こんにちは、一緒に一級建築施工管理技士試験を攻略しましょう!試験では、鉄骨・躯体造の改修工事に関するキーワードが頻出します。本記事では、私自身も保有する一級建築施工管理技士の知識をもとに、重要なキーワードやよくある引っ掛けを紹介します。グラウト材の充填確認からRC巻き立てまで、ポイントを解説します。マンガ形式でわかりやすく説明するので、一緒に勉強しながら、試験に備えましょう!
1級建築施工施工管理類似問題改修耐震補強工事10問
【問1】 コンクリート流込み工法による壁の増設に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 既存梁下と増設壁上部とのすき間へのグラウト材の注入は、中断することなく1回で行った。
- グラウト材が「空気抜き穴」から流れ出ることで、充填が完了したことを確認した。
- 注入するグラウト材の練上り時の温度が、10〜35℃の範囲となるように管理した。
- グラウト材が「注入口」から溢れたため、速やかに注入作業を終了した。
【問2】 柱のRC巻き立て補強(溶接閉鎖フープ工法)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 新設するフープ筋の継手は、片側10d以上の溶接長さを有するフレア溶接とした。
- フープ筋の継手において、十分な重ね長さを確保した「重ね継手」を採用した。
- 既存構造体と新設コンクリートとの打継ぎ面は、目荒らしを施した。
- 溶接金網を型枠固定用のセパレーターに結束して、かぶり厚さを確保した。
【問3】 柱の連続繊維補強工法(炭素繊維シート等)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- シートの接着力を高めるため、下地コンクリート表面はザラザラな「目荒らし」状態のまま施工した。
- 下地コンクリート表面の凸凹をサンダー等で削り、平滑に処理した。
- 柱の角部は、繊維が切れないよう規定の半径(R)に丸める処理を行った。
- 下地調整材が十分に硬化したことを確認してから、繊維シートの貼り付けを行った。
【問4】 柱の鋼板巻き立て工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 鋼板を2つ割りに分割して搬入し、現場で突合せ溶接により一体化した。
- 既存柱と鋼板の間の隙間には、注入材(エポキシ樹脂やグラウト)を充填した。
- 鋼板と既存柱との一体性を高めるため、現場継手はすべて「高力ボルト接合」とした。
- 角形鋼板巻きとする場合、鋼板の現場溶接部に欠陥がないか目視等で確認した。
【問5】 枠付き鉄骨ブレースの設置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 現場で鉄骨ブレース架構を組み立てるため、その継手はすべて「高力ボルト接合」とした。
- 既存骨組と鉄骨枠の隙間に注入するグラウト材は、無収縮性のものを使用した。
- 鉄骨枠の現場継手において、工期短縮のためすべて「現場溶接」に変更した。
- ブレースの建入れ直しを行った後、アンカーボルトを本締めした。
【問6】 あと施工アンカーの施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 接着系アンカーを梁下端に「上向き」で施工する際、脱落防止のために「くさび」を打ち込んだ。
- アンカー筋の挿入後、接着剤の粘着力のみで保持し、硬化するまでそのまま放置した。
- 穿孔(穴あけ)後、穴の内部の粉塵をブラシやブロワーで清掃した。
- 埋め込み深さが所定の数値に達していることを、マーキング等で確認した。
【問7】 割裂(かつれつ)補強筋に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- あと施工アンカーが多数埋め込まれる部分に、割裂防止のため「スパイラル筋」を設けた。
- 増設壁の新設コンクリートの割裂を防ぐため、「はしご筋」を配置した。
- 補強筋として、加工のない「直線状の鉄筋」を数本並べて代用した。
- アンカー周辺のコンクリートが壊れないよう、割裂補強筋を適切に配置した。
【問8】 既存建物との接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 既存壁に増打ち壁を設ける際、シヤーコネクターを型枠固定用のセパレーターとして兼用した。
- 既存構造体の打継ぎ面は、接着性を高めるために目荒らしを行った。
- 既存の梁と新設壁の隙間を埋めるグラウト材は、収縮による隙間ができないものを選定した。
- 既存建物の仕上げ材(塗装やタイル)の上から、そのまま直接新設コンクリートを打設した。
