります。

ですが、

石綿の取り扱いが全面禁止になっているのにも関わらず、どうして作業責任者がいるのだろう?

と、こんな疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。

そこで、石綿の取り扱いに関してどのような問題があるのか、また、どういった対策をするべきなのか解説していきたいと思います。

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石綿の取り扱いが全面禁止になったきっかけ

そもそも石綿の取り扱いが全面禁止となったのは、2021年5月のニュースです。

菅義偉首相は18日午前、建設アスベスト(石綿)訴訟の原告団・弁護団と官邸で面会した。最高裁が国の賠償責任を認める判決を出したことを受け「首相として責任を痛感し、真摯に反省し、政府を代表して心よりおわび申し上げます」と謝罪。原告団の考えを十分尊重し「早急に和解に向けた基本合意を締結したい」と伝えた。被害者1人当たり最大1300万円の和解金を支払う統一和解案を含めた今後の対応に理解を得たい考えだ。

 首相は「健康被害を受けた方々の長きにわたる負担や苦しみ、最愛の家族を失った悲しみは、察するに余りあり、言葉もない」とも述べた

引用:一般社団法人共同通信社

今、石綿対策が問題となっているのか、政府が和解金をに対して表明している理由には、建設業の断熱材や屋根材等の建設材料として1970年から1990年にかけて多くの石綿が輸入されて使われていました。

平成17年の石綿製品製造工場の従業員や周辺住民に発症した、石綿が原因と考えられる健康障害に関する報道がきっかけとが石綿・アスベストが問題あるということが発端になりました。

ニュースなどで社会問題化されて、政府としても国家的な問題として他の類似訴訟裁判の増加や健康問題・障害が大きく取り上げられました。

労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令(平成18年8月2日政令第257号)にてアスベストの全面禁止が大きく改定されています。

そこで石綿作業主任者技能講習と特別教育が誕生しています。

石綿が使用されている場所や取り扱いの危険性

最初に、石綿の取り扱いと危険性について解説していきます。

石綿は、耐熱性、耐摩耗性等があり、建設建材等でさまざまな用途として使用されてきました。

  • 建材としては、スレート材、床タイルや屋根材など、吹き付け材料など
  • 防音材としても性能がよく、断熱材や保温材に始まり電気絶縁板など
  • 煙突や地下埋没ケーブル保護管、臭気抜き、温泉の送湯管、排水管などに

そもそも石綿(アスベスト)の危険性は、繊維が空気中で、建材を解体したときや、はがした際に繊維が浮遊した状態にあるときが危険なのです。

その粉塵を吸い込むことで健康被害を及ぼしてしまうのです。

例えば、壁の下地のボードをはがした際に露出して吹き付け石綿が使用されている場合、劣化等によりその繊維が飛散する恐れがあります。

また、屋根やボードの板状に固めたものは、天井裏・壁のボードの状態であれば繊維が舞うことは少ないですが、解体で破砕や粉砕する作業の際には粉塵として室内に繊維が飛散するので注意が必要です。

石綿(アスベスト)の健康被害と人体への影響とは?

石綿粉じんは、石綿の繊維を吸引することに最も危険性があるのです。

これがアスベストの怖いところです

石綿が粒子の細かい粉じんのため、吸入すると肺胞まで達します。

肺に取り込まれるため危険で下記のような健康障害をあとから発症する可能性があります。

石綿(アスベスト)じん肺健康障害で起こる

石綿を吸い込むことにより、発症するものとして肺が繊維化してしまうじん肺があります。

石綿のばく露によっておきた肺繊維症を特に石綿肺と呼ばれて、石綿アスベスト粉じんを10年以上吸入した労働者に発症します。

発症すると、その作業の従事しなくなって仕事を辞めても、潜伏期間は15~20年後に進行し、あとから健康障害を引き起こします。

石綿(アスベスト)健康障害で起こる肺がん

石綿が肺細胞に取りこまれた場合、繊維の主に対して物理的刺激により肺がんが発生しやすくなります。

このリスクは、長く仕事に従事し、ばく露量が多いほど肺がんの発生が高くなります。

石綿(アスベスト)健康障害で起こる悪性中皮腫

肺や肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜、心臓及び大血管のにできる悪性の腫瘍も吸引によって発症します。

