1級土木施工管理技士「ダムの基礎処理」徹底攻略!独学合格への最短ルート【無料解説・完全網羅】

No. 33】 ダムの基礎処理として行うグラウチングに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1) 重力式コンクリートダムのコンソリデーショングラウチングは、着岩部付近において、遮水性の改良、基礎地盤弱部の補強を目的として行う。

(2) グラウチングは、ルジオン値に応じた初期配合及び地盤の透水性状等を考慮した配合切換え基準に従って、濃度の濃いものから薄いものへ順に注入を行う。

(3) カーテングラウチングの施工位置は、コンクリートダムの場合は上流フーチング又は堤内通路から行うのが一般的である。

(4) グラウチング仕様は、当初計画を日々の施工の結果から常に見直し、必要に応じて修正していくことが効率的かつ経済的な施工のために重要である。

一級土木施工管理技士過去問暗記ノート【無料解説】

【No. 33】 ダムの基礎処理:グラウチング

正解:(2)

グラウチングの注入濃度は、「薄いもの(低濃度)から濃いもの(高濃度)へ」順次切り替えていくのが正解です。いきなり濃いものを注入すると、細かな亀裂が詰まってしまい、奥まで届かなくなるためです。

【各選択肢の解説】

  • (1) 適当である:コンソリデーショングラウチングは、基礎岩盤の表面部の改良・補強が目的です。
  • (2) 不適当である:記述では「濃いものから薄いものへ」となっていますが、正しくは「薄いもの(W/C比が大きい)から濃いもの(W/C比が小さい)へ」です。
  • (3) 適当である:カーテングラウチング(遮水目的)は、コンクリートダムでは上流フーチングや堤内通路(ギャラリー)から行われます。
  • (4) 適当である:グラウチングは地中の状況に左右されるため、施工結果を見て仕様を柔軟に修正する「情報化施工」が重要です。

💡 プロ講師の暗記ノート:試験で狙われるポイント

  • 注入の順番:「薄い→濃い」(逆の記述はバツ!)
  • 配合の指標:ルジオン値(Lu)に応じて初期配合を決定する。
  • ステージ注入工法:一般に「上位から下位」へ向かって掘削と注入を繰り返す(パッカー方式は下から上)。
  • 目的の違い:カーテン=遮水(ダム軸沿い)、コンソリ=補強・改良(全面的な面状)。
出題難易度:★★★☆☆(頻出)

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1. 「W/C比(水セメント比)」の表現に注意!

選択肢(2)の解説で「薄いものから濃いものへ」と説明しましたが、試験では数値(W/C比)で出題されることがあります。

  • 薄い(低濃度): W/C = 800% や 600%(水が多い)
  • 濃い(高濃度): W/C = 100% や 80%(セメントが多い)
  • 間違いパターン: 「W/C比の小さいものから大きいものへ注入する」という記述はバツです。(正しくは大きい→小さい)

2. 「ルジオン値(Lu)」の意味をセットで覚える

グラウチングの目的である「遮水性」を評価する指標です。

  • ルジオン値(Lu): 圧力1MPaで、長さ1mの試験区間から1分間に注入される水の量(リットル)。
  • イメージ: 数値が大きいほど「スカスカ(水を通しやすい)」、数値が小さいほど「密(水を通しにくい)」です。
  • 目標値: 一般的にダムのカーテン部では Lu=2〜5 程度を目指します。

3. 「注入方式」の名称と方向

施工手順に関する記述もよく出題されます。

  • ステージ注入方式: 上から下へ掘り進めながら注入する。地盤が悪い場合に有効。
  • パッカー方式: 一気に下まで掘ってから、下から上へパッカーを移動させながら注入する。工期短縮になる。
  • コンソリデーショングラウチングの配置: 「千鳥状(ちどりじょう)」に配置するのが一般的です。
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