【問9】 グラウト材の施工管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- グラウト材の練上り温度は、10〜35℃の範囲内となるように管理した。
- 冬期の施工において、練り混ぜ水の温度を上げることで練上り温度を調節した。
- 夏期の施工において、練上り温度が40℃を超えたが、そのまま注入を続けた。
- グラウトの流動性を確認するため、フロー試験(Jロート等)を実施した。
【問10】 耐震改修の工法全般に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 鉄骨ブレースの設置により、建物の開口部が制限されることを事前に確認した。
- 鋼板巻き立て後の鋼板表面には、耐火被覆や防錆塗装を適切に施した。
- 既存コンクリートの強度が著しく低い場合でも、あと施工アンカーのみで全ての強度を負担させた。
- 工事中は、既存の建物に与える振動や騒音に配慮して施工計画を立てた。
1級建築施工施工管理改修耐震補強工事解答と解説
- 4(注入口ではなく「空気抜き穴」からの流出で確認します)
- 2(RC巻き立てのフープ筋は「フレア溶接(10d以上)」が原則です)
- 1(繊維補強の下地は、繊維が切れないよう「平滑(ツルツル)」にします)
- 3(鋼板巻き立ての現場継手は「溶接」により一体化させます)
- 3(枠付きブレースの現場継手は「高力ボルト接合」が一般的です)
- 2(上向きは自重で落ちるため「くさび等」で物理的に固定します)
- 3(割裂防止には、拘束力の強い「スパイラル筋」や「はしご筋」が必要です)
- 4(既存の仕上げ材は剥がして、コンクリート面を露出・目荒らしする必要があります)
- 3(40℃は高すぎます。35℃以下に抑えなければなりません)
- 3(既存コンクリートの強度が不足している場合、アンカーの効果が期待できないため別の対策が必要です)
1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説その1
1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説その2
耐震補強・改修工事 頻出ポイント比較表
| 項目 | 重要度 | 正しい内容(キーワード) | よくある引っ掛け(×) |
|---|---|---|---|
| グラウト材の充填確認 | ★★★ | 「空気抜き」から出ることで確認。 | 「注入口」から溢れたら終了とする。 |
| グラウト材の温度 | ★★ | 練上り温度は10~35℃。 | 「5~20℃」や「40℃以上」とする。 |
| RC巻き立て(溶接) | ★★★ | フープ筋は片側10d以上のフレア溶接。 | 溶接ではなく「重ね継手」とする。 |
| 連続繊維補強 | ★★ | 下地コンクリート面を平滑(滑らか)に。 | 接着力を高めるため「目荒らし」のまま。 |
| 鋼板巻き立て | ★★★ | 鋼板を2分割し、現場で溶接一体化。 | 現場で「ボルト接合」のみで一体化。 |
| 枠付き鉄骨ブレース | ★★ | 現場の継手はすべて高力ボルト接合。 | 現場継手を「すべて溶接」とする。 |
| あと施工アンカー(上向き) | ★★★ | 脱落防止のためくさび等を打つ。 | 「接着剤の粘着力のみ」で保持する。 |
| 割裂補強筋 | ★★ | スパイラル筋やはしご筋を用いる。 | 「ただの直線状の鉄筋」を用いる。 |
合格のための「引っ掛け」見極めポイント
- 「空気抜き」がゴール
- ここが罠: 壁の増設で梁の下にグラウト(詰め物)を入れる際、入れたところ(注入口)から溢れても、奥まで入った証拠にはなりません。一番遠い「空気抜き穴」から出てきて初めて「満タン」と判断します。
- フレア溶接の「10d」
- ここが罠: 柱を太くする補強(RC巻き立て)の鉄筋は、片側10d(直径の10倍)以上の長さでフレア溶接するのがルールです。重ね継手では強度が足りないというひっかけがよく出ます。
- 繊維補強は「ツルツル」に
- ここが罠: コンクリート工事の基本は「目荒らし(ザラザラ)」ですが、炭素繊維などを巻く場合は、尖った部分で繊維が切れないよう、角を丸めたり表面を「平滑(平ら)」に処理します。
- 上向きアンカーの「脱落防止」
- ここが罠: 天井に向かって打つアンカー筋は、接着剤が固まる前に重力で落ちてきます。「くさび」などを打って物理的に止める必要があります。「接着剤だけでOK」は間違いです。
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※重要度は一級建築施工管理技士の出題傾向に基づきます。