こうした石綿による健康被害は、石綿を扱ってから年齢を重ねて年月が経過してから発病することが多いです。

事業主は定期健康診断実施義務

  • 仕事を通じて石綿を扱っている方
  • 解体工事やリフォームなどの仕事で扱う可能性、扱う労働者

は、労働安全衛生法で事業主に定期健康診断を実施する義務が定められています。

石綿を吸うことにより発生して病気になった場合、労働基準監督署の認定を受け、業務上疾病とされると、労災保険で治療することができます。

健康診断は雇入れ時、又は石綿を取り扱いする業務への配置する時などに実施して、その後6ヶ月以内ごとに1回定期に実施することが必要となります。

一次健康診断の結果、医師が必要と認めた場合には、二次健康診断の実施が必要です。

二次健康診断の項目に対して、事業者は、健康診断(定期のものに限る)を行った場合は、遅滞なく、石綿健康診断結果報告書(様式第3号)を所轄の労働基準監督署長に提出しなければなりません。

また、石綿健康診断の結果に基づき石綿健康診断個人票(様式第2号)を作成し、40年間保存しなければなりません。

石綿(アスベスト)は全面禁止なのになぜ作業主任者が必要?

理由としましては、過去に多くのアスベスト建材が使われており、今はその老朽化に伴う建築物の改修・解体除去等で作業した際に粉塵を吸い込む可能性が高いからです。

そのため、全面禁止なのに石綿取り扱いに関わる業務として講習が必要となるわけです。

講習で石綿の知識と健康障害について把握している作業主任者がいることで、改修リフォーム工事や建築物解体工事で適正み取り扱うことができるのです。

石綿作業主任者の職務とは?

作業に従事する労働者の指揮、関係装置の月例点検および保護具の使用状況の監視を行わせることです。

特に重要なのが、作業に従事する労働者が特定石綿等の粉じんにより汚染され、又はこれらを吸入しないように、作業の方法を決定し、労働者を指揮すること。

他にも、

  • 局所排気装置、プッシュプル型換気装置、除じん装置その他労働者が健康障害を受けることを予防するための装置を1月を超えない期間ごとに点検すること
  • 保護具の使用状況を監視すること

が職務として挙げられます。

そのため、作業に従事する労働者や石綿作業責任者は石綿のリスクと戦いながら作業をしているということです。

そこで、そうしたリスクを軽減させるおススメのグッズを紹介していきます。

石綿解体するときの安全対策方法

①熱中症対策

石綿解体をする際は、人体への健康被害を考慮して防護服を着用する義務があります。

そのため、夏場でも石綿解体をするときは暑くても防護服を着用しなければなりません。

当然、熱中症になるリスクが高まるので、夏場は熱中症対策をする必要があるのです。

防護服の中を快適にするためには、インナーを着用するとよいのではないかと思います。

そこで、いくつかおすすめのインナーを紹介しているので参考にしてみてください。

②粉塵対策

先述したように、石綿は吸い込むことで健康被害に影響を及ぼします。

そのため、粉塵マスクをする必要があるのですが、正直すごく息がしづらくなるのではないかと思います。

ましてや、解体作業となると結構な体力を使いますし、さらに夏場ともなれば余計体力を奪われてしまうのではないでしょうか。

そこで、インナーに合わせて快適に粉塵マスクのしたに付けることができるマスクを紹介しているので参考にしてみてください。

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まとめ

今回は、石綿を取り扱う際の注意すべきことと、安全に解体するための対策グッズを解説していきました。

まとめますと、

  • 石綿を取り扱うことは全面禁止されたが、老朽化した建物などを解体する際は扱わなければならない
  • 現在、石綿解体工事をするときは「石綿作業主任者」が従事する必必要がある
  • 夏場でも暑い中、防護服とマスクをしなければならないので十分熱中症対策をする必要がある

ですね。

遅延的に健康被害を及ぼす石綿ですが、仕事上取り扱わなければならないことがあるのではないかと思います。

適切な作業方法を実施し、安全対策を考慮したうえで作業にあたるようにしましょう!