【1級建築施工管理技士】1次検定「電熱」の頻出キーワード解説&類似問題対策

皆さん、こんにちは!「一級建築施工管理技士」試験に挑戦するあなたへ、重要な情報をお届けします。学科試験で欠かせない「電熱」に焦点を当て、ポイントをズバリ伝授します。この分野でつまずく受験生にとって、間違いやすい部分や類似問題も詳細に解説。一級建築施工管理技士としての経験を活かし、苦手だった経験を生かして、共に合格を目指しましょう!

1級建築施工管理技士過去問の電熱の類似問題5問をチャレンジ

第1問:熱容量と室温変動外壁の熱容量と室温

に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 外壁の熱容量が大きくなれば、外部の天候の変動に対する室温の変動は緩やかになる。
  2. 外断熱を施したコンクリート壁は、内断熱を施した場合に比べて室温の変動を抑制する効果が高い。
  3. 熱容量の大きな建物は、一度暖まると冷めにくく、冷房・暖房の立ち上がりが早い。
  4. 木造住宅は鉄筋コンクリート造の建物に比べて一般に熱容量が小さく、外気温の影響を受けやすい。

第2問:結露の発生建物における結露

に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 外気に面する壁体の隅角部(入隅)は、平面壁部分に比べて熱が逃げやすく、冬季に結露しやすい。
  2. 室内表面で発生する表面結露の防止には、壁体内の断熱補強が有効である。
  3. 室内の相対湿度が高くなるほど、壁体表面の露点温度が下がり、結露しにくくなる。
  4. 冬季暖房時、防湿層を断熱材の室内側に設けることは、内部結露の防止に有効である。

第3問:断熱材料と熱伝導断熱材および材料の熱的性質

に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 多孔質な材料は、含水量が増すと熱伝導率が増大し、断熱性能が低下する。
  2. 壁の中空層(空気層)の熱抵抗は、中空層の厚さが30mmを超えると、厚さに関係なくほぼ一定となる。
  3. 材料の熱伝導率は、一般に材料の密度が大きくなるほど小さくなる。
  4. アルミニウム箔などの放射率の小さい材料を中空層に面して用いると、中空層の熱抵抗は大きくなる。

第4問:断熱性能の指標建物の断熱性能の評価

に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 熱損失係数(Q値)は、数値が小さいほど建物の断熱性能・保温性能が高いことを示す。
  2. 外皮平均熱貫流率(UA値)は、数値が大きいほど断熱性能が高い。
  3. 熱貫流率は、熱伝達抵抗と熱伝導抵抗の総和である「熱貫流抵抗」の逆数で表される。
  4. 多層壁の熱伝導抵抗は、各層の材料ごとの熱伝導抵抗を合計して求める。

第5問:熱移動の形態熱の移動現象

に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 熱伝導は、物質の移動を伴わずに、物体内部を高温部から低温部へ熱が伝わる現象である。
  2. 熱放射は電磁波による熱移動であり、真空状態であっても熱の移動が生じる。
  3. 熱伝達は、壁などの固体表面と、それに接する空気(流体)との間で行われる熱移動である。
  4. 熱放射による熱の移動量は、物体の絶対温度の2乗に比例する。

【解答とワンポイント解説】

  • 第1問:3
    • 解説: 熱容量が大きいと室温は安定しますが、暖まるまで(または冷えるまで)に時間がかかるため、冷暖房の「立ち上がりは遅く」なります。
  • 第2問:3
    • 解説: 湿度が高くなると露点温度(結露し始める温度)が「上がり」、結露しやすくなります。
  • 第3問:3
    • 解説: 密度が大きい(=空隙が少なく詰まっている)ほど、熱は伝わりやすくなるため、熱伝導率は一般に「大きく」なります。
  • 第4問:2
    • 解説: UA値やQ値は「熱の逃げやすさ」を表すため、「数値が小さいほど」断熱性能が高いと言えます。
  • 第5問:4
    • 解説: 熱放射による移動量は、絶対温度の「4乗」に比例します(ステファン・ボルツマンの法則)。「2乗」はよく出る引っかけです。

