一級建築施工管理技士をお持ちの筆者が、コンクリート工の「かぶり・鉄筋継手」に焦点を当てた攻略情報をお届けします。重要なポイントや問題解説を通じて、継手の径や形状、かぶり厚さなど理解を深め、試験対策の強力な味方となること間違いありません。一緒に効果的な学習を進め、合格への道を着実に歩んでいきましょう!
目次
1級建築施工管理技士過去問類似問題5問にチャレンジ
【第1問】 重ね継手の径と制限
鉄筋の継手に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- D35の鉄筋の継手は、原則として重ね継手を用いないものとした。
- D29の鉄筋の継手は、特記がないのでガス圧接継手とした。
- D25の鉄筋とD29の鉄筋の重ね継手の長さは、D29を基準として算定した。
- 180°フック付き重ね継手の長さは、フックの折曲げ開始点間の距離とした。
【第2問】 かぶり厚さの規定
鉄筋の最小かぶり厚さに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 屋内の耐力壁における最小かぶり厚さは、仕上げの有無に関わらず30mmとした。
- 設計かぶり厚さは、最小かぶり厚さに施工誤差を見込んで10mm程度を加えた数値とした。
- 屋内の梁の最小かぶり厚さを20mmとして配筋を検査した。
- 杭基礎の基礎筋(ベース筋)の最小かぶり厚さは、杭の天端から確保した。
【第3問】 継手の配置と形状
鉄筋の配置および継手に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 隣り合う重ね継手の中心位置は、重ね継手長さの0.5倍以上ずらして配置した。
- 梁主筋の重ね継手は、水平重ね、または上下重ねのいずれかとした。
- 大梁端部の下端筋の重ね継手中心位置は、梁端から梁せいの長さの範囲内を避けて設けた。
- 柱主筋のガス圧接継手位置は、梁上端から300mmの位置とした。
【第4問】 異径鉄筋と継手の算定
鉄筋の継手および定着に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 径の異なる鉄筋の重ね継手の長さは、細い方の鉄筋の径(d)により算定した。
- 同一種類の鉄筋において、D29の鉄筋とD25の鉄筋をガス圧接により接合した。
- 鉄筋の重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度の違いによらず一定とした。
- 梁下端筋の柱梁接合部への定着は、梁下端筋を柱内へ曲げ上げる形状とした。
【第5問】 施工上の措置
鉄筋の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 壁縦筋の位置が下階からずれていたため、鉄筋を折り曲げずに「あき重ね継手」とした。
- 梁の主筋にD29を使用する場合、主筋のかぶり厚さを径の1.5倍以上確保した。
- 密着張り工法による外壁タイル仕上げを、鉄筋の耐久性上有効な仕上げと見なしてかぶり厚さを減じた。
- 重ね継手の長さは、特記がない場合、フック部分の長さを含まないものとした。
コンクリート工事のかぶりと継手類似問題【解答と解説】
| 問題 | 正解 | 解説 |
|---|---|---|
| 第1問 | 3 | 重ね長さは「太い方」ではなく「細い方」の径(d)で算定します。 |
| 第2問 | 3 | 屋内の梁の最小かぶり厚さは30mmです。20mmでは不足しています。 |
| 第3問 | 4 | ガス圧接位置は梁上端から500mm以上離す必要があります。300mmは近すぎます。 |
| 第4問 | 3 | 重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度()が高いほど短くなります(付着力が強いため)。 |
| 第5問 | 3 | 湿式工法(タイル張り等)は、かぶり厚さを減少させるための「有効な仕上げ」には含まれません。 |
1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説

【鉄筋継手・かぶり厚さ】頻出ポイント&ひっかけ対策表
| 項目 | 出現頻度 | 正しい内容(ここを覚える) | よくあるひっかけキーワード |
|---|---|---|---|
| 重ね継手の径 | ★★★ | D35以上は原則として重ね継手を用いない | 「D29以上は用いない」「D38以上は~」 |
| 径の異なる重ね | ★★★ | 重ね長さは「細い方」の径(d)で算定する | 「太い方」の径で算定した |
| 重ね継手の位置 | ★★☆ | 横並びにする場合、中心位置を0.5倍以上ずらす | 「0.5倍以内とした」 |
| 梁主筋の重ね方 | ★★☆ | 水平重ね、上下重ねのいずれでもよい | 「水平重ねに限定される」 |
| あき重ね継手 | ★★☆ | 位置がズレた場合、曲げずに離して重ねてOK | 「S字に曲げて位置を調整した」 |
| フック付き重ね | ★☆☆ | 長さはフックの折曲げ開始点間の距離 | 「フックの先端までの距離」 |
| 最小かぶり厚さ | ★★★ | 屋内の耐力壁・梁などは30mm | 「20mmとした」「40mmとした」 |
| 設計かぶり厚さ | ★★★ | 最小かぶり厚さ + 10mm | 「+5mm」「+20mm」 |
| 杭基礎のかぶり | ★★☆ | 杭の天端(つら)から最小かぶりを確保 | 「杭の底面から」「捨コンから」 |
| D29以上のかぶり | ★★☆ | 径が太い場合、かぶりは径の1.5倍以上 | 「一律40mmとした」 |
試験に出る!要注意の「逆転」ひっかけパターン
過去問を解く際は、以下の「逆転」に注意してください。
- 「太い」vs「細い」
- 鉄筋の圧接(強度の確認など):太い方の鉄筋で判断することが多い。
- 重ね継手の長さ計算:細い方の径(d)を使います。※細い方の定着力で十分という考え方。
- 「再加熱」vs「切断」
- 軽微な膨らみ不足などは再加熱で修正できますが、ズレ(偏心)や折れ曲がりが規定を超えたら、「切断してやり直し」しかありません。
- 「以上」vs「以下」
- 偏心量(ズレ)は「1/5 以下(小さい方が良い)」
- ふくらみ(直径)は「1.4倍 以上(大きい方が良い)」
🏗️ 一級建築施工管理技士の最短合格には「イメージ」と「慣れ」が不可欠!
「文字だけの暗記が辛い…」という方は、マンガで現場の動きを視覚的に理解し、類似問題で出題パターンを攻略するのが最も効率的です。
- ✅ マンガの効果: 複雑な施工手順をストーリーで脳に定着。
- ✅ 類似問題の効果: ひっかけに強くなり、確実に得点源へ。
「何から始めればいいか迷っている」方は、まずはこの学習法をチェックしてみてください。
| 試験対策カテゴリー | 重要度 | 攻略のポイント | 解説ページ |
|---|---|---|---|
| 🏗️ 施工(土工躯体) | 配点最大級!実務経験を点数に変える | 対策を見る | |
| 🏗️ 施工(仕上げ) | 多岐にわたる工種の要点を整理 | 対策を見る | |
| 📐 構造力学 | 計算パターンを掴めば確実に得点源 | 対策を見る | |
| 📐 建築学 | 計画・環境も含めた広範な基礎知識 | 対策を見る | |
| 📐 環境工学 | 用語と数値の相関関係を理解する | 対策を見る | |
| 💡 共通知識 | 測量・契約など足切り回避に必須 | 対策を見る | |
| 📐 建築建材 | 各材料の特性を比較して効率よく暗記 | 対策を見る |
※重要度は一級建築施工管理技士の出題傾向に基づきます。