【No. 41】 鉄道のコンクリート路盤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1) 粒度調整砕石層の締固めは、ロードローラ又は振動ローラ等にタイヤローラを併用し、所定の密度が得られるまで十分に締め固める。
(2) プライムコートの施工は、粒度調整砕石層を仕上げた後、速やかに散布し、粒度調整砕石に十分に浸透させ砕石部を安定させる。
(3) 鉄筋コンクリート版の鉄筋は、正しい位置に配置し鉄筋相互を十分堅固に組み立て、スペーサーを介して型枠に接する状態とする。
(4) 鉄筋コンクリート版のコンクリートは、傾斜部は高い方から低い方へ打ち込み、棒状バイブレータを用いて十分に締め固める。
一級土木施工管理技士過去問暗記ノート【無料解説】
【No. 41】 鉄道のコンクリート路盤の施工
正解:(3)
鉄筋は、型枠との間に適切な「かぶり(隙間)」を確保しなければなりません。スペーサーは鉄筋を浮かせるためのものであり、「型枠に接する状態」にするのは鉄筋の露出や錆びの原因となるため間違いです。
※(4)も不適切な表現(本来は低い方から高い方へ)が含まれますが、本試験の公式な正解選択肢は(3)となっています。
【各選択肢の「横向き(イメージ)」解説】
-
(1) 砕石の締固め:OK!
🚜 [イメージ] 重いローラーでガチガチに踏み固める。
粒度調整砕石を複数のローラーでしっかり固めるのは土台作りの基本です。 -
(2) プライムコート:OK!
🚿 [イメージ] 石の上に接着剤をシュワーッと撒く。
砕石層を安定させ、上の層との密着を良くするための必須工程です。 -
(3) 鉄筋の配置:NG!
❌ [イメージ] 鉄筋が型枠にピタッとくっついている。
監督:「これじゃコンクリートが裏まで回らないだろ!骨が肉からはみ出してるのと同じだぞ!」 -
(4) 打ち込み方向:実務ではNG
❌ [イメージ] 坂の上からトローリと流し落とす。
監督:「下から積み上げないと、砂利だけ先に転がってバラバラ(分離)になっちゃうぞ!」
💡 プロ講師の暗記ノート:コンクリート施工の鉄則
- 鉄筋の配置:必ず型枠との隙間(かぶり)を設ける。(スペーサーは浮かせるための道具!)
- 坂道の打ち込み:低い方から高い方へ(重力を利用して密実にするため)。
- プライムコートの目的:砕石の安定と水分の吸収防止。
- バイブレータ:コンクリートを「横に流す」ために使ってはならない。
出題難易度:★★☆☆☆(基本の組み合わせ)
一級土木施工管理技士マンガ解説【無料解説】
1. スペーサーの「材質」に注意!
選択肢(3)に関連して、スペーサーの材質についても問われることがあります。
- 原則: 型枠と接するスペーサーは、「コンクリート製」または「モルタル製」のものを使用するのが基本です。
- 理由: プラスチック製のスペーサーを構造物の表面付近に使うと、そこから水が浸入したり、熱膨張率の違いでコンクリートが剥離したりする原因になるためです。
- 試験の出方: 「鉄筋コンクリート版のスペーサーには、施工性を優先して全てプラスチック製を用いる」という記述はバツとされることが多いです。
2. コンクリートの「継ぎ目(目地)」の管理
鉄道の路盤は非常に長いため、ひび割れを防ぐための「目地」が重要になります。
- 収縮目地: コンクリートが乾燥して縮むときに決まった場所で割れるよう、あらかじめ溝を作っておきます。
- 施工目地: 作業を中断した場所にできる継ぎ目です。ここは「路盤の強度が弱くならない場所」に設ける必要があります。
- 覚え方: 鉄道の路盤は「ガタゴト」させないのが命。目地の位置や仕上げは、走行の安定性に直結します。
3. 「プライムコート」と「タックコート」の違い
選択肢(2)の「プライムコート」には、似た名前の用語があり、入れ替え問題で狙われます。
- プライムコート(本問): 路盤(砕石)の上に撒く。目的は「下地を固めること」と「コンクリートとの密着」。
- タックコート: アスファルト層の上に撒く。目的は「新旧のアスファルト層をくっつける接着剤」。
- 判別法: 「プ」ライムは「不」連続な砕石を固めるもの、「タ」ックは「タイト(密着)」に層をくっつけるもの、と覚えると間違えません。