1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説

【1級建築施工管理技士】熱・断熱設備の重要ポイントまとめ

項目出題頻度正しい知識(ここを覚える!)引っ掛けキーワード(要注意!)
熱容量★★★熱容量が大きい壁(外断熱)は、室温変動が小さく(緩やかに)なる。「熱容量が大きいと室温変動が激しくなる」は×
結露の発生★★★部屋の隅角部(入隅)は、平坦部より温度が下がりやすく、結露しやすい。「隅角部は平坦部より結露が発生しにくい」は×
多孔質材料★★☆材料が吸湿(結露)すると、熱伝導率が大きくなり、断熱性能が落ちる。「水を含んでも熱伝導率は変わらない」は×
空気層の厚さ★★☆厚さ20〜30mm程度までは断熱効果が増すが、それ以上は対流により頭打ち。「厚くすればするほど比例して効果が上がる」は×
UA値(外皮平均熱貫流率)★★★値が小さいほど、熱が逃げにくく、断熱性能が高い「値が大きいほど断熱性能が良い」は×
熱放射(放射)★★☆電磁波による移動なので、真空中でも熱は伝わる。「真空(空気が無い場所)では伝わらない」は×
熱貫流抵抗★★☆壁全体の抵抗は、各部の抵抗(熱伝達・熱伝導)の合計(和)で決まる。「各抵抗の平均値で決まる」などは×

マンガで理解する1級建築施工施工管理技士:電熱

1. 熱の伝わり方と「熱容量」

キーワード:熱容量、外断熱

  • 「熱容量」は熱の貯金箱:
    コンクリートのような「重くて厚い壁」は熱をたくさん蓄えられます。これを「熱容量が大きい」と言います。
  • 室温が安定する理由:
    熱容量が大きい壁(特に外断熱の場合)は、外が急に暑くなったり寒くなったりしても、壁が温度変化を吸収してくれるため、室内の温度は「ゆっくり、穏やかに」しか変わりません。

2. 結露の意外な弱点

キーワード:隅角部(入隅)、結露

  • 部屋の「角(スミ)」は要注意:
    部屋の四隅(入隅)は空気がよどみやすく、熱が逃げやすい場所です。そのため、平らな壁面に比べて温度が下がりやすく、冬場の暖房時には「結露」が最も発生しやすいスポットになります。

3. 材料と断熱のルール

キーワード:多孔質材料、熱伝導率、空気層

  • 水に濡れると断熱は台無し:
    スポンジのような「多孔質(穴がたくさんある)」材料は、空気を抱え込んで熱を遮ります。しかし、水に濡れると空気の代わりに水が入り、熱をどんどん通してしまう(熱伝導率が上がる)ため、断熱性能がガタ落ちします。
  • 空気の層には「限界」がある:
    壁の中にある空気の層(中空層)は、厚ければ厚いほど断熱しそうに思えますが、実は20〜30mmを超えると、それ以上厚くしても断熱性能(熱抵抗)はほぼ変わりません。(中で空気が動き回ってしまうためです)

4. 試験に出る「指標」の見方

キーワード:熱損失係数、外皮平均熱貫流率(UA値)

  • 数字が「小さい」ほど優秀:
    「熱損失係数」や「外皮平均熱貫流率(UA値)」は、いわば「熱の逃げやすさ」を表す数字です。
    • 値が小さい = 熱が逃げにくい = 断熱性能が高い!
      と覚えましょう。

5. 熱の伝わり方の豆知識

キーワード:熱放射(放射)、熱貫流抵抗

  • 宇宙でも熱は伝わる:
    「熱放射」は電磁波による移動なので、空気が全くない真空中(宇宙など)であっても熱が伝わります。(太陽の熱が地球に届くのと同じ理屈です)
  • 足し算で決まる抵抗:
    壁の熱の通りにくさ(熱貫流抵抗)は、表面の空気の層(熱伝達抵抗)と、壁材そのもの(熱伝導抵抗)の「合計(足し算)」で決まります。
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