「一級建築施工管理技士」を目指している皆さん、建築材料「屋根材・折半屋根材」に関するキーワードを完全攻略しませんか?本記事では、頻出キーワードを中心に過去問題の類似問題5問を取り上げ、その解答と解説を提供しています。粘土がわらの分類やスレートの性能に関する問題を通じて、建築現場で必要とされる知識を身につけるチャンスです。建築材料に詳しくなりたい方や、一級建築施工管理技士を目指している方々にとって、役に立つ情報をお届けします。
1級建築施工管理技士過去問類似問題5問にチャレンジ
【第1問:粘土がわらの分類】
粘土がわらに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 粘土がわらの製法による区分は、ゆう薬がわら、いぶしがわら、無ゆうがわらである。
- 塩焼がわらは、製法による区分において「ゆう薬がわら」の中に含まれる。
- 粘土がわらの形状による区分は、J形(和形)、S形(スパニッシュ形)、F形(平形)の3つがある。
- いぶしがわらは、表面に「ゆう薬」を塗布して焼成し、独特の光沢をもたせたものである。
【第2問:スレートの性能】
住宅屋根用化粧スレートに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 化粧スレートの吸水率の上限は、平形屋根用スレートと波形屋根用スレートでそれぞれ異なる数値が規定されている。
- 繊維強化セメント板のスレート(波板)において、大波板は小波板よりも曲げ破壊荷重の下限が大きい。
- 化粧スレートは、セメント、砂、繊維などを原料として加圧成形されたものである。
- 住宅屋根用化粧スレートは、品質の均一性が高く、施工が比較的容易である。
【第3問:プレスセメントがわら】
プレスセメントがわらに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- プレスセメントがわらは、セメントと細骨材を原料としてプレス成形されたものである。
- プレスセメントがわらの種類は、形状および塗装の有無によって区分されている。
- プレスセメントがわらの形状には、J形やS形、F形など、粘土がわらと同様の名称が用いられる。
- プレスセメントがわらは、粘土がわらと比較して、素材そのものが高い耐火性と吸水防止性をもっているため、表面塗装は不要である。
【第4問:折板の結合形式】
折板の結合形式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 折板の結合形式には、重ね形、はぜ締め形、かん合形の3つの区分がある。
- はぜ締め形は、隣り合う折板の端部を専用の締め機で巻き込んで固定する形式で、水密性が高い。
- 重ね形は、隣り合う折板を重ね合わせ、ボルトでタイトフレームに固定する最も一般的な形式である。
- かん合形は、ボルトなどの固定具を一切使用せず、折板の弾性のみを利用して梁に直接固定する形式である。
【第5問:折板の材料とタイトフレーム】
折板工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 折板の材料には、一般に鋼板製のほか、アルミニウム合金板製が用いられる。
- タイトフレームとは、梁と折板を固定するための重要な土台となる部材である。
- タイトフレームには、ボルト付きタイトフレーム、タイトフレームだけのもの、端部用タイトフレームなどの種類がある。
- タイトフレームの梁への取り付けは、一般に接着剤による固定とし、溶接は禁止されている。
1級建築施工管理技士類似問題【解答と解説】
- 第1問:4
- 解説:いぶしがわらは、焼成の最後に煙で「いぶして」銀黒色にするもので、ゆう薬(うわぐすり)は使いません。
- 第2問:1
- 解説:化粧スレートの吸水率の上限は、平形も波形も同じです(マンガ右上のパネル参照)。
- 第3問:4
- 解説:プレスセメントがわらはセメント製品のため、素材自体には吸水性があります。そのため、通常は塗装によって防水性を高めています。
- 第4問:4
- 解説:かん合形も、あらかじめ梁に固定された「吊子(つりこ)」などの金具にはめ込むため、タイトフレームを介して梁に固定されます。
- 第5問:4
- 解説:タイトフレームは、大きな屋根を支える重要な土台ですので、梁に対して通常は「溶接」などで強固に固定します。接着剤固定は不適当です。
1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説
1. 瓦(かわら)の分類:見た目と形で覚える
- 仕上げによる分類
- ゆう薬がわら:表面にうわぐすりを塗って焼いたもの(カラフル)。※塩焼がわらもここに含まれます。
- いぶしがわら:焼成の最後に煙でいぶして銀黒色にしたもの(和風建築)。
- 無ゆうがわら:何も塗らずに焼いたもの(素焼き)。
- 形状による分類
- J形:Japanese(和形)。
- S形:Spanish(洋風の波型)。
- F形:Flat(平ら)。
2. スレート・セメント瓦:数値の共通点に注目
- 吸水率のルール
- 住宅屋根用化粧スレートは、平形も波形も「吸水率の上限」は同じです。形が違っても素材の性能基準は一緒と覚えましょう。
- セメント瓦の区分
- 「形(形状)」と「塗装があるか(塗装の有無)」で種類が分かれます。
- スレート波板の強度
- 波の大きい「大波板」の方が、小さい「小波板」よりも曲げに強い(破壊荷重の下限が大きい)です。物理的に大きい方が強い、というシンプルな理屈です。
3. 折板(せっぱん):つなぎ方が命
工場の屋根などで使われる金属の板です。
- つなぎ方(結合形式)の3兄弟
- 重ね形:板を重ねてボルトで留める(一番シンプル)。
- はぜ締め形:板の端を巻き込んで締め潰す(雨漏りに強い)。
- かん合形:キャップのような部品でパチッとはめ込む。
- タイトフレーム
- 梁と折板を固定するための「土台」です。ボルト付きのものや、端っこ専用のものがあります。
- 素材
- 主に「鋼板」(鉄)と、軽くて錆びにくい「アルミニウム合金板」があります。